一昨日、持病の糖尿病の定期受診に行った際
ついでに肺炎球菌ワクチンを接種した。
「高齢者肺炎球菌予防接種のご案内」というハガキが
1~2か月前に市から届いていて
今年70歳になる私はその対象者というわけだ。
65歳の時にもこのハガキが届いたが
その時には「元気だから、いいか…」と受けなかった。
でも、それから5年、事情が変わってきた。
糖尿病とリウマチという持病を抱え
体のあちこちが痛くなり、疲れやすくもなって来た。
おまけに今年になって新型コロナの感染拡大だ。
高齢者、基礎疾患のある者は重症化リスクも高いという。
5年前には思いもしなかった健康不安を
今は日々の暮らしの中で感じるようになって来ている。
なるほど…歳を取るってこういうことか…。
だから、今回は肺炎球菌の予防接種を受けようと思った。
でも、肺炎球菌って何?
肺炎球菌には90種類以上の血清型があり
今回受けた23価肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)は
そのうち23種類の血清型に対して
発症や重症化予防に一定の効果が認められているらしい。
この23種類の血清型は成人の重症の肺炎球菌感染症の
原因の約70%を占めると考えられていて
5年間は抗体レベルの上昇した状態が継続するという。
ふ~ん、そうなんだぁ~。
じゃあ、そもそも肺炎球菌感染症って何?
肺炎球菌感染症は、肺炎球菌という細菌によって
引き起こされる病気で
この菌は主に気道の分泌物に含まれ
唾液などを通じて飛沫感染するらしい。
日本人の約3~5%の高齢者では
鼻や喉の奥に菌が常駐しているといわれ
何らかの要因で気管支炎、肺炎、敗血症などの
重い合併症を起すこともあるという。
また、肺炎は死亡原因の第5位となっていて
原因は様々だが、日常的に生じる肺炎のうち30%程度は
肺炎球菌が原因と考えられているということだ。
ふ~ん、そうなのか…。知らなかった。
ちなみに、この予防接種には法的な接種義務はなく
過去にこのワクチンを接種したことがない人で
令和2年度内に65歳から5歳刻みの該当年齢に達する人。
あるいは60歳以上65歳未満で
心臓、腎臓、呼吸器の機能またはヒト免疫不全ウィルスによる
免疫の機能に障害(身障者手帳1級程度)を有する人。
という対象要件に合致する人のうち
自らが接種を希望する人のみ受けるというものだ。
そしてこれは法定予防接種なので
公費による助成があり、自己負担額は3670円。
さて、この金額は高いか、安いか…?
年金暮らしの高齢者にとっては少々高く感じるが
健康不安を少しでも和らげてくれるのなら…ま、いいか!(笑)
そう思って自分なりに納得することにした。
さて、問題はこれからだ。
接種した左上腕部位が熱を伴って赤く腫れあがり
手をあげるのも辛いほどの激しい痛みがなかなか引かないのだ。
接種翌日の昨日は太極拳教室があったのだが
マスクのせいもあり息苦しさと全身のだるさで
死ぬかと思うぐらいに大変だった。(笑)
説明書には、接種後に見られる主な副反応として
接種部位の症状【痛み、赤み、腫れなど(頻度5%超)】及び
全身等の症状【筋肉痛、だるさ、発熱、頭痛など(頻度1~5%)】
通常、それらの副反応は数日程度で消えると書いてあるが
2日経った今でも腫れと痛みが続いている。
よりによって、私は頻度5%に入っているらしい。(笑)
「そうか、オバサンも大変なんですね!」
そうだよ、痛くても頑張って我慢してるんだよ!
「ボクも痛くても我慢しましたから…」
ああ、あの大ケガの時ね、よく頑張ったよね!
そうそう、これこれ…。
片目をやられて開かなかったよね。
さぞ痛かったでしょうに…。
足をケガして来たこともあったよね。
あの頃は、大変だったね。
「でも、いくら痛くてもボク、毎日頑張って…」
「ご飯だけはきっちり食べに来ましたから…」
そう、しっかり食べてたよね。
「オバサンもボクみたいに、しっかりご飯を食べるといいですよ。」
あのう~、しっかり食べてるんだけど…。
「そしたら、ケガなんてすぐに治りますよ!」
そのう~、オバサンはケガじゃないんだけど…。(笑)
「じゃ、今日はこれで…。くれぐれもお大事に!」
昨日に続いて、今日もノラにゃんこに説教…
いや、ありがたいアドバイスをされてしまった。(笑)
でも、確かにノラにゃんこの逞しさには頭が下がる。
ワクチン接種後の副反応による痛みぐらいで
大袈裟に騒いでいる自分が恥ずかしい。(笑)