表現112)That makes two of us.(僕も同じ。)
誰でも知っている単語ですよね、makeは。でも、この言葉、結構奥が深い…。皆さんもご存知のように、この言葉はいろいろな意味とともに機能を持っています。今回はその中でも普段あまり出てこないmakeの使い方について話をしたいと思います。ではまず、以下の会話をどうぞ。
(Clint and Mark are talking about their trip to England.)
Clint: What time does the plane leave for England?
(英国行きのフライトは何時なの?)
Mark: The first flight is 7 o’clock.
(最初のフライトは朝7時だね。)
Clint: Then we have get up very early in the morning, right?
(じゃあ、朝早く起きなきゃいけないんじゃないの?)
Mark: Sure thing.
(もちろんそうなるね。)
Clint: I hate to get up early in the morning.
(早起きは大嫌い。)
Mark: That makes two of us.
(僕も同じ。)
Clint: Okay. Let’s take the evening flight.
(わかった。夕方の飛行機にしようぜ。)
Mark: Sounds like a good idea. By the way, what airline is it?
(いい(考えだ)ね。ところで、航空会社はどこ?)
Clint: Delta.
(デルタ。)
Mark: Oh, no. I don’t like Delta.
(それはやだ。デルタ嫌いだもん。)
Clint: That makes two of us.
(僕も同じ。)
Mark: How about United? I like it a lot.
(ユナイティッドは?僕はとても気に入ってるんだけど。)
Clint: That makes two of us, too. Let’s go for United Air.
(それも僕も同じだね。ユナイティッドにしよう。)
「何かを作る」という意味が常に私たちの頭にあるmakeという単語。僕は基本的にはそれでいいと思います。しかし、その感覚を保ちつつ、文脈でその意味を柔軟に変えて自分なりに理解していく必要があります。今回の表現に使われているmakeはというと、「何かを物理的に作る」という意味での「作る」ではなく、「~(二人)にする(ある状態にする)」という意味で、ある状態を「作る」ことには変わりありません。つまり、that makes は、「それ(その言っていること)が~の状態を作る」という意味になるわけです。
では、two of usとは?簡単に言うと、「二人」ということです。「でも、二人なら、two peopleあるいはtwo persons、または、twoじゃだめ?」だめではないです。かまいません。意味はわかりますから。でも、よく考えてみると、two people とかtwo persons だと、何か人ごとですよね。別に自分たちのことでなくてもtwo peopleとかtwo personsとか言いますよね。そこで口語では、自分を含めての2人ということを明確にするために、「私たち(という)2人」という意味で、two of usと言います。「でも、two of us なら、私たちのうちの2人って意味じゃないの?」そんな気がしないでもないですが、よく考えると、「私たちの中の二人」ということは、結局2人ということを言いたいわけなので、「(私たち)の中の(二人)」と言う必要はないわけです。もし、自分を入れない「~の中の二人」であれば、その内容をはっきり言わないとわかりません。以下がその一例です。
Only two of the members of the committee said no to the proposal.
(委員会のメンバーの二人だけがその提案にノーと言った。)
会話において自分を含めて~人と言う場合、この「[数] of us」という言い方が普通です。自分を含めて2人の場合はtwo of us、3人の場合はthree of us、4人の場合はfour of us、といった具合です。じゃあ、何人になっても自分を含んだ場合は「[数] of us」というのかというと、理論的には可能ですが、実際には数名が限度でしょう。この「[数] of us」というのは、何らかの理由があって人数を限定する意味合いが強いので、その数があんまり多いとその意味がなくなるからです。以下の会話をご覧ください。
(at a restaurant)
Manager: Good evening, sir. How many?
(こんばんは、お客様。何名でいらっしゃいますか?)
Guest: Three of us, please.
(3名です。)
(Jeff and Nancy are at the travel agency.)
Agent: May I help you?
(いらっしゃいませ。)
Jeff: Yes, please. I would like to make a reservation for JAL Hotel in Tokyo next Monday.
(お願いします。来週の月曜日、JALホテルの予約をしたいんですが。)
Agent: All right. For how many?
(了解しました。何名様ですか?)
Jeff: Just two of us.
(私たち2人だけです。)
といった使い方が一般的です。では、今回の表現に戻りましょう。再度ご覧ください。
That makes two of us.(僕も同じ。)
前述したように、that makes は、「それ(その言っていること)が~の状態を作る」という意味で、two of usが「2人」ということ。すると、全体を直訳すると、「それ(その言っていること)が2人にするね」になりますね。冒頭の会話文でわかる通り、話し相手(一人)に同調するかたちで「それ(その言っていること)が2人にするね」と言ってるわけですから、言い換えると、「自分もその意見に同感なので、その意見に同調する者の数は2人ということになる」、つまり、「僕も同じ(同感)だね。」という意味になるわけです。
話している相手が、何か自分も同感できることを言った時に(もちろん「英語で」ですが)、そしてそれに「同感!」と相づちを打ちたい時に使う言葉、それが、That makes two of us. です。是非一度使ってみてください。会話が自然になりますよ。Okay. That is all for today. I feel like drinking something before going to bed.(That makes two of us.)Good! I will see you in the next story, guys. In the meantime, enjoy some drink. Bye! nao
誰でも知っている単語ですよね、makeは。でも、この言葉、結構奥が深い…。皆さんもご存知のように、この言葉はいろいろな意味とともに機能を持っています。今回はその中でも普段あまり出てこないmakeの使い方について話をしたいと思います。ではまず、以下の会話をどうぞ。
(Clint and Mark are talking about their trip to England.)
Clint: What time does the plane leave for England?
(英国行きのフライトは何時なの?)
Mark: The first flight is 7 o’clock.
(最初のフライトは朝7時だね。)
Clint: Then we have get up very early in the morning, right?
(じゃあ、朝早く起きなきゃいけないんじゃないの?)
Mark: Sure thing.
(もちろんそうなるね。)
Clint: I hate to get up early in the morning.
(早起きは大嫌い。)
Mark: That makes two of us.
(僕も同じ。)
Clint: Okay. Let’s take the evening flight.
(わかった。夕方の飛行機にしようぜ。)
Mark: Sounds like a good idea. By the way, what airline is it?
(いい(考えだ)ね。ところで、航空会社はどこ?)
Clint: Delta.
(デルタ。)
Mark: Oh, no. I don’t like Delta.
(それはやだ。デルタ嫌いだもん。)
Clint: That makes two of us.
(僕も同じ。)
Mark: How about United? I like it a lot.
(ユナイティッドは?僕はとても気に入ってるんだけど。)
Clint: That makes two of us, too. Let’s go for United Air.
(それも僕も同じだね。ユナイティッドにしよう。)
「何かを作る」という意味が常に私たちの頭にあるmakeという単語。僕は基本的にはそれでいいと思います。しかし、その感覚を保ちつつ、文脈でその意味を柔軟に変えて自分なりに理解していく必要があります。今回の表現に使われているmakeはというと、「何かを物理的に作る」という意味での「作る」ではなく、「~(二人)にする(ある状態にする)」という意味で、ある状態を「作る」ことには変わりありません。つまり、that makes は、「それ(その言っていること)が~の状態を作る」という意味になるわけです。
では、two of usとは?簡単に言うと、「二人」ということです。「でも、二人なら、two peopleあるいはtwo persons、または、twoじゃだめ?」だめではないです。かまいません。意味はわかりますから。でも、よく考えてみると、two people とかtwo persons だと、何か人ごとですよね。別に自分たちのことでなくてもtwo peopleとかtwo personsとか言いますよね。そこで口語では、自分を含めての2人ということを明確にするために、「私たち(という)2人」という意味で、two of usと言います。「でも、two of us なら、私たちのうちの2人って意味じゃないの?」そんな気がしないでもないですが、よく考えると、「私たちの中の二人」ということは、結局2人ということを言いたいわけなので、「(私たち)の中の(二人)」と言う必要はないわけです。もし、自分を入れない「~の中の二人」であれば、その内容をはっきり言わないとわかりません。以下がその一例です。
Only two of the members of the committee said no to the proposal.
(委員会のメンバーの二人だけがその提案にノーと言った。)
会話において自分を含めて~人と言う場合、この「[数] of us」という言い方が普通です。自分を含めて2人の場合はtwo of us、3人の場合はthree of us、4人の場合はfour of us、といった具合です。じゃあ、何人になっても自分を含んだ場合は「[数] of us」というのかというと、理論的には可能ですが、実際には数名が限度でしょう。この「[数] of us」というのは、何らかの理由があって人数を限定する意味合いが強いので、その数があんまり多いとその意味がなくなるからです。以下の会話をご覧ください。
(at a restaurant)
Manager: Good evening, sir. How many?
(こんばんは、お客様。何名でいらっしゃいますか?)
Guest: Three of us, please.
(3名です。)
(Jeff and Nancy are at the travel agency.)
Agent: May I help you?
(いらっしゃいませ。)
Jeff: Yes, please. I would like to make a reservation for JAL Hotel in Tokyo next Monday.
(お願いします。来週の月曜日、JALホテルの予約をしたいんですが。)
Agent: All right. For how many?
(了解しました。何名様ですか?)
Jeff: Just two of us.
(私たち2人だけです。)
といった使い方が一般的です。では、今回の表現に戻りましょう。再度ご覧ください。
That makes two of us.(僕も同じ。)
前述したように、that makes は、「それ(その言っていること)が~の状態を作る」という意味で、two of usが「2人」ということ。すると、全体を直訳すると、「それ(その言っていること)が2人にするね」になりますね。冒頭の会話文でわかる通り、話し相手(一人)に同調するかたちで「それ(その言っていること)が2人にするね」と言ってるわけですから、言い換えると、「自分もその意見に同感なので、その意見に同調する者の数は2人ということになる」、つまり、「僕も同じ(同感)だね。」という意味になるわけです。
話している相手が、何か自分も同感できることを言った時に(もちろん「英語で」ですが)、そしてそれに「同感!」と相づちを打ちたい時に使う言葉、それが、That makes two of us. です。是非一度使ってみてください。会話が自然になりますよ。Okay. That is all for today. I feel like drinking something before going to bed.(That makes two of us.)Good! I will see you in the next story, guys. In the meantime, enjoy some drink. Bye! nao