第1回目に、「会計とは、対象を、貨幣単位を使って表現する手法です」と説明しました。
企業等の経済主体を対象として、決算書類として表現する場合には、ひとつの型があります。
その経済主体の「一定の期間の活動の成果」と「一定の日(決算の日)における資産・負債・純資産の状況」を表現するというものです。
「活動の成果」というと、まず思い浮かぶのは「お金」でしょうか。
「活動」とその成果である「お金」を表現する(計算する)方法として、キャッシュ・フロー計算書、資金収支計算書等と言われるものがあります。
そのイメージを図にすると次のようになります。
お金は、収入から支出を差し引いて計算されます。
会計を使って表現するときに、収入を右側に、支出を左側に表示します。
収入とは、お金が入ってきた活動で、支出とは、お金が出ていった活動と考えてください。
収入・支出というのは、家計と同じ感覚なので、なんとなく分かると思います。
上図では、収入が支出より多いので、お金は左側に表示されています。
これが、支出が大きければ、逆になります。
金額の記載がある場合は、マイナス表示等で表示します。
ここで、左側を借方(かりかた)、右側を貸方(かしかた)といいます。
実際の計算書に近い表現にすると以下のようになります。
図の上が、左右(借方と貸方を並べるよう)に表示したものです。
しかし、実際のお金計算書は、図の下のように、上下に並べて表示します。
「一定の期間」を計算書の上に表示します。
「いつからいつまでの活動の成果ですよ」ということを分かるようにします。
収入の活動や支出の活動は、ひとつとは限りません。
同じような活動をまとめたものが、勘定科目で、この勘定科目ごとに金額を表示するようになっています。
どのような勘定科目があるか分かっていない方は、実際の計算書をみたりして、追々理解していけばいいと思います。
次回は、「一定の期間の活動の成果」の成果として、「利益」を表現する(計算する)方法を大まかに説明したいと思います。
会計に関連した私の考えについて、書こうと思います。
できるだけ分かり易く書きたいのですが、難しくなるときもあるかもしれません。
会計は分からないけど興味がある方、会計を勉強したいと思っている方、会計に携わっている方、何かのご縁で私のブログを読んでいただいた皆様のお役に立てれば幸いです。
皆様に、神さま仏さまのご加護がありますように。
61歳のオッサン公認会計士でした。
では、また。
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