畠山義綱のきままな能登ブログ

畠山義綱が見てきた史跡を紹介します。
時々、経済や政治などもつぶやきます。

相棒9「ボーダーライン」

2010-12-19 20:14:00 | 日記
柴田の自殺。


理由は、社会に絶望したから。


派遣先に雇止めに遭い、紹介された会社はとんだブラック会社。


婚約者には、「正社員じゃないから」と婚約を破棄され、別れ。


兄に生活費を借りに行こうとするが断れ。


日雇いの仕事をしながら、ネットカフェに泊まる毎日。


就職活動のために「医療事務」の資格を取るが、実務経験がないと就職が決まらない。


生活保護の申請に役所に行くが、節税のために「まだ若いから」と申請もさせてもらえない。


ネットカフェである日、10万円の名義貸しの違法バイトを持ちかけられしてしまう。


古物商の名義貸し。偽装結婚。連帯保証人と名義貸しを次々に行う。


そのうち、名義にも価値がなくなる。


レンタル倉庫に住むが、通報で見つかり追い出される。


食料を得るため、試食や無料でもらえる場所を毎日捜し歩く。


試食のお姉さんに「美味しかったら買ってくださいね」と嫌味を言われる。


前の住所に新住人が入居し、私書箱を使った住所登録も無効化されてしまう。


医療事務の経験を生かして、防御創(切りつけられた時にできる傷)を自作自演し、自殺。


 これを、特命係が解明して行くのだが、何とも切ない事件だろうか。刑事物のドラマでこんな内容を扱うのはなかなかセンセーショナルだと思う。しかし、さもありなん。現実に起こりそうな事件である。
 派遣切りや雇止めに遭う人は、決して能力が低いわけではない。今の日本の雇用状況が極めて悪いことを示している。約20年にも及ぶ不況。人々は安定的な生活でさえもできない状況で、どのように希望を持てと言うのだろうか。

SPEC最終回

2010-12-19 20:00:00 | 歴史
 「SPEC」は警視庁の未詳事件対策係を舞台にした主演戸田恵梨香のドラマ。人の数倍の速さで動くことのできる者。病を処方する医師。未来を占う者。人の心を読む者。様々な人間の超能力を「SPEC」と呼び、そのSPECを持った人との関わりを描く。


 一十一(にのまえはじめ)という人物を主人公の当麻(戸田)は追っていたが、最終回一話前からとにかくグロイ。人が何人も簡単にSPECホルダー殺される。しかもむごたらしい方法で。ここまでくると社会全体が動乱になるはず。


 エヴァンゲリオンも最終話の方は難しい世界になった。ケイゾクも映画版はすごく難しい話になった(結局朝倉って誰だったのって?)。今回SPECはそんなに難しい話にはならなかったが、やはりどうも結論にしっくりいかない。


 なぜ津田が“左きき”だったのか。“左きき”が津田なら、なぜ今までニノマエに協力していたのか。兄弟対決を見たかった?よくわからん。津田の目的は?番組の最後に「映画化なんて絶対しない!」と戸田が言ったが、これは本音だろうか。続きがなければ説明できないような終わり方はどうだろう。ドラマを見ている視聴者への裏切りじゃないだろうか。その意味では「SP」も映画化を前提としており、ドラマだけでは不完全燃焼である。


 SPECのいい点は、戸田がとても魅力的に思えた。「ライアーゲーム」の戸田とはうって変わって、知的で魅力的な女性像になっていた。その中での「高まるぅ~」というセリフはメッチャ萌えた(笑)