交通費をケチって、50分歩いて、病院に着いた。
寒いので、大手を振って、元気良く歩いて来たら、
建物の前で、斜めがけのファスナーが、開いている事に気づいた。
見ると、サイフが無かった。
予約時間に遅れる理由を、受付に連絡した後、
急いで、来た道を引き返した。
カード会社に電話したが、つながらなかった。
半分を過ぎた頃、電話が鳴った。
意外にも、担当医の声がして、
「〇〇さん、~におサイフ届いてるよ。館内放送されてたよ。」
受付の人も気づかなかったのに、長年の付き合いで、
偉くなった女医さんが、ちゃんと聞いててくれた。
「〇〇さん、今年は良い事あるよー。」
何の根拠か、耳元で、嬉しい事を言ってくれる。
どうやら、病院の目の前で、落としたらしい。
学生が、診察券を見て、届けてくれていた。
カード、止めなくて良かった。
何となく、見つかる気がしていた。
返ってくるもの
私も、駅で、サイフやスマホを、届けた事がある。
スーパーのトイレに入って来た、手さぐりの女性を誘導したり、
下りのエスカレーターで、杖をついたバァさんの体を支えて、
一緒に降りた事もある。
人嫌いで、ボランティアする気など、サラサラないが、
自分で努力している人は、助けるのだ。
小さい親切して、小さい見返り。
そのぐらいが、ちょうどいいねぇ。
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