Naoの誰でもわかる!英語の話

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(Voicy連携)英文構造を理解する(第2回のパート1)

2022-04-08 | 英語の学習
■英文の基本構造とVP(動詞句)について

前回、人は、頭の中で話そうと思う内容が浮かんだら、まずその深層構造・基本構造の文を作る。そして自分が言いたいことを正しく伝えるために必要な規則をそれに適用して、実際に表に出す構造、表層構造を作り、それを口に出す、あるいは、文章として書く。この一連の流れを明らかにしようとするのが、句構造文法であり、その理解は英文の読解力や作文能力の向上に役立つというお話をしました。そして、覚えてほしいこととして、「英文は、様々な意味のかたまり、「句」から構成されており、基本、一つの英文、センテンスは、その「主語となる名詞句」と、「主動詞が先頭に来る動詞句」の二つのかたまりで出来ていること。」を覚えてほしいと言いましたよね。そして、「主語となる名詞句」、Noun Phrase、NPについてのお話をしました。

今回は動詞句についてのお話です。動詞はVerbですので、動詞句は、英語ではVerb Phraseと言い、表記される時は、その頭文字を取って、VPとなります。このVP、動詞句は、動詞が目的語を取らない場合は、動詞のみで構成されますが、動詞が目的語を取る場合は「動詞+名詞句」となります。あ、目的語は「名詞」ではなく、「名詞句」と覚えてください。これを記号で書くと、VP=V+NPとなります。また、動詞が表す内容に、場所等の具体的情報などを入れたい場合には、その後に前置詞句などを付けることになります。ちなみに、「前置詞」とは「名詞(あるいは、名詞句)の「前に置く」言葉」と理解しましょう。ということは、前置詞のすぐ後には名詞、通常は名詞句が来ます。そして、「前置詞+名詞句」で一つの意味のかたまりとなる「前置詞句」を形成することになるわけです。ちなみに前置詞は、英語でPrepositionと言いますので、記号で表記する際はPとなり、前置詞句は、Prepositional Phraseと言いますので、記号で書くと、PPとなります。まとめると、前置詞を伴った、結構基本的な英文の動詞句は、「動詞+名詞句+前置詞句」となり、記号で書くと、VP=V+NP+PP、となります。

ここまでのまとめです。まず、英文の基本構造は、S=NP+VPですね。つまり、文は、名詞句と動詞句で出来ているということです。次にその中身を見ると、名詞句は、限定詞と名詞で出来ているので、NP=Det+Nとなります。この最初に来るNPが主語ですね。次に文の述語となる動詞句は、先ほど述べた通りで、目的語を取る場合は、動詞句=動詞+名詞句+前置詞句、であり、記号で書くと、VP=V+NP+PPとなります。もちろん、前置詞句がない場合もありますので、念のため。記号は理解するまでは複雑に感じますが、一度わかると、その方が全体像がわかりやすくなるので、是非覚えてほしいと思います。

では、ここで、一つの英文を例に取って説明をしたいと思います。これから言う文章を、直感的に意味のかたまりに分けてみてください。

My sister found a cake on the dining table.
もう一度言いますね。
My sister found a cake on the dining table.

どうでしょう?まずこの文章を、大きく、意味のあるかたまりで分けると…

[My sister]と「found a cake on the dining table」

となりますよね。最初の[my sister]については、[my]がなければ、[sister]だけでは誰のことかわからないので、[my sister]で一つ意味のかたまりとなることは問題ないですよね。名詞句は、「限定詞+名詞」、つまり、NP=Det+Nという構成規則がありますので、この場合、myがsisterの意味を限定する語、限定詞、determinerで、名詞がsister、それらの二つの語で主語の「名詞句」、NPが構成されます。語の順番を変えて、つまり、sister myと言えば、これは名詞句の構成規則に反するので、非文法的なものとなります。
(End of Part 1)












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