道路を隔てた山の中腹にある古い桜の木、やっとチラホラ咲き始めた。満開はもうちょっと先だな。
新天地のドジャースで華々しいスタートを切った大谷翔平くん、美しいお嫁さんが日本からやってきてルンルン? いいことづくめかと思ったら21日、通訳を担当していた水原一平さんが違法賭博の疑いでドジャースを解雇された。野球のシーズンが本格的に始まる前に大きなミソがついたか、一夜にして運命は大きく変わった。これはまさに「好事魔多し」である。
いまだ不可思議なことが多すぎて、これで一件落着となるのはいつのことやら。一日も早く大谷くんが野球に没頭できるよう祈るのみである。
こちらは2021年10月に日本ハムを引退した斎藤佑樹くん。この春から日テレの報道番組でキャスターとしてレギュラー出演している。初日に見たが、ルックスが爽やかだからテレビ映りもいい。
彼は「株式会社斎藤佑樹」の代表取締役の立場で「野球の未来づくり」に関する活動を開始。また2022年2月2日付で日本学生野球協会から資格回復の適性を認定。この認定によって、同協会に加盟する高校・大学の硬式野球部で指導することや、現役の部員(選手)を直々に取材することが可能になったとか。やるね!
さらにおどろくことに彼はテレビキャスターにとどまらず、将来は国会議員への転身プランまでほのめかしているという。発想も向上心も文字通り〝ビッグな男〟彼の目指す未来はスケールがデッカイ。第二の人生はうまく上層気流の乗ったようだね。
斎藤佑樹と聞くと思い浮かべるのは楽天の田中将大投手だ。ともに甲子園を沸かした存在である。後に二人はプロの世界で顔を合わせたが、田中はメジャーリーグ最高峰の球団ヤンキースに入団、巨額の稼ぎを得ることになった。二人の年俸総額の差はなんと50倍以上! 単年度の2014年、2015年で見てみても100倍以上にも登ったとか。まさに天国と地獄の格差があった。
しかしその田中も今年は開幕2軍でスタートだ。3年連続で負け越した結果、オフの契約更改では年俸が大幅にダウン。田中の現状は「全盛期を100とすれば、今は7割くらい」だとも。日米通算200勝があと3勝に、今年の復活なるか。彼は今年36歳、ここが正念場だろう。てっぺんを極めればもう落ちるしかない。運命って皮肉なものだと思った。
こちらは上層気流に乗り損ねた人の話。大相撲の元横綱・白鵬の宮城野親方が弟子の暴力問題で、日本相撲協会から最下位の年寄への「2階級降格」と「報酬減額」の懲戒処分を受けた。そして日本相撲協会理事会で「4月以降は当面閉鎖とし、宮城野親方や20人の所属力士ら全員が伊勢ヶ濱部屋へ転籍する」ことが正式に決まった。
行く先がなかなか決まらなかったのは、白鵬が現役時代の奔放な振る舞いが横綱らしからぬと嫌われていたためとか。「弟子は引き受けるが白鳳はどうも…」という親方が多かったという。身から出た錆だね。
聞くところによれば、この決定により宮城野親方自身の報酬の約304万円ダウンと合わせて年間約4000万円の減収となる。それが2年続けば約8000万円、5年で約2億円、10年で約4億円の損失となるとか。平家物語に「驕れる者は久しからず」という有名な一節があるが、まさにそれだろう。天国から地獄に真っ逆さま、はて今の境地はいかに?
持たざる者の悩みも大きいけど、大谷くんのように持ちすぎるとこんなことになるのですね。信頼関係が嘘だったなんてショックでしょう。金銭感覚がマヒしてしまって、管理しきれないなんて、何事もほどほどがいいと思いますわ。
斎藤佑樹ってやってくれますね。第二の人生を野球以外のことで成功できるならいうことなしですね。
斎藤君なら第二の人生もOKでしょうね。