そのとき（瞬間）！私は・・・・

《東北地方太平洋沖地震 2011年3月11日14時46分ごろ、三陸沖を震源に国内観測史上最大のM8.8の地震が発生。津波や火災で多数の死傷者。》

　３歳の孫を連れて、自宅の玄関を出たときだった。
　揺れを感じて地震だとわかった。
　群馬には大きな地震はこない、と今までの経験から信じていたのでじっとしていれば通り過ぎると思った。
　ところが、揺れは大きくなる。家がミシミシ音を立て、電線がゆさゆさ揺れている。　孫が怖がり泣き出した。

　孫をあやしながら、家から少し離れたところに移った。
　ますます揺れはひどくなる。
　家の中には、妻と長女と１０ヶ月の孫がいる。
　どうする、どうすると思っていたら孫を抱いた長女と妻が手をつないで家から出てきた。

　５人でかたまって大きな揺れをやり過ごした。
　ひと安心したが、余震が続き家のなかには入れない。
　駐車場から自家用車をもってきて、みんなで中に入って避難していた。

　かなりの時間を過ごし、もう大丈夫だろうと思ったが孫が怖がって家に入らない。

　家に入らず、長女と孫を婚家まで送り届けた。

　自家用車内で避難中、いち早く長男の嫁が爺婆を心配して駆けつけてくれた。
　感謝！
　まもなく、その嫁から小２の孫も６歳の孫も無事だとメールが入った。

　　　　　　　　　　
○　私の寝室の時計。そのとき（瞬間）、停止した。　

　　　　　　　　　　
○　仏壇から位牌が落ち、棚のものが落ち、居間のシャンデェリアがひん曲がった。
　

憂える炉心溶融

経済産業省原子力安全・保安院は12日、東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発（福島県大熊町、双葉町）1号機で、核燃料棒が高温で溶ける「炉心溶融」が起きている可能性が高いと発表した。

　これに関する政府の説明等は、どうも信用できない。うそ臭い！
　国民にパニックを引き起こさないよう、過小に過小に発表しているように思える。
　このまま最悪の事態に突き進んでいくのではないかと心から憂える。

　そもそも原子力発電は、何があっても絶対の安全性が確保されているはずと思っていた。
　住民避難など、信じられない。