令和5年9月14日
AKファーム作業日誌
大豆圃場の雑草処理2日目
イヌホウズキが確認できた。
圃場の全景
令和5年9月13日
大豆圃場の雑草処理
天候不順により、雑草の繁茂が目立つようになる。
除草剤の効果がある圃場と効果がなかった圃場がめだっている。
大豆圃場の雑草の種類は、様々なものがありますが、大豆栽培において問題となる6つの雑草。
●アレチウリ:北アメリカ原産の一年生雑草で、つる性で生育が速く、大豆の栄養や日照を奪います。
子葉の切れ込みが少なく、オレンジ色の花が特徴です。
●帰化アサガオ類:外国から持ち込まれた一年生雑草で、
マルバルコウ、アメリカアサガオ、マルバアサガオ、マメアサガオなどがあります。
つる性で生育が旺盛で、大豆の茎や葉に絡みつきます。花の色や形で種類を判別できます。
●ニシキアオイ:メキシコ原産の一年草で、茎の長さは50~100cm程度になります。
茎に星状毛が生えて黄化し、果実は10~20個の分果から成り立ちます。
1個体当たりで1,000個もの種子を生産する繁殖力の強い雑草です。
●ヒロハフウリンホオズキ:南アメリカ原産の一年草で、茎は直立して高さは50~100cm程度になります。
葉は卵形で先端が尖り、表面に粗い毛が生えています。
果実は赤くてふわふわした毛に覆われており、中には多数の種子が入っています。
●カロライナツユクサ:北アメリカ原産の一年草で、茎は地面を這って伸びます。
葉は卵形で先端が尖り、表面に粘液を分泌する毛が生えています。
花は青紫色で直径2~3cm程度です。
果実は球形で多数の種子を含みます。
●イヌホオズキ:南アメリカ原産の一年草で、茎は直立して高さは30~60cm程度になります。
葉は卵形で先端が尖り、表面に粗い毛が生えています。
花は白色で直径1~2cm程度です。
果実は黄色くてふわふわした毛に覆われており、中には多数の種子が入っています。
これらの雑草は大豆栽培において収量や品質を低下させたり、作業効率を悪化させたりする可能性があるので、
早期発見・防除が重要です。
イヌホウズキ
耕起
大豆播種前に発生する個体は丁寧な耕起によりすき込む。
大豆群落による被覆効果
大豆群落内での生育、特に遅れて出芽した個体の生育は大豆の被覆によって著しく抑制される。
大豆収穫時の大きな個体は大豆生育初期に発生した個体、もしくは欠株部分から発生した個体が多いので、欠株を生じないような大豆栽培を心掛ける。
大豆播種時期を遅らせる
大豆の播種時期が遅くなるほど、発生数が少なくなるため、播種時期を遅くすることが可能であれば、有効な防除手段となる。
田畑輪換の効果は小さい
2年間水稲作付後の転換畑でも発生がみられるので、田畑輪換による種子死滅効果は期待できない。
対応
黒い液果が著しい汚損粒の原因に
似た性質の近縁種も(イヌホオズキ類と総称)
収穫前には少しの残草でも手取りで確実な防除を
参考ページ
収量80%アップの事例も!大豆栽培における雑草対策の基本と効率化の秘訣 |
農研機構のページから、キーワード:「警戒すべき雑草」で検索!
農研機構 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 (naro.go.jp)