久しぶりに読書レビュー。ユーモラスで実践的な人生啓発本。ブック○フでとても安い値段で手に入れることができて感謝感謝。
「自分を知るまで、自分を愛するまで、なんとまあ、長い時間と遠い道のりをかけてきたことか」という言葉が好きな筆者。自分を知ることの大切さ、愛することの尊さは「自分の欠点」を理解することの中で教えられるという立場で、悩みの原因、そしてその悩みの解決に合ったアドバイスを書いています。
いくつか例を挙げてみます。
いつも他人と比べてしまう人へ
いつも他人と比べてしまうのは、もっともっと自分の人生を貪欲に生きたいからです。
自分の存在を語る唯一の証は子供の頃の写真です。寝る前に幼いころの写真を見ましょう。なえた心を奮い立たせてくれます。
いつも責められていると感じる人へ
いつも責められている気持ちになる人は、大きな失敗をしない「人生の達人」です。
寝る前に、枕を思いっきり投げとばしてみましょう。きょう一日の「我慢」を吐き出すように。
何もしたくないという人へ
何もしたくないときは自分が寂しいときです。むなしさもせつなさも、自分の思い通りにならないからです。でも反対に目的さえ見つかれば、一気にそこに突進します。
休日、公園に出かけましょう。そして一日じゅう、ボーッとしているのです。ボーッとしているつもりでも、あなたはきっと何かをつかむはずです。
自分では決定ができない人へ
自分で決定ができないのは、決して優柔不断ではなくて、欲張りだからです。生きるのに貪欲なだけです。
朝起きたら、大きな声で言いましょう。「私は欲張り!」と。欲張りと認めることで心から満足するから不思議です。
私がこの本を読んでいて印象に残ったのは、悩みのもとには欲がある、ということが書かれていたことです。欲というものは人を動かす原動力にもなるけれど、認識を間違えると心をまどわせ悩みの元になりかねない。なので自分はどんな欲をどれぐらいもっているか、ということをまず自覚することが、心のもやもやから解放されるのに不可欠な気がしました。
最後にこれを挙げることにします。
むなしさに襲われる人へ
私は今まで何をしてきたのだろう、そう思った時が新たなる門出です。人は自分の危うさには敏感だから。
月に一回、大きな図書館に出かけてみましょう。あの本の一冊一冊に、その人の人生が凝縮されているのです。手でふれるだけでも、帰り道のあなたの表情は違います。
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