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先輩後輩も虜に? 櫻坂46 増本綺良、グループを盛り上げる奔放な“コミュ力お化け”が愛される理由

2023年05月25日 23時47分00秒 | 櫻坂46

こ~んばん~わ



増本綺良/MARQUEE Vol.149(MARQUEE編集部)より


 2023年は櫻坂46の5thシングル『桜月』で表題曲選抜初加入、そして外番組でも存在感が増している増本綺良。時に不思議キャラとも言われる天真爛漫な彼女のアイドル性の原動力とは? いつもグループを明るくしてくれる増本が愛される理由について触れてみたい。

 昨今の櫻坂46における増本の活躍は、グループのムードメーカーにして盛り上げ役のポジションを十二分に担っている。『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京系)内で4月9日・16日放送回にて『先輩にハマれ!魁!!キラ子塾』企画で加入したての3期生が先輩と仲良くなるべく、メンバーの細かな性格や癖をプレゼン。彼女の観察眼が活かされた企画になった。

 3期生には増本のファンを公言するメンバーもおり、早速その2人、小田倉麗奈と村山美羽を「キラキッズ」に認定。先輩の土生瑞穂まで加えての3人を、増本自ら率いる「軍団」として親睦を図っている。

 まだ櫻坂46が欅坂46だった2020年2月に坂道研修生から昇格した増本がその“天然”ぶりを認知され始めたのは、『欅って、書けない?』(テレビ東京系)での控室隠し撮り企画でのこと。『キラ』の2文字が大きく描かれたインパクトの強い柄のTシャツを着用して歩き回り、幸阪茉里乃や大沼晶保に一方的に話しかけるなど気ままな言動で番組を沸かせた。

 その後も『けやかけ』『そこさく』で珍エピソードを度々披露するが単なる変人キャラには非ず、先輩にも物怖じしないコミュニケーション力はグループですぐに受け入れられていった。

 1期生の中で、特に公認のような関係になっていったのがすでにグループから卒業している守屋茜と菅井友香。守屋とは仕事での楽屋やツアー、ロケの合間にしばしば増本の方から絡んでいく間柄で、『軍曹』の愛称で親分肌の守屋とは正反対の性格だが、それがパズルのようにぴったりハマったようだった。飼育しているペットのヤモリにも「モリヤ」「アカネ」と名付けているという。

 加入前からの推しメンバーだったという菅井へは自ら『親分』柄のTシャツをプレゼントして「親分になってください」と申し入れ、親分・子分のコンビを本人公認のものに。増本の方から積極的に交遊を図るところは共通しているが、守屋に向けてはシンプルにスキンシップが楽しいため、菅井には敬愛の情が抑えきれない、ファン目線に近い感情が行動に出てしまいがち、という違いもあるようだ。守屋・菅井は共に卒業したが、増本を慕う後輩も加入してきて、メンバー同士の友情は次の世代にもつながっている。

 デビュー後すぐにカリスマ的な人気を獲得した欅坂46だが、もともとは内気なメンバーが多かったという。そこに加入した増本の“コミュ力お化け”ぶり自体が欅坂46にほとんど例がなかった上に、言動が裏表のない素直なものだっただけにグループ全体の空気感も変える効果もあったのではないだろうか。

 そもそも、彼女はどういう考えで、こういった行動をとってきたのか? 天然・不思議キャラと言われることについて、インタビューでこう答えたことがある。

 「人それぞれに捉え方があるんだな、としか思わないです、確かに行動が不思議と言われるけど、全て説明できるくらい自分の中では根拠がありますし、理由があって行動しているので」(『MARQUEE』2022年2月号)

 天然と言われても自分なりに考えて行動に移している彼女。また、本当の性格は人見知りだという自覚があるからこその積極的なアクションになるとも語っている。

 「『頭の回転が速い』とか『実は賢い』と言われるんですけど、全然そんなことなくて。沈黙すると期待値を挙げてしまうからしゃべり続けているだけなんです。『コミュニケーション能力が高いね』と言われることもあるんですけど、沈黙が怖いからしゃべっているだけで人見知り。みんなが想像している私と真逆なことが多いです」(Top Yell NEO 2022年SPRING)

 不器用だからこそ自分から相手の懐に飛び込んでいける、その行動力が先輩と後輩をつなぎ、彼女の長所としてメンバー・ファンにも受け入れられていった。菅井に親分・子分の関係になってもらおうとしたのも、憧れが強すぎてかえって素直に接しづらい、照れ隠しの面もあったようだ。

 「一人で外番組に出させて頂くことも、ロケも、何もかもが初めてで分からない事だらけの私でしたが『ラヴィット!』を通じ、自分を客観的にみる機会が増えたことで少しは成長できたなと思います」(23年4月1日のブログ)

 23年1月~3月の『ラヴィット!』(TBS系)水曜レギュラーの経験を、共演者への感謝の言葉とともに増本はブログでこう振り返っていた。自身の特徴や短所も客観的に理解しているからこそ、本来の性格を飛び越えてコミュニケーション力を発揮し、アイドルとしての実力も増していけるようだ。

 『ラヴィット!』の後も4月からは『サクラミーツ』(テレビ朝日系)のレギュラーメンバーとしてコントにも挑戦、お笑いコンビのかが屋とのコントでは百面相のように豊かな表情も見せている。実は褒められるのが苦手な照れ屋ぶりや、苦手なダンスにも真面目に努力しているところも隠さずブログやメディアで明かすようになってきた。

 天性のアイドルではない自分を認めて、そこから思い立った目標や行動に打ち込める素直さがあるからこそ、天然な言動も愛されているのだろう。これからも櫻坂そしてグループ外に、ますますファンを増やして「友達の輪」を広げてくれそうだ。

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