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乃木坂46 冨里奈央、初のアンダーセンターは未来への布石? 中西アルノ、奥田いろは……5期生に受け継がれるバトン

2024年11月27日 21時08分00秒 | 乃木坂46
こ~んばん~わ


 乃木坂46が2024年12月11日に37thシングル『歩道橋』をリリースする。表題曲センターは遠藤さくらに決まり、アンダーセンターには初となる5期生の冨里奈央が抜擢された。

 アンダーはこの1年で大きく状況が変わってきた。というのも、2023年には1期生、2期生が全員卒業し、同時にグループの中心を3期生〜5期生が担うことになった。32ndシングル『人は夢を二度見る』からは5期生もアンダー楽曲に参加し、『32ndSGアンダーライブ』からはアンダーライブに参加。グループ全体を見ても、33rdシングル『おひとりさま天国』のセンターには5期生から井上和がセンターに抜擢されるなど、5期生がグループの活動の中心となり、世代交代が加速した1年だった。

乃木坂46『思い出が止まらなくなる』

 34thシングル『Monopoly』のアンダー曲「思い出が止まらなくなる」では中西アルノが初のアンダーセンターに抜擢。中西は29thシングル『Actually…』で表題曲センターを経験しているが、センターとして活動するのは34thシングルの期間が初めてとも言えるだろう。中西が座長として挑んだ『34thSGアンダーライブ』は筆者も現地で見ていたが、期の垣根を超えたパフォーマンスを作り上げ、特に中西を中心としたドラムパフォーマンスという新たな試みは目を見張るものがあった。

乃木坂46『車道側』

 続く35thシングル『チャンスは平等』のアンダー曲「車道側」では4期生の筒井あやめがセンターを務めたが、36thシングル『チートデイ』のアンダー曲「落とし物」では奥田いろはがセンターに抜擢。中でも奥田は、この1年だけで見ても、今年5月より新国立劇場中劇場で上演されたミュージカル『ロミオ&ジュリエット』ではかつて生田絵梨花が乃木坂46在籍時代に演じていたジュリエット役を務め、公式YouTubeチャンネル『乃木坂配信中』では「いろはの路上ライブ」と題したストリートライブで歌声の魅力を届けるなど、精力的な活動をしてきただけに、満を持しての抜擢と言える。

乃木坂46『35thSG アンダーライブ』ダイジェスト映像

 10月より開催された『36thSGアンダーライブ』は、奥田にとって初めて座長として臨む公演となり、福岡を皮切りに愛知、大阪、北海道、神奈川の5都市で行われた。KT Zepp Yokohamaでのファイナル公演では、奥田が歌い継いできた「日常」の気概溢れるパフォーマンスにも目を奪われたが、「今回座長として(ツアーを)まわらせていただくことになり、こんなに貴重な機会ってないから、全身全霊で後悔がないようにと臨みました。こうして千秋楽を迎え、私は胸を張って言えます。頑張りました。何も後悔はありません」という力強い宣言には、奥田の覚悟が滲んでいた。また、「私はこの3年間、アンダーメンバーとして活動してきました。当初は自分に自信を持てなくて、どう頑張ったらいいのか悩んだ時期もありました。そんなときに自分に与えられたのがアンダーライブという場所でした」という言葉からは、アンダーという場所が奥田に与えた影響の大きさを改めて感じさせられた。必ずしも選抜だけが、乃木坂46ではない。選抜とアンダーの比較で語られることが多いが、選抜には選抜の、アンダーにはアンダーの役割がある。

乃木坂46『考えないようにする』

 中西、奥田という5期生のバトンを受け取る形で、今回新たにセンターに抜擢された冨里。34thシングル『Monopoly』では初の選抜入り、35thシングル『チャンスは平等』ではアンダーフロント、36thシングル『チートデイ』では再び選抜と、アンダーと選抜の両方を経験してきた。33rdシングル収録の5期生曲「考えないようにする」ではセンターも務めた冨里は、スタイルの良さを活かしたしなやかなダンスが魅力。等身大の佇まいや笑顔もそうだが、アンニュイな表情も見せられる、オールラウンダーなタイプだ。

 『乃木坂46"5期生"版 ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」2024』では、セーラージュピター/木野まこと役を演じ、力強い演技で、また新たな扉を開いた。5期生の写真集『あの頃、乃木坂にいた』(マガジンハウス)のインタビューでは、「高身長を生かして男装にもチャレンジしたり、苦手なMCを自分なりに工夫できたことは、自信につながりました。あのアンダーライブでの経験は、これから活動を続けていく上で大きな財産になったと感謝しています」とアンダーの経験を振り返っている。確かにこの1年でライブパフォーマンスにしろ、バラエティでの振る舞いにしろ、冨里は見違えるようにたくましくなった。そんな冨里は現在18歳。まだまだ伸び盛りな年齢で、毎回見るたびに成長を見せてくれるメンバーだ。

 冨里は公式ブログの中で、「この期間、自分に何か一つでも強みを見つけられたらいいなと思っています」と思いを明かしていた(※1)。乃木坂46、そしてアイドルグループとまっすぐに向き合ってきた冨里が『37thSGアンダーライブ』でどのような成長した姿を見せてくれるのか。今回のアンダーライブは、彼女の努力が結実するライブとなりそうだ。

※1:https://www.nogizaka46.com/s/n46/diary/detail/102901

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