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ウィンザー城

2014-11-24 | 2014年、英国の旅
うかうかしてたらすぐに1年経っちゃうじゃん、と急に焦ってきたので、
久しぶりに旅日記を更新します。

2月1日。
何度か英国に来ている私ですが、観光名所の中の観光名所とも言えるウィンザー城に行ったことがなかったので、
今回の旅では是非行っておきたい!と思っていました。
前日のこともあり、疲れが溜まり、浮かない気分ではありましたが、
天気も良かった(風は強かった)ので楽しみでした。



ウィンザー城を含めた名所を巡るバスツアー等もありましたが、
どうもツアーであちこち巡るとゆっくり見られそうもなかったので、
今回はまっすぐ電車で城だけ目指すことに。



ウィンザー城はウォータールー駅かパディントン駅から向かうことが出来ます。
今回は滞在したホテルからのアクセスがいいのでパディントンからの電車に乗ることに。



たぶんピカデリー・サーカス駅から乗りかえた記憶が。
地下鉄のパディントン駅は、ナショナル・レイルの駅よりも近代的です。



パディントンからウィンザーへ向かう時はスラウで乗りかえます。
そう、"The Office"でお馴染みのスラウ。(と思ってるのは私だけ?)
チケットは予約も出来ますが、余裕で乗れるっしょ、と高をくくって、
自販機で自由席のチケット購入。



列車の発車するプラットホームは、直前にならないと分からないので、
それまで飲み物やクリスプを買ったり、SDカードを買ったりしているうちに、
いつのまにかプラットホームが判明しており、
慌てて乗り込んだ時には席がいっぱいの状態でした。



(立ちっぱなしか…しんどいな…)とげんなりしたのですが、
スラウまでは15分程度なのであっという間。
降りてすぐに乗換の列車を探しました。
が、ウィンザー行きの電光掲示板には駅のホームにはない"Bus"という表記が。
駅員さんに聞いてみると、現在はウィンザーまでは列車ではなくバスで振替運転しているというではありませんか。
そんなこと、聞いてないぞ!(調べてなかっただけか?)
そんなわけで、駅を出て、外のバスに乗り込んだのでした。



バスに乗る時には特にチケットを見せることもなく、
無賃乗車出来てしまう恐れがあるほど、非常に適当です。
バスはほぼ満員で、親子連れや年配の夫婦もいたと思います。
スラウから10分程すると、遠くにウィンザー城が見えてきて、バスはテムズ川沿いに進んで行きます。



そして、ウィンザー&イートン・リバーサイド駅の近くで降りることになりました。



てっきりウィンザー&イートン・セントラル駅で降りると思っていたのに、
別の場所で降りることになってここはどこだよ!とツッコミながら、
ひとまず城伝いに道を歩いて行くと、丸いカーブを描くテムズ・ストリートに出ました。



だんだん観光地ぽい雰囲気に。



こっちが本来降りるはずだった、ウィンザー&イートン・セントラル駅ですね。
駅前でバグパイプを演奏してたおっちゃんが可愛かったので隠し撮りしました。



城の脇のキャッスルヒルに来ると、休憩中の観光客がたくさんいました。
奥のチケット売り場も結構な長さの列になっていました。



並びながら、列の整理をするイケメン青年をチェック。
チケットを購入する際に何か一悶着あった気がするのですが、
(おつりが合わなかった系の…)ちょっと記憶が薄れてしまいました。
ひとまず城の中に入ることは出来ました。



旗がユニオンフラッグなので、女王はご不在です。
まずはラウンドタワーの周りをゆっくり観察。



庭が美しくて見入ってしまいます。



そのまま北側へぐるりと回るとこんな景色。



外側に向かって、大砲がおかれています。
奥にはひっそりと一人の衛兵が。



この北側から内部に入ると、クイーン・メアリーのドールハウスがあります。



ドールハウスの部屋はテレビで見たことがありましたが、
実際にその緻密さを目の前にして興奮しました。
地下の駐車場に停まっている車から、折り畳むようにして収納出来る庭まで、
まるで本物をそのまま小さくしたような精巧さ。
歴代の王子や王女が遊んだ着せ替え人形もありましたが、
ドールハウスの存在感にただただ圧倒されました。

さらに先に進むと「ステート・アパートメント」公式諸間。
歴代の王の甲冑や銃剣、陶器や銀食器等、王室にまつわる品々がずらりと並びます。
一番印象に残っているのはヘンリー8世の甲冑ですね。デカかった。想像以上に。

そして私たちが特に楽しみにしていたのは、ヴァン・ダイクの絵画コレクション。
これにはひたすらため息ばかり出ました。
特にこのチャールズ一世の肖像画は素晴らしかったですね。
絵はがきが売っていないか調べたのですがなくてがっかりしました。

火事の被害にあったことで知られる、セント・ジョージ・ホールも圧巻でした。
写真撮影が出来ないのが残念ですが、「ステート・アパートメント」を見るだけでもウィンザーに来る価値はあります。
もっと早く来ておけばよかったです。



ステート・アパートメンツを後ろに記念撮影。一人だとなかなか風景+自分で撮る機会がないから感謝〜。
そしてラウンドタワー前まで戻ってもう一度じっくりお庭を拝見。




次はセント・ジョージ礼拝堂へ。



女王陛下を守る騎士に贈られる最高勲章:ガーター勲章の叙任式が行われることで知られるゴシック建築様式の礼拝堂。
ヘンリー八世やエリザベス女王の両親、ジョージ六世、エリザベス皇太后や妹君マーガレット王女の墓もあります。



何度か触れたように、1月31日がチャールズ一世の命日だったため、
ここにも花輪が手向けられていました。



内部の写真撮影は禁止なので、お土産の絵はがきで。
礼拝堂のど真ん中にヘンリー八世とチャールズ一世の大理石の墓板があります。
この石の上に花が手向けられていました。

絵はがきを見ると分かるように、礼拝堂の中には騎士の紋章が並んでいますが、
非ヨーロッパ圏から唯一勲章を与えられている今上天皇の菊の御紋もあります。
ステート・アパートメントのセント・ジョージ・ホールにも、
ここにはない、今まで勲章を与えられた騎士の紋章が並んでいました。
明治以降の日本の天皇の名前もちゃんと表記されていましたよ。



ご覧のように天気はよかったものの、礼拝堂の前は強い風で、
フリースのフードとダウンのフード二枚重ねで頭を守りました。
お土産コーナーも見ましたがこれといって欲しい物はなく
(欲しかったヴァン・ダイクの絵はがきもなかった…)
3時間程で城を出ました。



あとで気付いたのですが、南側にまっすぐ続くザ・ロング・ウォークを見ておくべきでしたね…。
ろくに下調べもせずに行ったので、絶景を見逃しました。
でもこの日の風だと歩いてるうちに具合悪くなってたかも。

城を出た後は、キャッスル・ヒルの向かいにのびるピースコッド・ストリートを歩いて、
遅いランチの店を探しました。



歩き疲れたところで見つけたレストランで、トマト&チーズ入りオムレツとサイダーを注文。
本当はこの後にハマーフィルムで使われたBray Studioに行きたかったのですが、
もう日が傾きかけており、近くに向かうためのバス停も見つからず、諦めることになりました。
ここに来る時点で電池切れかけの状態だったので、
ここからテムズを遡ってスタジオまで行く気力が残っていないのは事実でした。



ピースコッド・ストリートは見慣れたお店も並んで、活気があってよかったんですけどねー。

ウィンザーからの帰り道も、やはりバスでスラウまで行くことは間違いなく、
降りた場所は覚えていても、帰りに乗車する場所が分からず、
苛つきながら飲食店の店員さんに聞いたりして彷徨いたことまでは覚えていますが、
どうやって辿り着いたかは記憶に残っていません。
脳のハードディスクに記憶を残す気力さえ残っていなかったのかもしれません…。



スラウのプラットホームで電車を待っていると、行きに見かけなかった振替運転についてのポスターが貼ってありました。
単に工事のための振替だと思っていたのですが、
この後に地下鉄のストがあったので、その影響もあったのかな…。



帰りも経由するのはパディントン駅。夜のホームは幻想的で大好きです。


続く…。

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