先週末、土曜日はハンガリアンの初合わせを行いました。5番、とにかく合うようにすることが大切だと思い、はじめはゆっくりゆっくり合わせていたのですが、vivaceのところを過ぎたとたんテンションが上がり速度も上昇。余裕もなくなってしまいました。大切なのは音が合うだけではなく呼吸も合うことだと痛感。でも合わせただけでも、楽しかった。これからきちんと磨いていきたいです。
日曜日の昼は友人のピアノを聴きに行きました。某コンクールで受賞された方たちの演奏会でした。彼女の演奏を聴くのは本当に久しぶり。厳しいと言われるレッスンを受けながら頑張られてきた尊敬していた方だったので、演奏会に出られるということを知ってとてもうれしかったのです。ぜひ聴きに行かなければと思いました。 彼女が演奏した作曲家はバッハとドビュッシー。どちらも楽譜が真っ黒になるような技巧的でいわゆる「難しそうな」曲ではなかったと思います。しかし、演奏が始まって目が覚めるような思いに。光が差してくるような演奏でした。高貴な音色と磨きのかかった表現。どんどん彼女の温かく包み込むような音楽の世界に惹きこまれ、どんどん心の奥底に染み入りました。バッハは私も弾いたことのある曲だったのですが、当然のごとく曲への取り組みや密度が全く違っていました。お忙しい中本当に努力を積み重ねられていたのですね。ちょっと弾いては飽きたりとか、ついつい浮ついた練習をしやすい私からしたら、まさに襟を正さざるを得ない、いや、正したくなるような、そんな深みのある演奏でした。演奏によって、曲の魅力はどこまでも引きだすことができ、心を動かすことができるのですね。そのような素敵な演奏を聴かせてくれた彼女に感謝です。
やっぱりピアノっていいな、音楽っていいな、そして、私も今後のピアノへの向き合い方をきちんと見つめなおしたい、と思ったひとときでした。
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