今日は合唱団「アニモKAWASAKI」の記念演奏会に行ってきました。ツイッターで知り合ったフォロワーさんに団員の方がいらっしゃり案内していただきました。アニモKAWASAKIは神奈川フィルハーモニー管弦楽団特別演奏会の合唱担当として川崎市合唱連盟が川崎市からの要請を受け、連盟加盟団体より選抜された精鋭たちとオーディションに合格したメンバーにより結成された合唱団で、毎年東京交響楽団とともにクラシックの合唱曲を演奏してきました。今回はその公演の15回目の記念演奏会でした。出演は音楽監督・指揮:堀俊輔、ソプラノ:馬原裕子、メゾソプラノ:富岡明子、テノール:鈴木准、バリトン:青山貴、オルガン:藤井美紀、合唱:合唱団「アニモKAWASAKI」、管弦楽:東京交響楽団でした。
曲目は
シューベルト作曲 未完成交響曲 ロ短調 D.759
モーツァルト作曲 レクイエム ニ短調 KV.626 ジュスマイヤー版
シューベルトの未完成交響曲は東京交響楽団のみの演奏でした。チェロとコントラバスの地の底から出てくるような旋律から印象的、美しく憂いに満ちた音楽に溢れていてとても充実した内容だったのですが、睡魔に少し襲われてしまい第2楽章のある箇所でうつらしてしまいました。本当にもったいなくて申し訳なかったです。実はこの未完成交響曲、私にとっては睡魔を誘う曲の上位になっておりまして最後まで睡魔に負けずに聴けたことがないような気がします、精神性の深い名曲だと思いながらこういう状態、恥ずかしい限りです。今度こそ睡魔に襲われることなく心から堪能したいです。
モーツァルトのレクイエムでは気分をがらりと切り替えました。モーツァルトのレクイエム、音源や映像で数回聴いたことがあるのですが生で聴くのは初めて。どんな音楽を体感できるのかわくわくしていたら、スポーンと抜けるような勢いのある合唱も含めた情熱的で熱い出だしでたちまち惹きこまれました。すごいものが始まりそうだというわくわく感でいっぱいに。場面に応じてソロになったり合唱になったり、しかも各パートの参加の仕方にも変化が見られたりしていました。目で見ることができたのでその変化を視覚的にも味わうことができました。東京交響楽団の管楽器の方も上手でトロンボーンのソロの部分も美しかったです。合唱の部分では静かなところと入り組んだフーガのようなところのめりはりがはっきりとしていて、フーガの所は立体的で心にぐいぐい迫ってくるような音楽でぞくぞくしっぱなしでした。合唱団のメンバーさん、暗譜で歌われていたのですがあんなに美しく構成のしっかりした彫刻を思わせるような音楽を作られていてただただ脱帽、お見事でした。今もレクイエムのフーガの部分が頭の中を駆け巡っています。歌詞は聴くだけではつかめなかったのでプログラムに掲載してあった歌詞の部分を手でなぞりながら聴いていましたが、歌詞の意味も聴くだけで理解できたらもっと深く聴けただろうなと思いました。
言葉ではうまく言い表せていないのですが素晴らしい演奏会でした。同行した友人も見事な演奏に心うばわれていました。本当に素敵なひとときを過ごすことが出来ました。有難うございました!