MONAのフォト・ギャラリー

写楽・・話楽・・・な日々

奏楽堂 - 東京 上野 -

2020-02-08 22:16:19 | 東京

飛ぶように日々が過ぎ もう半月前の事だが    

夕方 友人と待ち合わせ コンサートに行った   

場所は 上野公園の中にある「 奏楽堂 」 

東京芸大の前身 東京音楽学校のホールとして 明治23年に建てられた歴史的な建造物  

現在は大学の傍に移築され 耐震工事が行われ 演奏会などが行われている 

東京文化会館のレストランで 軽く食事を済ませ 奏楽堂に向かって歩き出した  

 

「 都美術館をぐるっとまわって行かない? 私 あの道が好きなの  」 

と 友人が言う  

「  いいわよ! 」 

まだ 時間はたっぷりある   


宵闇が降りて 人通りがなくても 美術館を浮かび上がらせるライトが安心感を与えてくれる 静かな道は まるでヨーロッパの街のよう・・・ 

突然 闇を切り裂く様に 動物の鳴き声 

友人は驚いて「 あれは何? ハクビシンかしら? 」   

思わず苦笑した 私 

美術館と反対側の門扉と ぐるりと続くコンクリートの壁と うっそうと茂った樹木に目を遣りながら 

「 違うわよ ほら こっち側は なんだと思う? 」 

「 ああ そうか・・ 動物園? だとすると 今のは動物の声? 」 

「 ええ そうよ 私が生まれ育ったのは このすぐ傍だったから 動物園のライオンやトラの吠え声は 当たり前のように聴いていたわね 」 

「 そして この道は 犬の散歩で 毎朝 家族と一緒に歩いた道なのよ!  」 

今のように整備されていたわけではないけれど この辺りの建物の配置は昔とほとんど変わっていない 

芸大の向こう側に家があって 子どもの頃に通った幼稚園も まだある筈だ 

友人と話していて 父 母 兄 そして 犬達が 当時のままに蘇ってきた 

まだ小さな私も一緒の 朝の道を散歩するその一団と すれ違った気がした 

今はもう 一番上の兄と私以外は 亡くなってしまったものたち・・   


美術館の建物が途切れると 左側は 芸大 右側は 目的地の奏楽堂だ 

ライトアップされた奏楽堂 (画像)

記憶にある建物は こんなに立派ではなかったけれど 私にとって懐かしい建物 

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覚悟して 家を出る・・

2020-02-01 22:15:52 | その他

週間前の日曜日の夜 娘の家を手伝う為 自宅を出る時のこと 

「 じゃあ 行って来ます 」と言うと  

「 気をつけて! 火曜日に帰って来るでしょ? 」と 夫 

「 ええ・・ でもね 私は  いつも  その通りにはならないかもと思って家を出るの 」 

なぜ その時 真面目な顔でそんな事を言ったのか 自分でも分からない 

多分 雪が降った場合を考えたのかもしれないし 

数年前の冬 娘一家がノロウィルス 続けて 息子の嫁も高熱が出てダウン 

あっちへこっちへと手伝いが長引いて 家に帰れず 着るものがなくなった時のことを思い出したからかもしれない 


幸い気温が高めで 大雪は積もらず みぞれから雨に変わった 

ところが 娘がダウン 

帰るどころではなくなった 

マメ子(孫)は 幼稚園でどのように話しているのだろう・・ 

金曜日のお迎えに行くと 幼稚園の先生が訊く 

「  土日は マメちゃんはおばあちゃまのお家に行くのですよね? 」 

「 いいえ マメ子がそう言ってました? 」と 私  

先生は 困ったように首をかしげる 


マメ母は入院して とりあえず大丈夫 

土日は マメ父に任せて 私は休まなければ・・ 

「 マメちゃん ばーばは またすぐ来るからね! 」 

と 家に帰る 

 

「 ただいま~ 」 

リビングのドアを開けると 夫の後ろ姿があった  

たった一週間なのに 髪がめっきり白くなっている 

ドキッ   

( まるで 浦島太郎になったみたい ) 

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