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"Mojo"観劇&「コリオレイナス」出待ちを下見

2014-02-27 | 2013年、独逸&英国の旅
前回からの続き。

夕方になったので、"Mojo"の劇場=ハロルド・ピンター劇場へじりじりと近づきながら散歩することにしました。
その前にまずはシャフツベリー・アベニューにある"Forbidden Planet"でドクター・フー グッズを忘れないうちに購入。



前回カーディフで買い逃した11代目のソニックスクリュードライバーに、
50周年記念の"The Name of Doctor"と"An Adventure in Space and Time"のDVD、
ドクター・フー・マガジンも購入。
これだけは最低限買って帰る予定だったので、これで安心~。

そして南へ向かい、前日も見たレスター・スクエアを横切ります。



クリスマス・マーケットというより完全に遊園地ですね。
そして、レスター・スクエアの南西側にあるハロルド・ピンター劇場(Harold Pinter Theatre)に到着。



開演までまだ2時間以上ありましたが、人が集まって来ています。
私にとってここは初めてロンドンに来た時にも訪れた場所で
Reece Shearsmithの出ていたエイクボーンの"Absent Friend"が上演された劇場です。
前回はStall(1階)の真ん中の席でしたが、今回の席はケチって一番後ろ。



Box Officeで無事チケットを受け取った後、
軽く夕食をしようと、前にも行ったことのあるカフェに入ろうとしたのですが、
いつのまにか潰れてた!ので、レスター・スクエアにある中華のファスト・フード店に入りました。
ボックスを買って、好きな2種類の具を入れてもらうような店。



↑食べかけで汚いので表示は小さくしました(^ ^;
開場までの間、戯曲を読んで予習…と思ったのですが、店内がうるさくてあまり捗らず。
本当は渡英前に映画も見ておこうと思ったのですが、その余裕がなかったので、
この芝居については完全に勉強不足で観劇しました。



舞台は1950年代のロンドンはSOHO。
開放感を求める若者たちがロックンロールに魅了されていく時代の幕開けに、
今で言うライブ・ハウスのアトランティック・クラブでも、
金髪のロックン・ローラー、シルヴァー・ジョニーがライヴを始めていました。
一方で、クラブの事務所ではアトランティックのオーナーとギャングが
ジョニーの今後について密談中。
部屋の様子を、外にいる雑用係のポッツとスウィートが探っています。
ポッツは内部の様子をスタンダード・ナンバー「サマータイム」の歌詞に例えます。
"The fish are jumping and the cotton is high"
つまり、金になる話というわけです。

ポッツは「バンク・ジョブ」等のダニエル・メイズ、
スウィートは「ハリー・ポッター」でおなじみのルパート・グリント。
ポッツはとにかくよー喋ります。
噂好きの女子みたいにベラベラ口が動いて、挙動不審なスウィートに対して
「おまえ、リラックスしろ!」と言ったりするのですが、
「おまえもな!」と当然言いたくなる(笑)。

ルパートはこれが初舞台ですが、初舞台とは思えないほどの自然な演技でした!
間合いもいいし、映像の俳優にありがちな無理に声を出している感じもなく好感が持てた!
これからはハリポタのロンと言われるだけじゃなくて、舞台にもたくさん出て欲しいです!

ポッツ&スウィートの同僚、スキニーに扮するのは「マーリン」のコリン・モーガン。
スキニーはマネージャーのミッキー(ブレンダン・コイル)に気に入られているせいで(?)、
オーナーの放蕩息子ベイビーに嫌われています。
ベイビーに扮するのが、ご存知、ベン・ウィショー。
(すっかり007のQでおなじみですが個人的には「パフューム」から好きになりました)

このベイビーがブチぎれたキャラクターで、この芝居の台風の目のような存在です。
スキニーに対するいじめもキツくて「やめてあげて~」と思ってしまいます。
突然刀(剣だっけ?)を取り出したりジュークボックスで踊りだしたり、
何をしでかすか分からないような危ない子です。
そして、コリン・モーガンはそのベイビーにいじめられながらも
間抜けな発言をして笑わせてくれる絶妙な匙加減でスキニーを演じていました。


↑幕間に飲んだサイダー。

見るまではウィショーのキレっぷりを楽しみにしていたのですが、
意外にも、そちらよりポッツ&スウィートの会話のやり取りなんかの方が面白く見られました。
同じ言い回しが何度か出て来たりするところが楽しいんですよね。

もっと予習すれば見た時の印象も場面と結び付けて覚えていられたと思うのですが、
如何せん勉強不足だったのと、聞き取りが難しい(コックニーだから?)のもあり、
色んな意味で苦戦しました…。
あまりタメにならんレポートで申し訳ないです。

あと、私の両脇の席が女子のグループで友達同士らしくて。
私を挟んで、芝居の最中に携帯を渡し合ったり会話をしたりするので、
全然集中出来ませんでした。端の席取れば良かった…(涙)



観劇した後は、
これだけのスターが揃っている舞台の楽屋口はさぞかし賑わっているだろう、
という好奇心を満たすべく(?)出待ちの様子をひやかしに行きました。



おおおー、さすがに賑わっているっ!
扉には「プログラム以外のサインは受付ません」というような貼り紙がされています。
リースが芝居やったときも、ここで待っていればよかったのかー。
勇気を出して待機しとけばよかった…と思いながら、
しばらく待っているとルパート・グリント君が出てきました。



人の山でほとんどサインする様子なんかは見られませんでしたが、
一人一人に丁寧に対応していたみたいです。
写真に取られる顔もいい表情してますね(笑)。
そして少しするとダニエル・メイズも出てきました。



わざわざ中にサインペンを取りに戻って、
ズラーっと並ぶファンに、次々と手早くサインしてました。
映画やドラマでの彼も好きでしたが、この舞台での喋りっぷりがとても好きだったので、
ワタクシも、どさくさに紛れてプログラムを差し出し、サインをもらってしまいました。



実は、この出演者の中でも一番見たかったキャストなので、
目も合わせず、一瞬の出来事でしたが嬉しかったです。

スタッフの方が出て来て、ウィショーやコリンは楽屋口から出て来ないことが告げられ、群衆は解散。
私も、元来た道を戻りました。

このまま帰る… と思わせて。
観劇するのは2日後でしたが、
「コリオレイナス」の終演後の様子も観察するため、
そのままコヴェント・ガーデンのドンマー・ウェアハウス(Donmar Warehouse)にも向かいました。

あちらが"Q"に"マーリン"に"ロン"なら、
こちらは"ロキ(トム・ヒドルストン)"と"マイクロフト(マーク・ゲイティス)"。
終演後の様子はあちこちから聞いていましたが、
いざ見に行った時にもし出待ちをすることがあるなら、
どんな態度で居るべきか、前もって見ておこうと思ったのです。



想像通り、こちらも行列が入口横にずらーーーっ伸びています。
50人以上はいただろうか…。隣の店の端まで並んでいます。
時間は22時半。雨が激しくなる中で、足踏みしながら(おそらく主にトムヒを)待つファン達。
私はその日に観劇した人間ではないので、道の反対側から様子を眺めていました。

30分程経った頃、パラパラとキャストが入口から出てくるようになりました。
Alfred Enoch他の若手アンサンブルがパラパラと帰路に付く中、
コリオレイナスの宿敵、オーフィディアス役のハドリー・フレイザー(Hadley Fraser)も外に出てきました。



ミュージカルで活躍する実力派のハドリーさんは、
Twitterのフォロワーさんにもファンが多く、
今回ストレートプレイに挑戦することで特に注目を集めていました。
私の居る歩道側で、熱心なファンに囲まれながら談笑するハドリーさん。
お土産代わりにファンと交流する彼も激写…写り悪いけど。

同じ頃にコリオレイナスの妻役のBirgitte Hjort Sørensenも出てきました。
私のすぐ横に女性のファンが待ってて、お互い手を振りながら挨拶してました。
その様子に暖かい気分にさせられました。

そして20分程経った頃、私の待ち焦がれた人が…。



マーク(ゲ兄)出て来たー!・゜・(ΦдΦ)・゜・。(この写真じゃ分かりにくいけど・笑)

正面口のドアを開いて、気付いたファンから ♪ヒュー!と歓声が上がると、
ビクッと驚いた反応をして、中に戻ろうとするゲ兄(笑)。
冗談冗談~という様な雰囲気で再びゆったり出てくると、
行列の先頭から順番にひとりひとりに挨拶して行きます。
さながら次々とやって来る敵をなぎ倒す騎士のように(笑)、
サクサクとサイン&写真に応えていました。

1年1ヶ月ぶりに見る本物のゲ兄に、道の向かい側にいる私は、息も絶え絶え。
停まっている車のボンネットに両手を付いて、体を支えながら必死に深呼吸をしました(笑)。

ゲ兄だ… 本物のゲ兄が今、そこに居る…。(死)

今まで何回か生の姿を見ているのに、こればかりは慣れというものがないのです…。

呼吸を整えると、すっかり慎みというものを忘れた私は、
道の向こう側からファンサービスをこなすマーク・ゲイティスをコソコソ撮影したのでした。
以下がその中の、わりとまともに写ってる方の写真です(汗)。





可愛え…。頭くりくり~(*´ω`*)。
そしていつもと同じマフラーにジャケットにセーター。これもまた微笑ましい…。

数十人のファンと会話を交わしたゲ兄は、
最後の一人にサインし、ハグをねだられ応えると、
おやすみー、と自分の手にキス→ヒラヒラ~と手を振って
シャフツベリー・アベニューの方へ颯爽と去って行きました。
その時点で0時前。

トムヒが出てくるのはまだ先のようだったので、
すっかり興奮して疲れ切った私は、名残り惜しくはありましたが宿に戻りました。
あとから調べたら、トムもその後に出て来たようでした。
ファン・サービスに応えられたのは行列の先頭だけだったようですが。
(トムヒについてはまた後日…)


贔屓の役者に会えるかもしれない貴重な機会だけあって、
ファンは忍耐強く、終演後に役者を待ちますが、
それに応える役者も忍耐が必要ですね。
私たちはそれを踏まえつつ、礼儀をわきまえた行動を取らなければいけない。
でも、興奮した状態で冷静に対処を考えるというのは、難しいことです。

この日の下見で、とりあえず、マークは出て来てファンと交流はしてくれるんだと分かり安心した私でしたが、
後々、この安心が失意に変わってしまいます。
それは追々綴るとして。
次回は、BFIの「シャーロック」第3シリーズ"The Empty Hearse"のプレビュー上映の様子を探りに行きます。

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