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Question:映画の一シーンで、「How kind of you!」という表現がありました。なんとなく意味はわかりますが、しっかりその意味、使い方を知りたいので、教えてください。(20歳、大学生、女(のつもり))
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Answer:
映画の一シーンですか。どんな感じのシーンでした?
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え~と、年配の女性が大切にしていた小物をなくしたんですね、どこかで。それをたまたま拾った男性が、それが誰かが大事にしている物ではないかと思って、そこに書いてあった文字を手がかりにその女性を探し当てて、それを手渡すというシーンです。その時に、その女性が涙を目に浮かべながら言った言葉が、「How kind of you!」だったんです。
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なるほど。いい場面ですね。では、その意味の話から。どんな訳になっていました?
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たしか…「なんてご親切な方だこと」だったかな。要は、「ご親切様」って感じだと思うんですけど、それでいいですか?
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いいですよ、それで。では、意味はいいとして、その構造を見ていきましょう。まず、問題の表現「How kind of you!」ですが、それは感嘆文なので、もとの文にしてみましょうか。どういう文になります?
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え~と、It is very kind of you. ですかね?そんな文型、ありましたよね。
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正解です。ただ、その文は、もともとはその後に、何をしてくれたから「ご親切に」となったのか、その内容が入っていますよね。今回の場合はその場面で内容がわかるので省略されていますが。そのシーンから推測すると、以下の文がもともとの文になるのではないかと思います。
It is very kind of you to deliver this thing to me.
(これを私に届けてくれるなんて、なんて親切な方なんでしょう。)
この形の文は、話し手が、誰かが何かをした(する)ことに基づいて、その人の性格、性質、人となり等を表現する時に使われます。つまり、「~さんは、~をするほど、なんと~な人でしょう」という感じです。わかりにくい?では、次にこの文型を確認しながら、その意味をもっと確実に理解しましょう。以下がその構造です。
It is/was+形容詞+of+人の代名詞(you, him, etc.)+to(不定詞)
Itが形式主語であり、その内容は後でto以下に現れる(いつものパターンですね)。Itの動詞は常にis/wasであり、その後に該当する人を評する形容詞がくる。そして、その形容詞の対象となる人をof が導き、その人の代名詞(you, him, her, etc.)が来て、to(不定詞)がその評の原因となった内容を導き、そのしたことが説明される。これが、上の形の説明です。ま、上の構成がわかってもらえばいいんですけどね。
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だいたいわかりました。でも、どうしてofを使うんでしょうね。of は「~の」という意識が強すぎて、どうも理解しにくいです。
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わかります、その気持ち。僕も同じような感覚を持っています。それを払拭するためには、ofを意識せず、[It is/was 形容詞 of 人 to 動詞(原形)~]という文型を頭にいれ、そういう気持ちが出たら、ひたすらその文型に従って文を作り、話すことです。え、それはわかるけど、どうしてofを使うのか、ですか?では、ちょっとofの話を…。
先ほど、of は「~の」という意味(概念)があるって言いましたよね。実は、「~の」というのは、about「~について」とは違い、その後にくる名詞との一体感を表わす言葉なんです。わかりやすく言うと、B of Aは「AのB」となるわけですが、この「の」というのが、「付く、所属する、一部」等、BがAに強く結びついていることを示しているわけです。
なので、今回の場合も、kind of youと言う場合、kind(親切さ)がyou(あなた)の一部である、あなたはそういう性質を持っている人である、ということを表すと考えられます。以下の使い方もそう考えると理解しやすいのではないかと思います。
I am glad to be of your help.
(あなたのお役に立ててうれしいです。)
This information is of great use to us.
(この情報は我々にとって大いに役立つものだ。)
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なんとなくわかるような気がします。ところで、kind以外で使える形容詞ってどんなものがあります?
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基本的には、人の性質、性格、行動の評価に関するものはなんでも使えるはずです。例えば、good、wise、nice、honest、clever、generous、brave、rude、stupid、silly、selfish、cowardly、careless等です。では最後にこれらの形容詞を使った幾つかの例文をみてください。
It is stupid of him to talk like that to the teacher.
(先生にあんな言い方をするなんて、あいつはばかだよ。)
It is wise of you to quit smoking.
(タバコを止めるというのは、賢い(選択だ)ね。)
It was silly of him to drive drunk.
(酒酔い運転するなんて、あいつは馬鹿者だよ。)
It is so generous of you to donate such big money.
(そんな大金を寄付してもらえるなんて、あなたはなんて心の広い(気前のいい)方なんでしょう。)
It is cowardly of you to say nothing to her in that situation.
(そのような状況で彼女に何も言わないなんて、そりゃあ臆病すぎますよ。)
こういう感じで、いろいろな文を作ってみてください。誰かに対して、「~するなんて、~だよ。」と思ったら、今回のパターンを積極的に使ってくださいね。では、今回はこの辺で。How kind of you to visit my blog so ofen! Because of you, I will keep writing. Your support is much appreciated. See you all tomorrow!
(End of Story)
Question:映画の一シーンで、「How kind of you!」という表現がありました。なんとなく意味はわかりますが、しっかりその意味、使い方を知りたいので、教えてください。(20歳、大学生、女(のつもり))
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Answer:
映画の一シーンですか。どんな感じのシーンでした?
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え~と、年配の女性が大切にしていた小物をなくしたんですね、どこかで。それをたまたま拾った男性が、それが誰かが大事にしている物ではないかと思って、そこに書いてあった文字を手がかりにその女性を探し当てて、それを手渡すというシーンです。その時に、その女性が涙を目に浮かべながら言った言葉が、「How kind of you!」だったんです。
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なるほど。いい場面ですね。では、その意味の話から。どんな訳になっていました?
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たしか…「なんてご親切な方だこと」だったかな。要は、「ご親切様」って感じだと思うんですけど、それでいいですか?
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いいですよ、それで。では、意味はいいとして、その構造を見ていきましょう。まず、問題の表現「How kind of you!」ですが、それは感嘆文なので、もとの文にしてみましょうか。どういう文になります?
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え~と、It is very kind of you. ですかね?そんな文型、ありましたよね。
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正解です。ただ、その文は、もともとはその後に、何をしてくれたから「ご親切に」となったのか、その内容が入っていますよね。今回の場合はその場面で内容がわかるので省略されていますが。そのシーンから推測すると、以下の文がもともとの文になるのではないかと思います。
It is very kind of you to deliver this thing to me.
(これを私に届けてくれるなんて、なんて親切な方なんでしょう。)
この形の文は、話し手が、誰かが何かをした(する)ことに基づいて、その人の性格、性質、人となり等を表現する時に使われます。つまり、「~さんは、~をするほど、なんと~な人でしょう」という感じです。わかりにくい?では、次にこの文型を確認しながら、その意味をもっと確実に理解しましょう。以下がその構造です。
It is/was+形容詞+of+人の代名詞(you, him, etc.)+to(不定詞)
Itが形式主語であり、その内容は後でto以下に現れる(いつものパターンですね)。Itの動詞は常にis/wasであり、その後に該当する人を評する形容詞がくる。そして、その形容詞の対象となる人をof が導き、その人の代名詞(you, him, her, etc.)が来て、to(不定詞)がその評の原因となった内容を導き、そのしたことが説明される。これが、上の形の説明です。ま、上の構成がわかってもらえばいいんですけどね。
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だいたいわかりました。でも、どうしてofを使うんでしょうね。of は「~の」という意識が強すぎて、どうも理解しにくいです。
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わかります、その気持ち。僕も同じような感覚を持っています。それを払拭するためには、ofを意識せず、[It is/was 形容詞 of 人 to 動詞(原形)~]という文型を頭にいれ、そういう気持ちが出たら、ひたすらその文型に従って文を作り、話すことです。え、それはわかるけど、どうしてofを使うのか、ですか?では、ちょっとofの話を…。
先ほど、of は「~の」という意味(概念)があるって言いましたよね。実は、「~の」というのは、about「~について」とは違い、その後にくる名詞との一体感を表わす言葉なんです。わかりやすく言うと、B of Aは「AのB」となるわけですが、この「の」というのが、「付く、所属する、一部」等、BがAに強く結びついていることを示しているわけです。
なので、今回の場合も、kind of youと言う場合、kind(親切さ)がyou(あなた)の一部である、あなたはそういう性質を持っている人である、ということを表すと考えられます。以下の使い方もそう考えると理解しやすいのではないかと思います。
I am glad to be of your help.
(あなたのお役に立ててうれしいです。)
This information is of great use to us.
(この情報は我々にとって大いに役立つものだ。)
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なんとなくわかるような気がします。ところで、kind以外で使える形容詞ってどんなものがあります?
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基本的には、人の性質、性格、行動の評価に関するものはなんでも使えるはずです。例えば、good、wise、nice、honest、clever、generous、brave、rude、stupid、silly、selfish、cowardly、careless等です。では最後にこれらの形容詞を使った幾つかの例文をみてください。
It is stupid of him to talk like that to the teacher.
(先生にあんな言い方をするなんて、あいつはばかだよ。)
It is wise of you to quit smoking.
(タバコを止めるというのは、賢い(選択だ)ね。)
It was silly of him to drive drunk.
(酒酔い運転するなんて、あいつは馬鹿者だよ。)
It is so generous of you to donate such big money.
(そんな大金を寄付してもらえるなんて、あなたはなんて心の広い(気前のいい)方なんでしょう。)
It is cowardly of you to say nothing to her in that situation.
(そのような状況で彼女に何も言わないなんて、そりゃあ臆病すぎますよ。)
こういう感じで、いろいろな文を作ってみてください。誰かに対して、「~するなんて、~だよ。」と思ったら、今回のパターンを積極的に使ってくださいね。では、今回はこの辺で。How kind of you to visit my blog so ofen! Because of you, I will keep writing. Your support is much appreciated. See you all tomorrow!
(End of Story)