○4月20日(木)
シティボーイズMIX PRESENTS『マンドラゴラの降る沼』を見てまいりました。
場所は池上本門寺境内特設テント。
お寺までは池上駅から徒歩で10分もかからないほど。
静かな商店街のような通りを通って、川を渡ると、長い階段が見えてきます。
息を切らしながら上りきると、仁王様の待ち構える門が。
門をくぐって先に行くと、見えてきました、境内の中に特設テント!(ベルギー製らしい。)
テントとは言っても、アングラ的な突然現れたかのようなものではなく、
仮設の体育館といったような雰囲気。
赤い背景に桜の花が舞い散る幕の目の前、
前から二列目の桟敷席に陣取り、たっぷり彼らの笑いを堪能してまいりました。
上演前に、池上本門寺の住職さまが登場し、("いきいき推進委員会会長"らしい。)
ありがたいお話があったんですが、内容はほとんど覚えていません。
すみません。
覚えていることといえば、その住職がゲネプロまで見ていて、
ちょっとしたプロデューサーのような目線でいたことでした。
こんなお寺で、CBのライブなんてやって、罰当たりなんじゃないか?
だいたい、きたろうなんて罰当たりなことしでかしそうなのに…
と思っていましたが、
とても暖かく見守られているんですね。よかった。
いやぁ笑った笑った。
こんなに笑ったのは久しぶりだった。
今回は古き良き三木聡時代を思い起こさせる構成で、
冒頭の、崖から落ちていく途中で止まっている自分たちを、
なんとか落下を阻止しようとする彼ら
(幽体離脱でもしたのか、タイムワープしてきたのかは不明)
のコントでは、『愚者の代弁者、うっかり東へ』での
冒頭の地面に埋まっている人たちを思い起こさせる。
彼らは助かりたいのか、ただ、その状況を眺めて楽しんでいるだけなのか、
無駄なやり取りが続いて、これこそCBの公演の始まりという感じ。
私が好きだったのは、まず「柏木さん」。
上司と部下(きたろう、いとうせいこう)らしき二人のサラリーマンが窓の外を見ると、
建物の外には花束を抱えた男性(大竹まこと)が微笑んで立っている。
二人が恐る恐る会社の外に出ると、男は黙って花束を上司である男に渡し、
一歩二歩近づいて、ぐっと上司の男を抱きしめる。
この柏木さんという人は、知り合った人たちの好みや家族構成、誕生日など、
友達でもないし、仕事仲間でもないくせに、
誰にも教えてないことまで知り尽くしてプレゼントやサービスをしてくれる男なのです。
優しくしてくれるのはいいけど、教えてないことまで知っている不気味さから、
上司と同じ団地に住む住民たち(斉木しげる、中村有志)で会議を開いて、
今度こそ柏木さんに「迷惑だ」とガツンと言ってやろうと思っているのですが、
どこで会議するかもすぐに決められず、優柔不断にしているうちに、
当の柏木さんが現れ、「よかったらうちにきませんか」と誘われてしまいます。
そこでハッキリ言えばいいのに、何もいえない4人。
結局柏木さんの家にお邪魔してしまい、
コーヒー(もちろんそれぞれの好みにあわせて砂糖なんかがついている)が出てきたり、
隣の部屋には4人のふとんまで用意してある。
奥さんは?と訊くと「今、刺身買わせにやってますから」と徹底したもてなしぶり。
心底気の利いた優しい人のように思わせながら、
奥さんが刺身が売っていなくて買って帰らなかったことを知ると、
玄関の方から柏木さんの怒鳴り声と奥さんを殴る音が…
ビビッてしまった3人は、柏木さんにいい加減迷惑だと言ってやろうと、
一人柏木さんと面識もない部下だけを残したまま部屋を出て行きますが、
しばらくして部屋に戻ってきたのは柏木さんだけ。
「皆さん、お帰りになられたようです」
ひとり残された部下は、柏木さんにビールでもてなされ、
出会いを祝福する花束を受け取り、ゆっくりと抱きしめられるのでした。
怖い、柏木さん!
他には、同窓生(銀粉蝶)に誘われたバーが、
実はサイクリング・バイク野郎が集う飲み屋だった「サドルバー」。
客は椅子の代わりにサドルを棒にさして座り、
恐ろしいほどに鍛え抜かれた太い太ももを持ち、やたらと触らせたがる。
酔った勢いで人間大砲になると言ってしまった男(きたろう)。
あとは殺人事件を捜査する刑事が出会った、
あるアングラ劇団の公演を収録したテープ。
(これは最後に忠実に再現されてフィナーレになる)
ちゃんと理解していないのに、
人の質問にいかにも知っているように答える人ばかりが集まって
喫茶討論に花を咲かせる「生わかりの人」。
(ここのせいこうさんの存在が絶妙。「生わかりバンザイ!」)
原子力発電所を前向きにアピールしようとして、
結局原子力の危なさばかりを主張してしまう発電所の人々。
(「チョイ悪発電、ってどうでしょう?」by斉木さん)
ガラ先生ことナイアガラ先生。
(キラキラの衣装の袖から、霧=マイナスイオンが発せられる)
美輪明宏もどきの「ネガティブオーラ夫人」。
(「ネガティブシンキングターイム!」)
などなど。
結構説明しても面白くないんだけど、
あの三人と、せいこうさん、中村さんが揃うと、いるだけで雰囲気が可笑しい。
絶妙な個性の集まりだと思う。
そこに、大人の女なんだけど妙にチャーミングな銀粉蝶さんが入ってきて、
テント公演=アングラ的な雰囲気も感じなくもない。
新しいシティボーイズのスタイルが出来上がった感じがする。
「来年も池上本門寺でお会いしましょう!」って言ってたよ!
来年も絶対行きたい!
(でもせいこうさんは教○になっちゃうから無理なのかしら…)
ちなみに音楽が私の好きなスチャダラパーのシンコだったことに観始めてから気付き、
感動してしまいました。好きなものはつながりを持ってますよね。
分からなくても、「音楽かっこいいなー」と思ってました。
シティボーイズMIX PRESENTS『マンドラゴラの降る沼』を見てまいりました。
場所は池上本門寺境内特設テント。
お寺までは池上駅から徒歩で10分もかからないほど。
静かな商店街のような通りを通って、川を渡ると、長い階段が見えてきます。
息を切らしながら上りきると、仁王様の待ち構える門が。
門をくぐって先に行くと、見えてきました、境内の中に特設テント!(ベルギー製らしい。)
テントとは言っても、アングラ的な突然現れたかのようなものではなく、
仮設の体育館といったような雰囲気。
赤い背景に桜の花が舞い散る幕の目の前、
前から二列目の桟敷席に陣取り、たっぷり彼らの笑いを堪能してまいりました。
上演前に、池上本門寺の住職さまが登場し、("いきいき推進委員会会長"らしい。)
ありがたいお話があったんですが、内容はほとんど覚えていません。
すみません。
覚えていることといえば、その住職がゲネプロまで見ていて、
ちょっとしたプロデューサーのような目線でいたことでした。
こんなお寺で、CBのライブなんてやって、罰当たりなんじゃないか?
だいたい、きたろうなんて罰当たりなことしでかしそうなのに…
と思っていましたが、
とても暖かく見守られているんですね。よかった。
いやぁ笑った笑った。
こんなに笑ったのは久しぶりだった。
今回は古き良き三木聡時代を思い起こさせる構成で、
冒頭の、崖から落ちていく途中で止まっている自分たちを、
なんとか落下を阻止しようとする彼ら
(幽体離脱でもしたのか、タイムワープしてきたのかは不明)
のコントでは、『愚者の代弁者、うっかり東へ』での
冒頭の地面に埋まっている人たちを思い起こさせる。
彼らは助かりたいのか、ただ、その状況を眺めて楽しんでいるだけなのか、
無駄なやり取りが続いて、これこそCBの公演の始まりという感じ。
私が好きだったのは、まず「柏木さん」。
上司と部下(きたろう、いとうせいこう)らしき二人のサラリーマンが窓の外を見ると、
建物の外には花束を抱えた男性(大竹まこと)が微笑んで立っている。
二人が恐る恐る会社の外に出ると、男は黙って花束を上司である男に渡し、
一歩二歩近づいて、ぐっと上司の男を抱きしめる。
この柏木さんという人は、知り合った人たちの好みや家族構成、誕生日など、
友達でもないし、仕事仲間でもないくせに、
誰にも教えてないことまで知り尽くしてプレゼントやサービスをしてくれる男なのです。
優しくしてくれるのはいいけど、教えてないことまで知っている不気味さから、
上司と同じ団地に住む住民たち(斉木しげる、中村有志)で会議を開いて、
今度こそ柏木さんに「迷惑だ」とガツンと言ってやろうと思っているのですが、
どこで会議するかもすぐに決められず、優柔不断にしているうちに、
当の柏木さんが現れ、「よかったらうちにきませんか」と誘われてしまいます。
そこでハッキリ言えばいいのに、何もいえない4人。
結局柏木さんの家にお邪魔してしまい、
コーヒー(もちろんそれぞれの好みにあわせて砂糖なんかがついている)が出てきたり、
隣の部屋には4人のふとんまで用意してある。
奥さんは?と訊くと「今、刺身買わせにやってますから」と徹底したもてなしぶり。
心底気の利いた優しい人のように思わせながら、
奥さんが刺身が売っていなくて買って帰らなかったことを知ると、
玄関の方から柏木さんの怒鳴り声と奥さんを殴る音が…
ビビッてしまった3人は、柏木さんにいい加減迷惑だと言ってやろうと、
一人柏木さんと面識もない部下だけを残したまま部屋を出て行きますが、
しばらくして部屋に戻ってきたのは柏木さんだけ。
「皆さん、お帰りになられたようです」
ひとり残された部下は、柏木さんにビールでもてなされ、
出会いを祝福する花束を受け取り、ゆっくりと抱きしめられるのでした。
怖い、柏木さん!
他には、同窓生(銀粉蝶)に誘われたバーが、
実はサイクリング・バイク野郎が集う飲み屋だった「サドルバー」。
客は椅子の代わりにサドルを棒にさして座り、
恐ろしいほどに鍛え抜かれた太い太ももを持ち、やたらと触らせたがる。
酔った勢いで人間大砲になると言ってしまった男(きたろう)。
あとは殺人事件を捜査する刑事が出会った、
あるアングラ劇団の公演を収録したテープ。
(これは最後に忠実に再現されてフィナーレになる)
ちゃんと理解していないのに、
人の質問にいかにも知っているように答える人ばかりが集まって
喫茶討論に花を咲かせる「生わかりの人」。
(ここのせいこうさんの存在が絶妙。「生わかりバンザイ!」)
原子力発電所を前向きにアピールしようとして、
結局原子力の危なさばかりを主張してしまう発電所の人々。
(「チョイ悪発電、ってどうでしょう?」by斉木さん)
ガラ先生ことナイアガラ先生。
(キラキラの衣装の袖から、霧=マイナスイオンが発せられる)
美輪明宏もどきの「ネガティブオーラ夫人」。
(「ネガティブシンキングターイム!」)
などなど。
結構説明しても面白くないんだけど、
あの三人と、せいこうさん、中村さんが揃うと、いるだけで雰囲気が可笑しい。
絶妙な個性の集まりだと思う。
そこに、大人の女なんだけど妙にチャーミングな銀粉蝶さんが入ってきて、
テント公演=アングラ的な雰囲気も感じなくもない。
新しいシティボーイズのスタイルが出来上がった感じがする。
「来年も池上本門寺でお会いしましょう!」って言ってたよ!
来年も絶対行きたい!
(でもせいこうさんは教○になっちゃうから無理なのかしら…)
ちなみに音楽が私の好きなスチャダラパーのシンコだったことに観始めてから気付き、
感動してしまいました。好きなものはつながりを持ってますよね。
分からなくても、「音楽かっこいいなー」と思ってました。
私も20日の公演でした。
来年も、楽しみですね。
本当にどれをとっても笑えました。
柏木さん、よかったですねぇ。
こちらからもTB返させていただきますね。
CITYBOYSバンザイっ!!!!