あばれる君が、京都を取材していた時、
一休さんの事をやっていた。
蜷川新右衛門の末裔が、蜷川幸雄氏だと言う。
へぇ~。
その時、私は初めて、一休さんが、天皇の子供であると知り、
後継者問題を避ける為、
母親によって、寺に預けられたのだと分かった。
じゃあ、あのアニメの、「母上様~、お元気ですか~♪」は、
リアルに、悲しい歌じゃねーか。
今までより、心を込めて歌ってみる。
しかし、それもつかの間。
身内が、「一休さんて、やりまくってたんでしょ。」と言い始めた。
本屋で、「オトナの一休さん」というイラスト本に出会い、
NHKアニメで、話題になっていた事を知った。
一休さんは、「破戒僧」と呼ばれ、そうとう破天荒だったようだ。
(それじゃあ、「破壊僧」だろ。)
兄弟子と、仲が悪かったようだが、
反発していたのは一休の方で、説明を読まずとも、
養叟の方は、一休を嫌っていなかった事が分かる。
彼が、一休を、如意庵の住職(エリートコース)に、推薦したからだ。
感動のエピソード
一休さんが親しくしていたお茶屋の店主が、
死ぬ前に、上の句を読み、
「下の句を、一休さんにつけてほしい。」と遺言した。
一休さんは、下の句を読んだ後、
更に付け足したが、次のような事だった。
人生は実体がなく、はかないものだからよいのだ。
だから今をしっかり生きていれば、死んだ後は、
お茶の泡と消えてよい。
この説明の横に、店主の遺言を伝えた小僧が、泣きながら、
一休さんに、お礼するイラストが描かれているのだが、表情がすごくいい。
だから私は、この小僧の気持ちになって、泣けた。
これを描いたイラストレーターも、すごい。
周りを騒がせたとしても、いつの時代も、
ブレない人が愛され、後まで名を残すのだろう。
こしかたも
また行く末も
傀儡の (店主)
いときれぬれば
本の木のきれ (一休)
一服一銭
一期の内
末期の一句
雲脚の泡
「海の藻屑」と言われたら、冷たくて寂しいが、
(お茶屋の店主なので)
「お茶の泡」と言われると、死に対する恐怖や不安が、スッと、
「安堵感」に、変わった気がした。
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