ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

瓜生中『仏像がよくわかる本』:仏像復習 for(? ) ATSU

2016-06-20 11:28:00 | 日記
先日見たNKHの半跏思惟像の番組

恥ずかしながら
中宮寺の仏像は,半跏思惟像が本当の名前か?
それとも弥勒菩薩が本当の名前か?
と高校の時に思っていました。

両方正解。
“半跏思惟像”というのは,台座に腰掛けて左足を下げ、右足先を左大腿部にのせて足を組み(半跏)、折り曲げた右膝頭の上に右肘をつき、右手の指先を軽く右頰にふれて思索する(思惟)姿(Wiki)
そして,“弥勒菩薩”は,遠い未来にあらわれて人々を救う菩薩。
遠い未来とは,仏滅(釈迦が亡くなること)から56億7千万年後(『仏像がよくわかる本』以下この本による)

如来は,完全なる人格をもち,釈迦をモデルにした仏像の基本形
如というのは真理の意味で,真理に到達した(悟った)人という意味。
真理に到達して,真理を教えて,人々を救うために真理の世界から来た人。

菩薩は悟りを目指して,修行中。
悟りと万民の救済を求めてやまない。


ところで,仏教では,釈迦が世を去ってから,56億7千万年後に弥勒菩薩がこの世に現れるまでの間,無仏の時代が続く。
この時代は,世の中の秩序が全く乱れる末法の世になり,暗黒の時代が続く。
(高校教科書的に言えば,1052年以降は末法の世)
釈迦は,このような時代が来ることを案じて地蔵菩薩に無仏時代を守ってくれるよう頼んだと言われている。
そして,経典には,閻魔大王に化身すると説かれるから,罪業が深いものが地獄に堕ちて,閻魔大王の裁きを受ける時に地蔵菩薩の功徳により助けられるという俗信を生んだ。
地蔵菩薩は,地獄などの冥界とこの世の橋渡しをするということから,平安時代の後半に,末法の世が叫ばれると,盛んに信仰されるようになった。
さらには,冥界に堕ちた子どもを守ってくれることから,人気を呼んだ。
(そういえば,歴博にある熊野勧進十界曼荼羅(江戸時代)の賽の河原の子どもの近くには地蔵菩薩が立っていた・・・。)


話が,地蔵菩薩に行ってしまいました。


主な如来
仏像の元祖,智慧と慈悲を兼ね備える;釈迦如来
すべての人に極楽往生を約束する;阿弥陀如来
万民を癒し寿命をのばし,衣食を満たす;薬師如来
あらゆる仏の源;大日如来

主な菩薩
遠い未来にあらわれて人々を救う;弥勒菩薩
天界から地獄まで救う;地蔵菩薩
無限に変身して,一切の衆生を救う;観音菩薩
無限の救済能力をあらわす千手観音
すべてに人々に財宝を与える;如意輪観音

なんか人間に都合よくつくっていません?
(時代を無視して並べています。)

以上『仏像がよくわかる本』の目次の一部から・・・。

明王,天など書くと長くなるので,今日はこれまで。

自分のいい復習になりました。


PS.図書館で予約していた浮世絵の本4冊,家の近くの図書館に届きました。
 あすは,仕事が忙しいので,水曜日借りてきて,
 次は浮世絵にひたりましょう!
 「国貞・国芳」,神戸市立博物館で始まっているはずです。
 会期中に絶対行くぞ~!!!
コメント
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