山口県周防大島物語

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小松町誌  昭和11年発行 11

2023年11月13日 07時35分20秒 | 昭和11年発行 【小松町誌】


       (十三) 位置・境界

 東経 百三十二度十一分十秒
 北緯 三十三度五十五分四十秒

 小松町は大島郡の西端にあり、東は屋代村に連なり、南は沖浦村、北は蒲野村に接し、
 西は海を隔てて玖珂郡、神代村、鳴門村、熊毛郡伊保庄各村に対峙している。
 本町より左記町村に至る距離、左の如し。

 神代 2.5  鳴門 2.0  柳井 3.5  下関 73.5  宮島 28.0
 広島 31.0  大阪 175.5   (以上水路哩程)

注)この時点では大畠村はなく鳴門村と称していました。後に神代村を合併して大畠村が
  できました。現在の大畠駅は旧神代村内です。よって現在のような「大畠瀬戸」の
  表現はなく古来からの「大島の瀬戸」と呼ばれていました。


            地勢

 面積 0.六五万里
 廣表 東西一里十町  南北 一里十三町

 右の如くで地形は大島郡最大の平野と言われる屋代平野の一部を為せるため、中央部は
 割合平地が多いが、北方には屋代、蒲野村の境を為せる文殊山から連なる山脈が横たわり
 その終点に飯の山があり瀬戸を俯瞰している。また、南方には屋代、沖浦村に跨る潮海山
 が蟠踞して海岸に迫っているので小松西及び志佐方面は山脈となっている。町の中央を
 流れる屋代川は、郡内第一の大河で屋代平野の大地を潤している。


            地質

 平坦地は大半壊室砂土、山地は主として赤土、岩石は花崗岩、安山岩等である。
 山岳として著名なるものは左の如し。

  潮海山  四百五十五米
  飯の山  二百六十三米三

 河川は次の如し、

 屋代川  流程 八粁

 他に 滑川、迫田川、山崎川、浦田川等がある。

 また、町所属の島嶼は左の如し

 笠佐島  有人島
 野 島  無人島

 源三・注)野島はこの時点では無人島になっているが以前は人が住んでいたらしく、井戸と屋敷跡が
      認められた。


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