神戸ハーバーランド温泉「万葉倶楽部」・・・

　　ここ２、３日の暖かいこと、すっかり春の気配である。昨日は８時２０分の電車で明石まで、両親の墓参りに出かけた。昨年９月、岡山県北の地から、明石天文科学館のすぐ裏手にある「人麿山月照寺」内の宗教不問の寺院墓地へ移転して、初めて迎えるお彼岸である。彼岸の中日まであと１週間、少し早いが、孫やひ孫たちがにぎやかにお参りしてくれたので両親も喜んでいるだろう。このお寺は日本庭園と「八房の梅」で有名だとか、境内には梅の木がたくさんあって、紅梅、白梅、しだれ梅など、今が盛りと咲き誇っている。
　　

　１１時過ぎ、甥っ子一家は予定があるとかで別れ、私は姪とおチビさんたちの案内で神戸ハーバーランド温泉「万葉倶楽部」へ。この「万葉倶楽部」は神戸駅から直結しており、健康ランドの豪華版と言おうか、お泊りもできる超スーパー銭湯である。　
　入場料は２,４００円、義妹が払ってくれた。少々お高いが設備は最高で、入場料を払うと、浴衣か作務衣を貸してくれる。色々なお湯を楽しんだ後は、テレビ付きのリクライニングシートでお昼寝。小さな子どもたちにはキッズコーナーやゲームコーナー、大人には読書処、ネットコーナー、映画鑑賞もでき、１日中のんびりできる。また、若い女性は別料金でエステやマッサージでボディケアするのもよし。食事はバイキング式もあればメニューから注文もでき、お会計はローカーキーで精算されるようになっている。私は３時間ほどいただけだが、少々お値段が高いので長くいて楽しんで元を取らなきゃあーネ。でも、いつまでいてもキリがないし、姪っ子たちはキッズコーナーで遊んでいるというので、義妹にだけ声をかけ、３時前の電車で帰ることにした。
　しかし、来るときはみんなの後を着いて来ただけなので、ここからどうやって出たらいいのか、ＪＲ神戸駅までどこを通ってゆけばいいのかわからない。しまった、義妹によく聞いておけばよかった。　
　まず、フロントでロッカーキーを返すと、退場カードなるものをくれた。入って来たときのゲートから出るものと思ったら、退場カードの挿入口が見当たらない。出口はどこ？　どうしよう、聞くのも恥ずかしい。うろうろしながら帰る人の行動をみていると、どうやらここは入口専用で、出口専用のゲートは少し離れた隣にあるのがわかった。
　やれやれ、やっと出られたが、今度はエレベーターだ。さて何階で降りたらいいの？　案内のプレートを見てもよく分からない。まず２階で降りてみたが、来たときとちょっと違う。とりあえず外へ出て周辺を見回したが、駅舎は見えない。反対の出口へも行ってみてが同じだ。こうなったら人に尋ねるより他ない。子ども連れのお父さんに「ＪＲ神戸駅へどう行ったらいいですか？」と尋ねたが、こんなところで“おのぼりさん”とは恥ずかしい。でも、親切に教えてくれた。歩道橋を降りると国道に出て、その向こうに駅舎が見える。どうやら１階で降りて地下街に出たらよかったらしいが、地下街では西も東も、目印になる建物もないからもっと迷ったかもしれない。ああ、疲れた！
　やっとのことでＪＲ神戸駅に到着、ここまでくれば一安心だ。私は方向音痴なので、見知らぬ土地で１人で行動するときは、しっかり周辺の状況を覚えておかないと困るとわかっているのに、いつもこうなのである。言葉が通じない海外では、ナポリで迷子になって大パニックになった経験から懲りているが、国内なら口がきければ大丈夫と気が緩むのだろう。懲りないババなのであります。