「脳内ニューヨーク(SYNECDOCHE, NEW YORK)」

舳先を持っていたと思ったら帆先をつかまされているだまし舟のように、
か～頭こんぐらがってきた！とニヤニヤ楽しんで見ていたつもりだったけど、
映画の後は不快感でいっぱい。２時間ちょっとの間ずっと椅子を蹴られていたから。

最初は足を組み替えてついあたっちゃっただけだよねと思い込もうとしたけど、
それにしては頻繁すぎる。ナニスル目線をちらりと投げること２回、
最後には完全に背板から体を浮かして無言の抗議を試みるも、
気のせいかその後、逆にドスドス回数が増えた気が。
そのささいなイライラがみょうに作品とリンクするような気がしないでもなかったけれど。

作品メモとしてはホフマンが激しく縦方向に痙攣を起こしたとき、
うっかりマット・デイモンかと見誤りそうになったことと
ホープ・デイビスって一応美人なのにいつも面白いなぁということを記しておきたい。