通常なら午後に観察会であるが23日(水)は、午前中に受講生の有志による研究発表会が開催された。NVRの養成講座に参加する受講生ということもあって当然ながら自然に係わる発表内容であった。この中でも、一緒に受講しているご主人の研究テーマ『良寛詩集にみる動植物、その頃と今』で作成された「本」に、まさしくカルチャーショックを受けたのだ。一見して公に出版できそうな「本」の出来栄えに見とれてしまう。片面印刷ではあるが177ページに纏め上げられた大作である。
“良寛詩集”に出てくる動植物にまつわる記事を調べたり、注釈や写真を載せたりレイアウトを考えながら編集するのに大変な気力と労力が必要であったろうと容易に想像できる内容であった。一方、奥さんの研究テーマ『我が家の庭への闖入者達』で作成された「本」も立派だったが、発表とは別に極め細かい花のスケッチと花の木彫りが展示されていたが単に趣味の領域とは思えない出来栄えに驚いてしまう。
ご夫婦で一緒に学び、夫婦間で共有化したテーマを持っていることの素晴らしさを暗に教えられた思いがする。カルチャーショックをうけた根気と努力の「本」を借りて帰ることにした。
写真は、 上(製本された力作) 下(卷初のページ)