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11月に入った、冷たい風が吹きつけ、里でも雪がちらついてくるのももうすぐである。
細流沿いに民家が10軒余り並ぶ集落の外れ、金毘羅さんと判読不明の2基の石碑が立ち、
一段高いところに、3棟の古ぼけたお堂がある。
左のお堂には、正面の祠の中に唐松さま、3方の壁には馬の絵馬が懸けられている。
中央のお堂に3棟の祠が並び、寄進の木札、お稲荷さん、鏡と崇善さまが、それぞれ祀られる。
壁の絵馬は華やかで、天照大神の天岩戸隠れでは豪華な配役陣、五条の橋の牛若丸と弁慶、
金剛力士像、そのほか馬・竜・兎・鶏・狐・鳩など様々な動物が絵馬の中に登場している。
少し離れたお堂は荒れて、中央の祠に唐松さまと気長足姫の木札が祀られていた。