常に家をキレイに保つには家の中を毎日20分ずつ30日に分けて掃除するといい、そんな記事が目に付いた。それぞれ20分でできる範囲に分けて30日分のお掃除リスト作ってやるのがポイントだという。例えば、1日目はリビングと台所、2日目は浴室とトイレ、3日目は……、というような「お掃除リスト」を作ってやる。
ただし、20分でやれないところがあれば、リスト最終日の翌日に回す。要は、自分の部屋や家に合わせて、20分でできるように掃除する場所や内容を毎日に振り分けて「お掃除リスと」を作る。また、30枚のカードを用意して、そこに掃除する場所や内容を書いて、ランダムに選んでやっていくというやり方もあるという。
最近、掃除がおっくうになることがあるが、それでも、上記のような中途半端なやり方はイヤだ。掃除は一度やればいいというものではなく、朝、掃除機を掛けても夕方にはもう綿ボコリが出ている。やってもやってもキリがないのが掃除である。
私が本格的な掃除をするのは毎週金曜日1回である。まず、家中すべてに掃除機をかける。掃除機のゴミはその都度捨てるのだが、綿ボコリに髪の毛、小麦粉のような砂ボコリ、1人住まいなのに、なぜこんなにゴミが出るのか不思議でならない。
次は床の拭き掃除である。以前はダスターホルダーに100円ショップで買ったウエットシートを取り付けて使っていたが、水分が多くて、乾いたあとに紙の繊維が残るのがイヤだ。次に買ったのが、テレビ通販でおなじみの回転モップである。モップはペダルを踏んで水加減を調節できるのはいいが、宣伝文句ほど優れているとは思えない。やはり、昔どおりにぞうきんが一番だと、古いタオルでダスターホルダーに合う大きさのぞうきんを作り、立ったまま拭けるようにした。
床の拭き掃除が終わると、今度は各部屋のぞうきん掛けだ。最近の若い主婦はダスキンなどの化学ぞうきんを使うらしいが、私は昔からぞうきんで水拭きする。洗面台は洗剤で磨き、排水口は特に注意。気になるのが風呂場の鏡やステンレスの蛇口で、ウロコ状の汚れが付かないように気をつける。トイレや風呂場は、普段から気付いたときにチョコチョコ掃除するという具合に、適当に手抜きをやっている。
最後はキッチンだが、ガステーブルは使うたびに汚れを拭き取るのでいつもキレイである。シンク、排水口の中、ゴミかごなどは洗剤で磨き、周辺の冷蔵庫やレンジ、食器棚などはふきんで水拭き。キッチンは毎日の使い終わりの時にざっと掃除するので、本格的な掃除は週1回で十分だ。
以上が金曜日の掃除パターンである。あとは1日おきにタタミ以外の床を水拭きするのだが、1日おきでも結構、ぞうきんが汚れる。以前は本格的な掃除は週2回、床の水拭きは1日おきにしていたが、いつの間にか週1回になってしまった。少々、ホコリが溜まっていても死にはしないと思っても、とかく1人暮らしはルーズになりがちなので、おっくうでも決めたとおりにやる習慣づけが必要である。
わが家に来る友人たちは「いつもキレイに掃除しているね」と言ってくれる。結構、手抜きしているのだが、物が散らかっていないからスッキリして見えるのであろう。亡母が几帳面できれい好きだったので、特に、“使ってすんだらすぐに片付ける。出したものは必ず元の場所に戻す”ということに厳しかった。おかげで「使い終わったらすぐに片付ける」ということには、頭で考える前に自然に体が動くのである。
掃除がおっくうなら、汚さないように、散らかさないようにすればいい。要は、整理整頓して、見た目にスッキリしていればキレイに見えるのである。我が家は、引っ越して来るときに徹底的に整理してきたので、家具は必要最低限のものしかなく、寂しいくらいスッキリしている。今流行の「断捨離」を実践しているわけではないが、整理しすぎて、時には「あれは捨てなければよかった」「人にあげなければよかった」と後悔しながら、また買っている。
掃除はやり始めるまでがおっくうだが、いざやり始めると、意外と本気になってくる。家中を開け放って寒い風が入ってきても体を動かせば暖かくなる。夏は汗びっしょりになっても掃除後のシャワーの心地よさ。何よりも、掃除を終えた後のサッパリ感、スッキリ感、これでまた掃除しようという気になるのである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます