立春を過ぎた頃から、梅が次々と咲き出した。
お正月頃からチラホラと咲き始めた
一番手の鹿児島紅梅はすでにほぼ満開だ。
一年中で最も寒さが厳しい大寒の時期にも
何度か訪れた寒波にもひたすら耐えて逞しく咲き続けている。
その次に咲き出したのは”道しるべ”という
何ともステキな名前のついた梅の花。
春に向かう道を指し示す”道しるべ”なのかな?
鹿児島紅梅よりは淡いピンク色の
ぷっくりとまあるい花がとても愛らしい。
でもまだ蕾が多く3分咲きといった感じなので
春への道のりは遠いと思われる。
3番手はここ数年成長著しい枝垂れ梅だ。
垂れ下がった枝にたくさんの蕾がついているが
こちらもまだ2~3分咲きの状態。
同じピンク系の梅の花でも三者三様。
色の濃淡、花びらの数などが微妙に違っている。
そしてさらに遅れて咲き出したのが小梅の花。
山庭では最古参の梅の木だ。
今までのピンク色の花と違って
白い梅の花は凛として清々しい雰囲気がする。
こうして梅の開花が進むにつれて
春も少しずつ確実に近づいてくるような気がして
眺めているだけで幸せな気分になる。
その一方で、気になっているのがノラにゃんこ。
「ボクのこと、そんなに気になるんですか?」
そりゃあ気になるよ!だって足が…。
「オバサンはよっぽどボクのことが好きなんですね!」
ん…?いや、そうじゃなくて、足のケガが…。
「あ、オジサンとご飯が来た!」(笑)
「わ~い!ご飯だ、ご飯だ!」
ねえ、足のケガはどんな感じ?
ちょっと!ノラくん、聞いてる?
「・・・・・」
ダメだ、こりゃ…聞いちゃあいない!(笑)
「ちゃんと聞いてますよ!足のケガのことでしょ?」
そうよ、もう大丈夫なの?
「はい!ご覧の通り…で~す!」
あ、ちゃんと右の前足も床についてる!
良かったぁ~、良くなったんだね!
「当たり前です。これくらいのケガ…放っとけば治るんです!」
ホントだね…凄いね、ノラくん!
「だいたい…オバサンは心配し過ぎなんですよ。」
だって、ずいぶん痛そうだったから…。
「ボクらノラ猫はそんなにヤワじゃありませんから…」
あ、そう?それは失礼しましたぁ~。(笑)
ノラにゃんこはご飯を食べ、言いたいことだけ言うとすぐ
今回は4本足のしっかりした足取りで
神社の森を抜けてトットとねぐらに帰って行った。
ホントにもう!愛想の一つもないんだから…(笑)
でも、ま、足のケガが良くなったようで…まずはひと安心だ。