つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

「影の内閣」って、怖そうな名前!・・・

2009-10-07 | どうでもいいことですが
 「影」とは光の当たらない暗い部分をいう。そういう意味で「影の内閣」と聞くと、何だか黒幕とか、フィクサーが存在する“陰湿な集団”をイメージさせる。もっと聞こえのいい名称はないのかと思うのだが、この内閣に起用される候補名を見れば、なるほどぴったりの名称だと納得しないでもない。
 伊吹文明元幹事長を「厚生労働相」、高村正彦元法相を「法相」、額賀福志郎元財務相を「財務相」に想定。そして、衆院予算委員会筆頭理事には、最大派閥の町村信孝元官房長官が意欲を示し「副総理」で処遇する案も浮上しているという。
 また、麻生内閣時の金子一義前国交相をそのまま「国土交通相」に充て八ツ場ダム問題などで前原国交相と対決させる戦略だとか。そして、中谷元・元防衛庁長官を「防衛相」に、その他、総裁選で谷垣氏に敗れた河野太郎元法務副大臣や西村康稔前外務政務官も抜擢する考えだというが、主要ポストはすべて長老たちが占めているので、さてどうなるやら…。
 これらの候補者を見ると、ほとんどが、派閥領袖クラスの“大物”で、いわゆる“古狸”たちである。これでは再生は再生でも「古紙再生」みたいなもので、旧態依然の派閥政治の復活に、果たして「自民党再生」に期待している国民はどう思うだろうか。
 鳩山新政権の閣僚は菅氏を除いては全員が初入閣の未経験者ばかり、それに“大物”の貫禄で対決しようというのが狙いらしいが、この“大物”たちは、小選挙区で落選し、比例重複でかろうじて息を吹き返した人ばかり、恐れるに足りぬ。それに、野党に転落した自民党はもう官僚を当てにできないのだから、これからは衰えた頭脳にカツを入れてしっかり質疑・論争ができるように勉強しなければなるまい。そうなれば与野党共に議員が賢くなるだろうから、これはいい傾向である。

 先日行われた読売新聞の全国世論調査では、谷垣総裁に「期待している」と答えた人は34%にとどまり、「期待していない」は57%。そして、自民党は再び政権を取ることができると思う人は50%で、前回の66%から大幅に減っている。「谷垣自民党」に対する世論の評価が厳しいというときに、想定とはいえこの組閣ではとても国民の支持が得られるとは思えない。また、閣僚候補に挙げられた人の中には「やりたいという若手に任せたらいい」と辞退した人もいたそうで、とくに中堅・若手議員の反応は冷ややかだという。
 また昨日、自民党執行部の新体制が発表されたが、「結局はベテラン中心、派閥均衡型だ」と反発も出ているという。そして、若手起用では、あの小泉元総理の次男の進次郎議員が当選1回で、はや遊説局長代理に抜擢されたそうだ。当初から何かとマスコミに注目されていたが、世襲も4世となれば別格の扱いなのか、あまりクリーンではない気がする。

 「谷垣自民党」に支持が得られないとなれば、あとはもう、麻生さんが言う「鳩山政権はいずれ破綻する」に賭けて、昼寝でもしながら民主党政権の自滅を待つよりないか。が、「腐っても鯛」だ。ただ単にあら捜しをして攻撃したり、いたずらに審議の引き延ばしを画策するようなつまらない野党にはならないでもらいた。が、すでに26日からの臨時国会で鳩山首相の「献金問題」、「八ツ場ダム中止問題」などの追及に手ぐすね引いて待っているようだが、国民はそんなことより日々の暮らしを心配していることをお忘れなく!
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2 コメント

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Unknown (オールドレディー)
2009-10-08 09:50:36
♠おくだっちさま
やはり石破さんの反対などもあってまずいと感じたのか、今朝の新聞には、この「影の内閣」は見送りになったとありました。
それでも執行部の新体制を見ると派閥領袖を重用しているのが目立ちます。

野党だからと言って何も敵になることもないでしょうにね。「立派な野党が、立派な与党を生む」と言われるそうですが、立派な与党になってもらっては困るのでしょうね。肝が小さい。
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内閣? (おくだっち)
2009-10-08 09:38:29
全く仰るとおり、自民党はどこを向いているのか。

新政権は経験が浅いからバックアップしてあげようというなら、大きなお世話であってもまだしも足を引っ張ってやろう 次の選挙までに転覆させてやろうということしか考えていないような古狸に何をさせようというのか
選挙以外でも国民の方を向けと言いたいですね。
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