令和3年度【1級建築士・設計製図課題】
※出題内容と採点ポイントについては「公益財団法人 建築技術教育普及センター」よりダウンロード出来ます。
課題「集合住宅」
最初に問われていること
敷地の条件は
(1)空間構成
①建築物の配置
諸条件(抜粋)
1.敷地の西側は4m道路、東側は8m道路に面している。
2.第一種住居地域(道路斜線制限1/1.25)
3.地上5階建て
☆☆☆のぼさんの解釈
建物全体は東側に寄せる!
この理由が解らない人は、学科勉強が間違ってるよ!
先ず法規を考えて、諸条件を組み合わせると絶対に下記のようになる(ならない人は法規が理解できていない)
建物高さ 15m(3m×5階)
4m道路に15mの高さの建物を建てるには
((X【有効後退距離】/2)+4)×1.25≧15が成り立つには
X=8m以上必要「図示A部分」
当然、東側のXは2mになります。「図示B部分」
これは、道路斜線制限を問われているのであり、瞬時に計算できない人はダメということ。
ちなみに「隣地建物高さ制限も1/1.25」と問題に書かれていますが、これを悩むようでもダメです。
住居系の隣地斜線制限は20mを超える部分からと定められているので、建物高さが15m(5階建て)では検討する必要はない
要件でエレベーターがありますが、エレベーター機械室は建築面積の1/8以内且つ高さが12m以内であれば高さに算入されないです。
ただし、パラペット(防水立上り用の壁)は建物高さに含まれます。
これ納得出来ましたかな?
配置で躓くと時間が足りないのは必然ですが、配置を間違えるとゾーニング(部屋レイアウトや動線)が出来ない。
配置を間違えると「駐車場が取れない・部屋が歪になる」等の弊害が出ます。
製図の解答はここで決まると私は思う。
全体に問われていることのまとめ!?
期限内(5時間半)で「設計と製図」をが完結出来ないと合格は有り得ない(採点すらしてくれん)
製図の試験は「常識」を問われていると考えた方が良い、そして、その常識のレベルと日頃から高めないとまず受からん
デザインは求められていないし、常識以上も求められない
製図の試験は「建築士としての技術集大成」を求められる「技術検定」であり、製図の質を問うてはいない!
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