いわさきあきらの音人的生活

京都のキーボーディスト岩崎明のブログです。音楽の知識、機材の紹介、日記など。

☆キーボードプレーヤー列伝 第5回「デイヴ・グルーシン」前編

2009年06月22日 | キーボードプレーヤー列伝
 デイヴ・グルーシン(Dave Grusin)は、
 キーボード・プレーヤーとしてよりも、
 プロデューサーとしてのイメージの方が、最初は強かった。

 
 サックスの渡辺貞男は、
 ジャズといういかにも難しそうで、近より難そうな音楽を
 シンプルなメロディーを奏でて、ポップな音楽に仕立てた。

 そのプロデューサーがデイヴ・グルーシンだった。

「カリフォルニア・シャワー」
「マイ・ディア・ライフ」
「モーニング・アイランド」

 この3枚のアルバムはホントによく聴いた。


 和楽器とフュージョンをコラボレートした日本人、横倉裕。
 そのファーストアルバムのプロデュースもこの人だった。

 その他、アコースティック・ギターのアール・クルー、
 大御所ギタリスト、リー・リトナー、
 フルートのデイヴ・バレンティンなど・・・

 そのプロデュースの特徴は、ポップで明るく、聴きやすい。


 そのデイヴ・グルーシンのプレーヤーとしての最初のフュージョン・アルバムは、
「ワン・オブ・ア・カインド(ONE OF A KIND)」だと思う。

 プレーヤーといっても、やはり、プロデューサー、
 ソロのプレイよりもトータルの曲の完成度が印象的なアルバム作りだ。

 レコードの1曲目だった複雑な曲「モンタージュ」は、
 CDでは後半になっている。
 このスティーブ・ガッドのドラムがすごい。

 アルバムの完成度でいえば、
 この後の「マウンテン・ダンス(Mountain Dance)」がおすすめ。
 
 歯切れのよい、能天気な、とも感じるキーボードのリズム、
 アーティストというよりも、職人的な見た目とパフォーマンスが
 このデイヴ・グルーシンの特徴だと思う。


                  (後編につづく)


ワン・オブ・ア・カインド/デイヴ・グルーシン


マウンテン・ダンス/デイヴ・グルーシン


カリフォルニア・シャワー/渡辺貞男


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