継続の法則 自助努力のススメ 公認会計士 内藤勝浩のブログ

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私の主張:預金が50万円しかない銀行が、100万円の融資ができるか? あか~ん チン No52

2024-02-29 16:18:48 | 会計



 前回の設問「預金が50万円しかない銀行が、100万円の融資ができるのか?」の解説(私の主張)です。
 「銀行は、預金を集めて、融資(貸出)をしている」と言われます。
 実際は、「銀行は、資金(現金や他行預金)を、預金として集めて、融資(貸出)をしている」というのが、正確に表現していると考えます。
 「銀行は、融資(貸出)によって、預金を創造している」と言う方もいます。
 しかし、資金の裏付けがない融資(貸出)をしても、設問のように、現金の払い出しに応ずることができません。
 「預金決済、振込すればいいんじゃないか?」と思われる方もいると思います。
 支払先、振込先が、同じA銀行であれば、可能ですが、他の銀行、金融機関の場合は、できません。
 本当の意味で、預金を創造できるのは、日本銀行だけです。
(この点は、大切ですので、いずれ説明したいと思います。)
 銀行が融資(貸出)をする場合の仕訳は、次のようになると考えます。



 まとめた仕訳だけを見ると、預金(資金の裏付け)がなくても、融資(貸出)できるように見えます。
 実際は、前回、今回と説明したとおりです。

 現在、銀行が、資金を集めるのは、預金が中心としても、いろいろな資金調達の方法があります。
 また、資金運用の方法も、融資(貸出)が中心としても、いろいろな方法があります。
 銀行も、徐々に変わってきているのです。
 果たして、これが良いことなのか?
 私は、銀行、特に、地方銀行、地方金融機関は、資金を預金として預かり、その資金を、地場の企業、地域の企業に、融資(貸出)するという業務を主体とすべきであると考えます。
 主体とすべきとは、それによって、地場に価値を提供し、利益を上げていくということです。
 日本が、繁栄とは、逆方向に向かっている気がします。
(おっさんのボヤキです。)

 会計、財務、監査、金融に関連した私の考えについて、書こうと思います。
 できるだけ分かり易く書きたいのですが、難しくなるときもあるかもしれません。
 会計、財務、監査、金融は分からないけど興味がある方、会計、財務、監査、金融を勉強したいと思っている方、会計、財務、監査、金融に携わっている方、何かのご縁で私のブログを読んでいただいた方、皆さんのお役に立てれば幸いです。
 皆さんに、神さまのご加護がありますように。
 62歳のオッサン公認会計士でした。
 では、また。