Naoの誰でもわかる!英語の話

英語を勉強している人へ、面白い、ためになる話し、知識・情報などを、誰もがわかるように書いていきます。

One Point Expression (2) He is a pain in the ass.

2010-03-23 | Weblog
One Point Expression (2): He is a pain in the ass.(やつは面倒だよね。)

今回はちょっと俗っぽい言い方についてのお話です。そもそも、ass(ア~ス/お尻)なんていう言葉は、基本、使っちゃあいけません。「え、じゃあ、お尻のことは、普通はなんて言うの?」普通の会話では~bottom(ボトム)が一番安全ですかね~。軽い言い方では、butt(バット)かな?例えば、
She pinched my butt!
(あの女、おれのお尻をつねったんだ!)
このbuttという言葉は、buttock(バトック/臀部(でんぶ))という言葉から来ています。buttock自体は、右と左の二つの部分があるので、通常はbuttocksと複数で使われます。その他、堅い言い方としては、the rear(リア/後部)、あるいは、婉曲的にthe backsideという場合もあります。「ヒップは?」あ、そうそう、ヒップもありますね。しかし、英語では、hipではなくて(もちろん単数形もありますが)、hipsがお尻を意味します。つまり、buttocksと同じ考え方ですね。あと、behind(バハインド/日本語ではよく「ビハインド」と言いますが、英語の発音はバハインドの方が近いです)。通常はbehind you(あなたの後ろに)のように前置詞として、あるいは副詞として、I am so behind.(仕事がすごく遅れている)、You are very behind.(きみ、時代に超遅れてるよね~。)のように使われることが多いですが、名詞として「お尻」の意味も持っています。

ということで、普通の会話でお尻のことを言う場合には、絶対にassを使わないでくださいね。例えば、お尻にできものが出来ちゃったなんて場合には、I have a boil on my behind/bottom.と言うように。外国で医者にかかって、I have a boil on my ass.なんて言うと、「ま、なんと下品な人!」って思われちゃいますからね。くれぐれもご注意を…。

「お尻の痛み」にあたる英語であるa pain in the assは、まあ、上品な言葉ではもちろんありませんが、日常の軽い会話の中やジョークを言うような場合には、私たち日本人も使って問題ない言葉だと思います。事実、僕も時々使います(笑)。あ、意味ですか?これが極めて幅広い意味を持ち得ます。冒頭の文では、「面倒な人」という意味合いで使っていますが、ともかく、「お尻の痛み」と同じように、やっかいなもの、じゃまくさいもの、いやなもの、そんな感覚のある物、人、あるいは、抽象的なものまで、a pain in the assで表現できます。

ただ、使う際の注意事項としては…真面目な顔で言わないこと。ア、ペイン、インディ、ア~スとはっきり発音しないで、軽く、困った顔をして、どちらかと言うと早口で言ってください。アペインインディア~スとね。そうすれば、その言っている物、事、人等が「嫌なんだな~」って思ってもらえます。特にジョークで軽くこの言葉を使えるようになると、英語がネイティブに自然に響いて、彼らの「仲間」になれますよ。彼らは(特にアメリカ人は)この表現をユーモアを交えて(時には本当に嫌そうに)よく使いますからね。では、最後にいくつかの例文を見てもらいましょう。
I have a math exam tomorrow. It is a pain the ass.
(明日数学のテストがあるんだ。本当に嫌だね。)
Joe becomes a pain in the ass when it comes to talking about politics.
(ジョーは政治の話になるとやっかいなんだよね。)
He always causes troubles. He is a pain in the ass.
(彼はいつもトラブルを引き起こすんだ。厄介な男だよ。)

といった具合でしょうか。今回は若干下品に響く表現、でも、英語圏の文化にとけ込むためには使えるようになった方がいいであろう口語表現、a pain in the assについてのお話でした。え?英語の勉強が…a pain in the assですって!?大丈夫。それをずっと我慢していると…「18歳以上の方のみ読み進んでください」、きっと快感になる時が来ますよ(失礼…(冷汗))。

Okay, guys. This is it today. Hope to see you soon in the next story. Goodbye! nao