【山 名】下ノ廊下 (富山県)
【日 程】平成29年11月2日(木)~4日(土)
【天 候】2日晴れ、3日快晴、4日雨
【同 行】田、渡
【ルート】2日松井田3:30==6:00信濃大町駅6:15==バス\1380==6:45扇沢7:30==トロリーバス\1540==7:45黒部第4ダム----12:40十字峡----15:00仙人ダム----16:20阿曽原
3日阿曽原8:30----10:30オリオ谷堰堤----11:40大太鼓----11:55志合谷トンネル----13:00蜆谷(昼食)14:00----14:15欅平15:50----16:40祖母谷温泉(1泊2食9500円)
4日宿8:00--8:45欅平9:16==(黒部渓谷鉄道1710円)==10:37宇奈月駅--宇奈月温泉駅11:16==富山地方鉄道(570円)==新黒部---黒部宇奈月温泉駅12:32==(北陸新幹線はくたか860円)==12:45糸魚川駅13:10==(特急あずさ26号750円)==15:05信濃大町駅(宇奈月温泉~信濃大町 運賃1940円)
【行 程】日電歩道(黒部ダム~仙人ダム)16.6km、水平歩道(仙人ダム~欅平)13.6km
【地 図】
【温 泉】2日阿曽原温泉、3日祖母谷温泉(ばばだにおんせん)
阿曽原温泉の御主人の話では、欅平駅を11:40頃の便に乗らなければ
本日は予約客が3500人以上居てトロッコ列車に乗れないとのこと
我々は、祖母谷温泉泊なのでノンビリ出発
昨日一緒だった二人は夜明け前に出発したようだ
本日も朝から上天気
朝はゆっくりなので青空に映える紅葉の下、朝風呂を楽しむ
キャンプ場脇のトンネルを覗いてみた
欅平から仙人ダムに通じる軌道への横穴
トロッコで運ぶ荷物が置いてあった
我々が出発するとキャンプ場は空
上部の阿曽原温泉小屋、これから冬に備えて取り壊し何も無くなる
黒部第3ダム建設時の阿曽原(同じ所かな?) 欅平駅パネル
紅葉盛りの水平道を歩きはじめる
手前から対岸に筋の様に見える水平道
岩を削って、削って作った道は細く長い
山側には安全のため番線が敷設してあるが
これに頼りすぎると番線が伸びて危険
2時間程歩くとオリオ谷堰堤
砂防堰堤の中にトンネルがある
小規模堰堤にトンネルなど初めて見た
迫力ある歩道はどこまで続くのだろう?
大太鼓付近
幅1km高さ800mの大岩壁を擁する黒部の怪人「奥鐘山」
奥鐘山の大岩壁を見ながら進む迫力満点の水平道
志合谷トンネル
日電歩道には見られなかったトンネルもある
トンネル内ではまるで白く光る鉱石の様な水滴が見られる
トンネル出口から帰し方を振り返る
志合谷底を見ると何やらコンクリート工作物
これが昭和13年泡雪崩(ホウナダレ)で飛ばされた宿舎跡だ
雪崩直後捜査隊は崖下を捜索したが何も発見できず
2か月後、誰も想像しなかった尾根を越えた奥鐘山の岸壁に宿舎上部を発見した
凄いことが起こった真上に居ると思うと足が震える
(欅平駅パネル)
水平歩道には色々なトンネルがある
狭い歩道を必死に歩いてきたが気が付けば13時
昼食は欅平のレストランでと思っていたが
腹が空いたので沢の水でお湯を沸かしここで昼食
それにしても蜆沢(しじみさわ)とは昼食向きの場所である
再び歩き始めると対岸の奥鐘山越しに鹿島槍と五竜
景色を見るにも足元注意
高所も荷物も平気なT氏は最後まで元気
パノラマ展望台から
奥鐘山の左に唐松岳・不帰嶮・天狗の頭、右に鹿島槍・牛首山
欅平駅に着くと、やはり観光客で大混雑
欅平からさらに50分程歩いて今夜の宿「祖母谷温泉(ばばだにおんせん)」へ
宿へは橋を渡るが、後ろからサルも渡って来た
宿の主人はサルがコチラに渡ると明日は雨になると言っていた
露天風呂
内風呂
夕食
富山名物カジキマグロの混布しめ
天然ナメコ・ナラタケ・ムキタケのキノコ汁が美味しかった
猿のお告げは正しく、開けて11月4日は夜半より雨
83度もあるという河原の温を眺め
鉄道を乗り継ぎ信濃大町駅まで無事帰ることができた
*一部T氏から頂いた写真を使用
スリルと絶景満点の下ノ廊下
阿曽原温泉・祖母谷温泉の秘湯二湯
青空と紅葉にも恵まれた山旅でした
先を急ぎがちな我が山行ですが今回は
念願の下ノ廊下、2泊したことで
ノンビリ楽しむことが出来ました
企画・準備・荷物持までしてくれた
T氏には大感謝であります
↓そんなわけで ボタンを押して頂くと助かります
十分堪能されたことでしょう。
強力のような友にも恵まれ 野趣豊かな源泉と
贅沢な峡谷歩きでしたね。
私も過去何回か計画しましたが、結局、
日電歩道は拓かれず、劔沢雪渓~裏劔仙人池から
雲切新道~水平歩道でした(2010年8月記)
懸崖に掛けたり刻まれたたった一本の道
とはいえ、歩き甲斐のあるルートですね。
念願叶った今回は、忘れられない山旅の一つとなりました
再度の挑戦は難しそうですが
俄歩人様が行かれた裏劔のコース大変魅力的なので
4泊5日は難しいかもしれませんが検討して見たいと思います
私は高所恐怖症で歩道橋も避けて歩くくらいです。たまにBS放送などでこの水平歩道の事をやっている山番組を見る際も、かなり緊張して見ています。
よく人死にがあるこのルートを何事もないかのようにレポートされているnoyamaさん、流石です。
私も怖いもの見たさもあり行ってみたくなりました。いつか・・・。
それにしてもいつもnoyamaさんのブログは写真も文章もエスプリが利いていて読み甲斐がありますね。
それとなく「高熱隧道」の紹介や阿曽原温泉小屋が冬前に取り壊される事、泡雪崩などへェ~!が沢山盛り込まれてますね。祖母谷温泉の橋を渡るお告げサルの下りの様なクスグリも入っていてとても楽しく拝見しております。これからも楽しみにしております。
寒くなりますのでどうぞご自愛ください。
また、拙ブログに対する過分なるお褒め感謝いたします
今回は、近年の山旅の中でベスト5に入るもので自然と力の入ったモノになりました。
自分の記録として書いていますが、良かった山旅の感動が皆さんに伝えられればと思っております