鹿児島県薩摩川内市で1992年秋から2012年冬まで毎年1羽が越冬した記録がある、カラフトワシが渡来したとのことで12/02(水)03(木)の両日、いつもお世話になっている先輩にお誘いいただき早速出掛けてきました。
2012年秋に薩摩川内市に行く予定でしたが、この年から来なくなったとのことで、見られる機会は無いものと半ば諦めていましたので、思わぬ吉報にわくわくした気分で出掛けました。
12/02(水)9時過ぎに到着、先客は思ったより少なく4名、伺うと9時前に飛んだが今ははるかかなたの木に止っているとのこと。双眼鏡でも良く見る事が出来ませんでした。地元の方によると、この場所の近くの木に止ったり、飛び回ったりするとのことで、この場所で待機することにしました。しばらくしてスコープで観察されていた方が飛び降りて魚を捕ったようで、しばらくはじっとして飛ばないだろうとのあまり嬉しくない予言。
この方の予言どおり、全く姿も見えず、飛ぶ気配はありません。結局、14時30分になってやっと飛び出しました。
近くには来てくれずほどなく向こうに飛び去りました。この日はこれだけで、予定どおり?一泊することにし、撤収しました。
2日目は8時過ぎに到着、すでに4名の方が居られて、昨日から狙っていた場所は満席状態でした。
この日も昨日と同じく遠くの木に止っているのが見られ、飛んでくれるのを待ちました。9時02分飛び出しましたが、直ぐ下に降りて近くの木に止ったようです。同行の先輩はじめ皆さんは場所を移動されました。小生は地元の方のお話を信じてこの場所で待機することにしました。
場所を移動した先輩から、わりと近くで止っているのが見られるとの知らせをいただきましたが、この日はこの場所と決めて、移動しませんでした。
この日も動きはなく、12時46分になってやっと飛び立ちました。こちらに来てくれるのを待ちましたが全く来てくれず、トビ数羽に追われて、どんどん上昇しゴマ粒ほどになってしまい、このまま飛び去るのではと心配しましたが、13時21分になって、やっと降りてきて、頭上を通過しました。通り過ぎた先を見ると、今度はカラスの大群に追われてこちらに向かってきました。しばらくして遠くの木にカラスに囲まれて止りました。
ここで先輩からこの場所から良く見られるとのお知らせ、今度はその場所に移動することにしました。行って見ると思っていたより、距離も近く、先輩の助言を早く聞くべきだったと反省しました。
到着してほどなく飛んでくれて、なんとか少しはましな姿が見られました。
15時過ぎになって、後ろ髪を引かれる思いで撤収し、帰路につきました。トビやカラス、時にはミサゴにも追われて、あまり居心地はよくないようですが、薩摩川内市のように、これから毎年来てくれることを祈っています。
猛禽類の撮影は、どの場所で待機するかが第一で、運に任せるしかありませんが、どのタイミングで場所の移動を決断するか毎回迷っています。
ただ、待機している間の皆さんとの談笑も楽しく、また色々と勉強になり、これだから止められません。
カラフトワシ(樺太鷲、学名:Aquila clanga、英名:Greater spotted eagle、科属:タカ科イヌワシ属、体長:雄65-70cm、雌63-73cm、時期:冬鳥)
稀な冬鳥として北海道、本州、四国、九州、対馬、琉球諸島から記録がある。
トビよりもずっと大きい。日本産イヌワシ属では最小、雌雄同色。
(真木広造 『日本の野鳥650』、平凡社、2014年 414頁)
撮影機材:カメラ:Nikon D4s
レンズ:Nikon AF-S NIKKOR 500mm f/4G ED VR+Ai AF-S Teleconverter TC-17E II
撮影日時:2014年12月03日12:46~
撮影場所:宮崎県宮崎市
全部をフォトチャンネルにしました。スライドショーでご覧ください。
カラフトワシ(宮崎県宮崎市)
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