ノーブル・ノーズの花の穴

麗しき本音のつぶや記
~月に1度ブログ~

ポーッでプーッなディナー

2013-12-19 10:43:07 | おでかけ

その日の午後、私は、
ランニング(ほとんどウォーキング)をしていた。
腹の調子を、整える為である。

フルコースを食べるのに、
トレーニングをする奴なんて、他にいるだろうか。
しかし、早食い、少食の私は、お腹を空かせておかないと、
マジ、食べられないかもしれんのだ。

どっちが田舎だ

バス停に降りると、辺りは、真っ暗だった。

電話で、場所を確認してから、カーブを歩いて行くと、
向かい側にある、ホテルの急な坂道から、
スタッフが、降りて来るのが見えた。

迎えに来たというより、探しに来たという感じ。(笑)

こっちが、田舎者なんじゃない!!
ホテルのある場所が、田舎なんだ!!

お互いを認識したものの、ガードレールに隙間が無く、
渡る事ができない為、又、元の道を戻るというマヌケさ。
着いてから、レストランに入るまで、時間くってしまった。

イルミネーションをくぐり、
クラシカルなロビーを過ぎると、
思っていたより、

レストランのフロア、狭っ!!
テーブル、近っ!!
客、いなっシー!!

今日は、貸し切りか?

パンフに、「夜は潮騒の音に耳を傾けながら…。」とあるが、
確かに、BGMも無っシー!
静か過ぎて、波の音も聞こえねーよ。(笑)

窓際にしてくれたのはいいが、真っ暗で何も見えん。
せっかくの、オーシャンビューも、イミ無っシー!

フルコースに緊張するんじゃなくて、
黙って突っ立ってる、スタッフの視線に緊張する。

この状態は、しばらく続いた。

オードブルは、フォアグラをチョイス。
料理に不釣合いな、丸顔の給仕に、
「~のポワレでございます。」と説明されても、
頭に入ってこない。(笑)

「フォアグラって、美味しいんだね。ブリの煮付けみたい。」と、連れが言う。
ブリの脂の、プニプニした部分の事だろう。
鳥を魚で、表現すんなよ。
表面を、少しこがしてあり、ソースも美味しい。

スープは、温度が良かった。
熱いのだが、トロミがあるので、キツくない。

静けさにも慣れてきたので、丸顔に話しかけた。
「M・Jが来たって言うけど、どこに座ったんですか?」
「今、お座りになっている、こちらのお席です。」

ポーッ!!

驚いた。
気づかなかった。
予約時に、「とにかく、いい席に座りたいんです!」と頼んだので、
この席になったわけか。

サインを型押ししたプレートが、
背もたれに、貼り付けてあった。

M・Jは、ランチで海を見たのか、
それとも、私と同じように、
真っ暗な静けさを、楽しんだのか。

違うイミで、「いい席」になり、テンション上がった。

私は、料金アップして、メインを牛に替えた。

ところが、この〇〇牛、肉の味が、よく分からん。
ソースに負けている。
しかも、フォアグラにかかっていたソースと、同じ気がする。
むしろ、添えてある温野菜の方が良い。

何だか、ガッカリ。

最近、舌が肥えてきたせいか、
素材の味が、分かってしまうのだ。
このぐらい、美味しくて当たり前と思い、
ちょっとやそっとでは、感動しない。

これは、全ての事に言えていて、
ユーミンのライブの時も、そうだった。

あるいは、年のせいで、脳に異常があり、
何を食べても、美味しくないと、感じてしまうのだろうか。

おひとり様の中年女性が、料理が来るたびに、
バシャッとフラッシュをたいている。
その後、2組のカップルが、時間差でやって来た。

メインの後に、丸顔が、
「消化に良いので、チーズはいかがですか?」と、
何種類か、持ってきた。

聞けば、1種600円だと言う。
腹一杯だというのに、
連れが、頼むと言うので、2種選んだ。

プーッ!!

出て来たのは、鼻息で飛びそうな、
ペラペラの、小さなスライスが2枚と、
子供が、つまみ食いで、引きちぎったような、ひとかけら。
もうしわけ程度に、ドライフルーツが散らばっている。

あきれて、笑いそうになった。

別料金かと聞いた、私がケチなんじゃない!!
これっぽっちしか出さない、店がケチなんだ!!

最近は、何事も、
適正価格でない事が、腹立たしい。

振り返れば客がいる

後ろのテーブルにいたカップルが、
私のイスを見ながら、M・Jの話をし始めた。

私は、思わず振り返って、
「さっき聞いたら、この席だって言われて、それまで、気づかなかったんですよ。」と、
話しかけてしまった。

そのぐらい、テーブル、近っ!!(笑)

メッセージと花とオルゴール

デザートと一緒に、
ミニ花束とオルゴールの音を、サービスしてくれた。

頼んでおいたメッセージを見ると、
思っていたより、文字がデカかった。
チョコレートのプレートに、書くのかと思ったら、
プレート=皿の事だったのか。

腹空かしのトレーニングの成果はともかく、
どうにか、全て食べ終えた。
ゲプ。

うーん。
フレンチの方が、和食より、
パンチがあると思っていたんだが、
そうでもなかったか。

それに、このレストランは、
昼間のランチで来た方が、
景色も料金も、お得だろう。

おお、千鳥足

駅のホームで、酔っ払ったオッサンを、2人も見た。
千鳥足なんて、コントでしか見た事がない。

「本当に、千鳥足の人っているんだねぇ。」

この日、一番の感心事かも。
人身事故の約60%が、千鳥足だと言う。

どっちかと言うと、料理以外の事で、
盛り上がったディナーであった。(笑)

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 朋ちゃん×小室さん | トップ | 国家レベルで頭がおかしい »

コメントを投稿

おでかけ」カテゴリの最新記事