早朝… とある土曜日の朝5時半に我家を出たのは業務ではなく、前週に訪れた北アルプスに刺激を受けて、ちょいと山の雰囲気を味わいたかったからということにしておきます。
最寄り駅から相鉄に乗ったのは6時前(早) 海老名で小田急に乗り換えて到着したのは秦野駅です。 先ずは、バス停をチェックしますが、人気路線なのでかなりの行列… 実はこの先にも列が曲がって伸びていますので、まあ一台じゃ乗り切れないだろうと思われます。
ちなみに、ワシは同じバス停を利用するのですが、ソチラのレーンは人気(にんき)はないので人気(ひとけ)もありません。 ということで、合間でいわゆる箱そば…小田急のオオドコロ駅にはほとんど設置されている箱根そばで腹拵えをしながらバス待ちをいたします。
朝食セットから朝そば=ミニ天玉そばをいただきます。
フツーサイズのかけそばに、ミニというかハーフサイズのかき揚げ天に生玉子のトッピングがされています。 ふむ、少なめですがワカメがデフォルトなのはJR =NRE系と違います。 勿論、無料とかサービスとかいっても原価計算には入っていますし、ソレに応じた料金設定なのは承知していても少し嬉しいですよね。
食べ終わりバス亭に並ぼうとした時に、件の人気のバスが到着したのですが、列の半分ちょっとしか乗車できないのでどうするのかなぁ… などと眺めていたら間を空けずに臨時便が残りの大半を回収していきました。 そして残された人数は10名弱… 20分後にある便なら座って行けるよなぁなどとよからぬコトを考えます。 というのは、件のバスはヤビツ峠(標高760 m)行きなのに対して、ワシは手前の蓑毛(標高300 m)から歩こうとしていたのです。 まっ、初志貫徹ということで…
ここ数年で振り返ってみても、ナントカ自然歩道をチャラっと歩いたことがあるくらいなので、久々の本格式の登山です… なんて書くと笑われそうですね(弱) 実は、この蓑毛⇒ヤビツ峠の登りというのが、実質的にはワシの初山登りのルートだったのです。 当時はヤビツ峠行きのバスなんてのは無かったので選択肢もなく歩きで登ったのですが、今回は自選式といたします。
一応の舗装はされている林道を30分弱歩いて川を渡れば本格的な山道に入ります。 その手前で湧き水をコクコクと飲むのですが既にバテバテなので、引き返してしまおうかと30秒ばかり真剣に悩んだのはココだけの秘密です。 1時間15分という標準時間を少し越したくらいでヤビツ峠に到着しますが、バス組や自家用車組、そして自転車組でごった返しているので早々にパスして、再び舗装された林道に歩みを薦めます。 下りの道なので「(高度を失っていくので)もったいな~い(泣)」と心の中でブツブツといっておりましたが、ほどなく上りの道が待ってくれておりました。
いわゆる表銀座、丹沢表尾根を地味に地味に歩きます。 人気ルートですが、時間が遅めなので混みあっていることもありません。 個人個人で歩く速さにかなりの違いがありますし、小休止を取ったりして前後にヒトがいないように調整したりもしますが、目的の三ノ塔(標高1205 m)というピークに着くまでに、抜かれた数=10人、ほぼほぼ同着=6人、抜かした数=2人というトコロで、まあヘロヘロで辿り着いたという感じでありました。
この時点で11時半というのはヤビツ峠からの標準時間だと10分遅れくらいなのでソレナリにがんばっております。 普通であればワシの選んだルートだとコチラでランチタイムになるのですが、脳内シミュレーションでは11時には下り始め、13時には下界でランチの予定だったのですけどねぇ… というのは若い頃の話でありました。 今回は消化機能を働かせるヨユーもないだろうと読んでいましたので山頂でのノンビリランチは諦めており、ゼリーとカロリーメイト、そしてエナジードリンクで凌ぐことにしていたのです。
ピークには30分ちょっといたのですが、雲も低めに出ておりましたし、富士山も拝めません。 選びました下りの三ノ塔尾根は、一般式にはエスケープルートと呼ばれる人気の薄いルートなので前後にヒトの気配もありません。
尾根筋といっても眺望はほとんどない道なのは覚悟しているのでヨイのですが、思った以上の急な下りなのと慣れていないので膝にガッツリと衝撃を受け止めてしまいます。 ええ、人によってはお散歩コースなのですが、あまりに久々なので足の運びもイロイロ迷うのですよ…
ようやく舗装された林道に出ます… といっても、かなりの荒れた道ですしクルマのすれ違いもできないような道をバス亭まで3㌔ちょっと歩かないといけないのですが、膝が笑うという状態をはるかに通り越しているので時速3㌔弱がやっとです(遅) それでもナントカ、バス停のある大倉というトコロに辿り着きましてホッといたします。 座り込みそうになるのをこらえて洗面所で着替えてからバスで渋沢駅に向かうのですが、ヒルゴハンとも呼べない携行食だったのでお腹は空いているはずなのに、食欲もなく箱そばはパスして我家へと直帰することにいたします。
電車で座っていると筋肉疲労というよりも関節痛がひどくなってきます。 海老名での乗り換えで階段を前向きで下りることができなかったというのは、久々とか加齢とかいう言い訳があるにしても、ココロが折れかけましたね (笑)
ということで、この記事を書いている時点でも前面回復には遠いコンディションなので、果たしてリベンジ山行があるかは甚だ不透明であります。 まあ、身体は疲れ切っても心は少しばかり晴れやかというのが総じての感想でありました。