ノイバラ山荘

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先生の魔法

2013-10-04 20:50:11 | 日常
こんばんは(*^_^*)

涼しかったですね。
静かな雨が降ったり止んだり。

暑かった昨日みんみんと鳴いていた蝉は
どうなったのでしょう。

さて、今日は小学校の先生の
「魔法」を見ました。

プロフェッショナルの技と申しましょうか、
目を見張るように鮮やかな指導です。

子供たちはとても楽しそうで、
この先生に教わったら
毎日、幸せだろうなと思いました。

こんな感じでした。

ガラスのサンドブラスト体験に
1年生から6年生まで
10数名の生徒さんたちが
6名の先生に引率されてきました。

私たちの仕事では、お客様はほとんどが
初対面の方ですので、初見でどんな方なのか、
見抜かないといけません。

教え方や段取りがそれによって
微妙に変わってくるからです。

生徒10数名に対して、
引率の先生6名というのは、
通常よりも先生の数が多いですので、
より気を配らなくてはいけない生徒たち
という判断ができます。

こういう時には、
生徒に説明するというよりは、
引率の先生に理解していただくことに
重点を置きます。

今日も、私の通常の説明を
リーダーの先生が生徒たちに
噛み砕いて伝えてくださいました。

まず、生徒たちが迷わないように、
選択肢をAかBかという感じで少なくします。

たとえば、星の形のお皿かハートの形のお皿か。

それならば、みんな迷いませんね。
あっという間に決まりました。

それから、1連の作業を
全員ではなく、数人ずつ
ゆっくり最小限の範囲でさせます。

貼るシールを選ぶのに
学年別に10枚程度ずつ集めさせます。
みんな落ち着いて選ぶことができました。

全員が選び終わったら、
実際に貼る位置に並べさせます。

これも問題ありません。

貼る時にはシールの裏紙をはがすのが
ちょっと難しいので先生がお手伝いされています。

いよいよ、ブラストします。

一人でするのは難しいので、
先生が代わりになさるとおっしゃるので、
親子で2人羽織のように
やっていらっしゃる例を説明して、
できる範囲を生徒にやってもらって、
先生がサポートする形を提案しますと、
そのようになさいました。

生徒一人一人できる範囲が違いますので、
それぞれに合ったやり方で
サポートされています。

生徒たちは、ちっとも無理せずに、
楽しく選んで、自分でやった感も
達成感もあったのでしょう。、
にこにこして嬉しそうてす。

きっとお家にもって帰ったら、
ご家族が喜ばれるんだろうと
その光景も浮かんできて
涙が出そうです。

出来て当たり前ではないんです。
できたことが生徒自身にも、
ご家族にもすごくうれしいことなのです。

生徒たちがこんなに楽しく
体験できたのは先生のお力です。

「魔法」だと思いました。

教えるというのは、
こんなふうにすることなのだと
私は先生から学びました。

相手に届かなくては、
教えたことにならないのです。


①噛み砕いて、相手が咀嚼できる形にして
 提示する→理解する楽しさ
  自分の語彙ではなく、
  相手が理解できる言葉で説明します。

②選択肢は絞る→選ぶ楽しさ
  迷うのは楽しいですが、初めての方は
  多すぎると決められなくなります。

③ハードルを相手に合った高さにする→達成感
  越えるのが容易ければ、
  越えるのが楽しいです。

④作業は段階的に一つずつ→急がせない

⑤お手伝いは必要最小限→自立を促す


楽しんで達成感に満足しながら
いろいろなことをしていけば、
生徒たちはぐんぐん育っていくに違いありません。

生徒たちが学校を大好きなのは、
代表で挨拶してくれた生徒が
「(学校へ)帰るのが一番楽しみ」と
言っていたことから分かりました。

私はよい体験をさせていただき
とてもしあわせです。


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