いろはにぴあの(Ver.3)

ピアノを趣味で弾いています。なかなか進歩しませんが少しでもうまくなりたいと思っています。ときどき小さな絵を描きます。

そしてその後 自主リサイタルとお気にいり音源発見

2012年12月09日 | ピアノ・音楽

 昨日は友人の自主リサイタルを聴きに行ってきました。一年に2回自主的なリサイタルを開き自分に課題を課すことによってレパートリーを自分のものにしている彼。今回はショパン特集で、マズルカ、エチュード、ノクターン、バラード、舟歌と盛りだくさんの内容でした。かつてはあまり心動かされなかったという曲もあったそうですがあえて取り組んだというショパン、ものすごい内容だったのですが最後まで音楽を聴かせてくれました。これだけまとめてショパンを聴くのも久しぶりだったのですが、そのようなアプローチもいいものですね。本人は大変だったと思いますが。。。個人的にマズルカは好きな曲(Op.17‐2、Op.63‐3、Op.67-4 )があったのもうれしかったし、エチュードも難曲ぞろいだったのですがまったくエネルギーを切らすことなく音楽を止めることもなく演奏していていつもながらすごいなあと思いました。最後は感動のあまりぶるぶると。やっぱり舟歌いいですね。純粋なアマチュアでありながら努力を積み重ねている彼に改めて脱帽そして感謝。楽しく貴重なひとときをすごせました、ありがとうございました。

 そして私は、Le Tombeau de Couperinのお気に入り音源をまた見つけました。本番終わったのになに今更、などとはおっしゃらないでください、まだ終わってないですよ~。仲間(=フォルラーヌ以外)を増やして練習するつもりです。この録音はマルセル・メイエルさんの演奏です。古い録音で音程が少しずれていますがそんなことなんか目じゃないぐらい香り高く素敵な演奏です。組曲の中であまり好きでなかった曲も素敵に感じました。この録音を聴いたら、とてつもなく大変だと分かっていながらも全曲弾きたくなるではないですか~。

 マルセル・メイエル 1954年3月5日~8日録音

この録音の載っているユングさんのサイトは古い貴重な録音がたくさん載っているとてもありがたいサイトです。


発表会

2012年12月09日 | ピアノ・音楽

 発表会に参加してきました。会場は実家のある広島。色々な方たちが出演され、ピアノソロ、連弾、バイオリン、チェロ、オカリナ、歌などさまざまな方たちがさまざまなスタイルで出演され、曲目もクープランからE.Tのような映画音楽まで多種多様、しかもそれぞれの方たちの個性がにじみでるとても楽しいものでした。再会した友達、そして初めてお会いした方たちと楽しいひとときを過ごしました。


 みなさん、熱くてテンションがとても高いのです、聴いているだけで私もテンションがアップしました。力をいただきました。そのまま聴き続けていてもよいかも、というのが本番前極度に緊張した私の心境でした。どちらも今年は私にとってはチャレンジ的なものだったし、その割には完璧に準備が出来たと胸を張って言えるものではなかった気がしたので。。。


 しかし無情に順番は来てしまいました。演奏した曲は


秋の空               八木重吉作詞  畑中良輔作曲   弾き語り


<クープランの墓>より「フォルラーヌ」      ラヴェル作曲      ピアノ 


 前者の「秋の空」の弾き語り、これは当初は考えていませんでした。我ながら何とち狂ったのかと思います。なのであまり明らかにしたくなかったのですが、主催者の方の「ピアノソロだけでいきますか?」という質問と、昨年歌でも出演したということと、秋の空という歌がとてもいい歌だということで、突如出すことに。歌というよりも、実は伴奏というのをしてみたかったというのもありました。歌ってくれる方がいないのだったら自分が歌うしかないではないか、ということで、入れたのですが、ピアノの蓋を少し開けた状態でやってしまったので、声が通りにくかったようです。蓋を閉めるかウナコルダ(弱音ペダル)を踏んでやればよかったという感想をいただきました。二度と弾き語りはやらないと演奏直後は思ったのですが、ちょっと引きとめられた感じ。でも難しいです、ピアノを弾きながら歌うということは。アンジェラ・アキさんがいかにすごいかということを再認識。ほとんど可能性はないのですがもしとち狂って弾き語りをやろうとした際には、参加された方には弾き語りのベテランそうな方もいらっしゃるのでお知恵を拝借したいです。


 そしてクープランの墓のフォルラーヌ。直前のレッスンで目覚め、意識も変え、リハまではよかったのです、この調子だったらいけると思っていたのですが。。。出だしで・・・・?まさかの音忘れ。どういう音だったのか頭の中から消えてしまいました。なぜこのようなときにこんなことに。なかなか思い出せなかったので楽譜を取りに行き、平常心を取り戻そう、なんとか最後まで弾き切ろうと必死。ペースを戻したのは後半になってから。ショックでした。しかし、それが私の実力。


 ラヴェルの暗譜は和声が複雑なので音だけでは難しい、勘で覚えていたというのが最も通用しない作曲家の一人だということをその後の打ち上げで伺いました。そう、本当にそう思います。実はフォルラーヌ、和声がとても複雑なので和声で覚えるのは大変だということと、音や体の動きだけでなんとか覚えられていたので、楽譜をしっかり見ることと和音の確認のような地道な暗譜から逃げていました。他の作曲家以上に注意を払わなければならなかったのですね。子供の頃のように、反復や勘というものだけでは通用しないということを身をもって感じました。年齢的にも暗譜をするのが厳しくなってくると思うので心したいと・・・・。


 打ち上げではかなりしゃべっていたような気が(汗)いや、みなさんもかなりしゃべってました。カホンという面白そうな楽器も話題に。実演ぜひ見てみたいものです。


 というわけで私自身は反省だらけなのですが、出演者の方たちの素敵な演奏とエネルギッシュな姿勢に前向きな勇気をいただきました。温かい言葉もうれしかったです。素敵な企画でした。ありがとうございました!