イギリスの旅の3日目は
グラスミアから次の目的地のウィンダミアへと
バスでさらに湖水地方を南下して行った。
その途中で見かけた小さな川の上に建っている
この可愛い石造りの建物は…何?
もしかして水門?…などと考えているうちに
ウィンダミア湖畔までやって来た。
湖水地方には16の大きな湖と500以上の小さな池があり
その中でいちばん大きいのがウィンダミア湖。
さすが人気の観光地だけあって
湖畔にはクルーズ観光のヨットも見られる。
ウィンダミアに着いた私たちはバスを降り
ここからフットパスを歩く。
フットパスとは
自然をこよなく愛する英国人たちが
ナショナルトラストという自然保護活動の一環として
イギリス全土に網の目のように張り巡らされた
「歩くことを楽しむための道」だ。
特に湖水地方には様々なコースのフットパスがあり
昔から変わらない自然の景観を楽しみながら
多くの人々が歩く光景が見られる。
この日私たちが歩くのは
ウィンダミア駅前を出発してオレストヘッドという
小高い丘からウィンダミア湖を望むコースだ。
この立て看板がフットパスの入口。
歩いて行くと道端にいろんな草花が見られる。
この白い花はキャラウェイだろうか…?
これはおそらくベアガーリックの白い花だ。
雑草に混じって咲くブルーベル。
木の根元に広がるグランドカバーの白い草花。
フットパスの道の途中にあるおしゃれな家。
しばらく登るとウィンダミア湖が眼下に見えてきた。
道の途中にあった材木屋さんの丸太置き場。
木洩れ日の射す明るい森を歩いて行く。
見上げれば新緑の美しい木々の葉。
樹齢を感じさせる巨木の道を抜けると
そこは馬がムシャムシャと草を食べている牧場だった。
日本でもよく見かけるキンポウゲ。
丘の上にそそり立つ大樹。
フットパスの途中にある敷地の境界の門。
オレストヘッドの丘の上から見たウィンダミア湖。
それを取り巻く山々の緑と青い空、そして白い雲が美しい。
この風景が何百年も変わらず見られるのも
ナショナルトラストに私財を投じて
自然を守ってきたイギリスの人々がいたからだ。
ピーターラビットの作者である
ベアトリクス・ポターもその一人だが
この丘に立って改めてその偉大さを感じることができた。
帰り道、ここにもブルーベル。
牧場ではさっきと同じ馬が
今度は場所を変えてまだ草を食べていた。(笑)
樹齢を重ねた木々と歴史を重ねた石垣。
黄色いポピー 。
可愛らしいルビーサンザシの花。
帰り道で出会った野鳥。
人が近づいても慌てて飛び立とうともせず
苔むした石の上でじーっとしている。
その時はこの野鳥の名前がわからなかったのだが
今回、便利なネットで調べてみたら(笑)
くちばしの周りから胸のあたりにかけてのオレンジ色と
人懐っこさが特徴のヨーロッパコマドリだと判明。
イギリスでは通称ロビンと呼ばれ
あの有名な童謡マザーグースの中で歌われている
「誰が殺したクック・ロビン♪」のロビンとは
何と、この鳥のことなのだそうだ…知らなかった。
おまけにイギリスの鳥総選挙では(笑)
ダントツ1位の国民的人気の鳥で
非公式ながら英国の国鳥と認められてるのだとか…。
そんな有名人…いや、鳥に出会えたなんて
凄いラッキーなことだったんだと、今頃わかった。(笑)
こうして写真を見返してブログにまとめない限り
ずーっと知らずにいたかも知れない。
道端の植物だってそうだ。
今回、知らない草花の名前をブログに載せるために
あれこれ調べていろんな名前を知った。
でも、まだわからないのもある。
この白いマーガレットのような花と
この馬酔木のようなピンク色の花だ。
いくら調べてもいまだに名前がわからない…。
どなたかご存知の方、教えて下さい!
やりっ放しはいけない。(笑)
何ごとも振り返りが大事だということを
今さらながらブログを通して気づかされたという訳だ。
さあ、次はいよいよピーターラビットだ。