GW以来のタント泊をどこにするか、色々検討していた。三ツ峠、新道峠、大弛峠・・・しかし、木、金時点で土曜の天気予報は曇り時々晴れ。これではヘッデンを点けて登る甲斐が無さそうだ。それなら4年前の秋に歩いた小金沢連嶺の縦走が楽しいのでないか!?
木曜夜に大まかな準備をしておき、金曜日は17時過ぎに帰宅。さくっと夕食などを済ませ、18:30に出発!
いつもはpodcastだが、丁度オールスター第一戦が始まるところだったので、聴きながらの運転になった。試合内容はともかくとして、日ハムの大谷が157kmを投げ、その後打席に入ったことが話題になった。→こちら
中央道は空いており、順調。大月で降りて、20号を西へ。道の駅甲斐大和を過ぎて、県道218号へ。昨年7月に湯ノ沢峠へ行ったばかりだ。楽勝だぜぃ!(え、ナビは?・・・目的地を上手く設定できなかった。あ~情けない(T-T))
ナビの標高計がどんどん上がるにつれ、ばっちり気温も下がってきた。窓から入ってくる風が心地よい。
やまと天目山温泉のY字路を右へ
数分後、これでは湯ノ沢峠に行ってしまうことに気づいた。またやっちまった。
ま、イイか。こっちからでも行けるはず・・・
この林道は相変わらず鹿を見ることが多い。昨年7月のように道路に止まってこちらを見るような変わり者はいなかったので、撮影は出来なかったが、多分7,8頭が車の前を横切ったように思う。
湯ノ沢峠との分岐を見送り、道なりに林道を進んだ。完全舗装されているし、ナビで概ね北へ進んでいることは分かってはいたが、随分長く感じた。無事に県道218号に合流した地点は上日川ダム峠の近くだった。(地図)
20:50頃ロッジ長兵衛前の駐車場へ到着。先客は4,5台。おそらくこのロッジの宿泊客だろう。
とりあえず薄手のパーカーを羽織り、ヘッデンを点けて数十m先のトイレへ。見上げる空には☆がちっとも見えず・・・天気予報通りなので、仕方ないが、明日好転することをちょっとだけ期待した。
念のため寝袋は持ってきたが、さすがに使うほどでは無かった。ウチで普段使っているタオルケットで十分だ。
21:08 窓を細く開けた状態だったが、快適な気温であっという間に( ̄○ ̄)
ふと目が覚めると2:30。見上げると、相変わらずの曇り空。天気が良ければ暗い内に動き出そうかとの野心もあったが、安心してもう一度寝ることにした。
3:30のアラーム一発で起床。とりあえずトイレへ。さすがに外は涼しいが、風も無かったため、薄手のパーカーでOKな程度だった。
コッフェルでお湯を沸かし、同時に肉じゃがも温めた。マグカップには味噌汁が入っている。レトルトのカレーも考えたが、あえて和風のメニューにこだわってみた。歩く距離が長いので、ちゃんと食べておきたかったのだ。
食後ようやく胃腸が動いてきた。またまたトイレ(大)へ!
もう平地では日の出の時間だ。青空が見えてきた。
4:52 出発!今更大菩薩峠に向かう必要は無いだろう。直接石丸峠を目指すコースにした。
生島ヒロシさんの声を聴くのは久々だ。そういえば平日に加えて土曜の早朝もやるようになったんだっけ。
途中何度か沢を渡った。
5:25 小屋平バス停。今日も大勢のハイカーがここから登るだろう。JR利用だとここに着くのは8:46か。うん、タント泊は有利だね。
これでもかっという急坂。ここを通るのはh21.7以来。しかもあの時は下りだったので、スゴイ新鮮だった。
5:45 林道。250m歩いて再び登山道へ。
向こうが大菩薩嶺方面かな?この先でも青空が広がってるとイイなあ。
まだまだ登る。
平坦な道になり、ほっと一息。
ここは・・・そうだ、思い出した。熊沢山の南側を歩いているってことだよね。天気が良ければな~
前はこんなもの無かったけど・・・
6:26 石丸峠到着。エアリアのCTより大分早い???これは薄曇りで適度に風があり、歩きやすいコンディションのお陰だろう。それに、途中でデジイチタイムをとらずにさっさと歩いて来た為だろう。
とりあえずパンを食べて、エネルギーをチャージ。このアングルはh21.7に撮ったものを意識している。直ぐそこの熊沢山すら見えないけど。
丁度パンを食べている頃、堀尾さんの番組に出演していたのが藤井フミヤさんだった。たしか小学校の頃、チェッカーズでデビューした彼も51歳になったことに驚いたが、登山を趣味にしていること、そして中央線沿線の山に登っていることを知り、さらに驚いた。(こちら)もしかしたらどこかですれちがっていたりして・・・
リスタート。牛ノ寝通りへの分岐を見送る。天狗棚山の枯れ木(?)ここからも天気が良ければこのような眺めなんだけどな~
風が吹いてそこそこ寒く感じたので、自然と早足になった。
6:54 狼平を通過。さあ、いよいよ小金沢山だ!
苔苔した登山道。古びたテープを頼りに進む。レポには6つの小ピークを越えるとの記述があった。とにかくなかなか着かないんだよね。
お、銀竜草!
そろそろかな・・・7:46 小金沢山山頂へ。
誰も居なかったため、セルフタイマーで山梨百名山の標柱と記念撮影。
風も無く、曇っているがそこそこ暖かい。なんだか昼寝できそうなほどだった。2個目のパンを食べ、まったり・・・
んん、白山石楠花みっけ!不思議だが、この一株だけ花が付いていた。他はこれからなのだろうか。もっと丁寧に撮っておけば良かった。
リスタート。牛奥雁までエアリアのCTは40分、一息だね。
雲が流れて、イイ感じだ。でも、これがマシな方。遠望は利かなかった。
4年前の記憶なんていい加減なもの。直ぐ着くと思ったのは錯覚か
お、この枯れ木イイね。
笹原を通過。下草で足下が濡れ濡れ・・・先程の天狗棚山への登りでも似たようなシチュエーションがあったが、撮るのを忘れた。
8:42 牛奥雁ヶ腹摺山到着。壮年の夫婦が休んでいた。奥さんに記念撮影をお願いした。
彼らは昨晩湯ノ沢峠で仮眠。これから小金沢山まで行き、ピストンするという計画だった。(江戸川区から来たそうなので、これ以降Eさん夫妻とする。)今朝は白谷ヶ丸付近で富士の頭がちらっと見えたこと、羽虫がうっとうしかったこと、倒木が多くて大変だったなどこの先の様子を色々と聞くことが出来た。さらに、彼らは先週は八ヶ岳、先々週は富士山を歩いて来たというなかなかの健脚さんだった。勿論、望の富士山の名刺を渡し、○○や□□の情報も伝えた。山で初めて出会った人と情報交換するのは楽しいことを再認識した。
ここでEさん達と話しているウチに富士が見えたなんて、ナイスなことにはならなかった。このように見えるんだけどな~
9:03 リスタート。
この下りは花が多く見られ、ちょっとご機嫌だった。今シーズン初の丸葉岳蕗(マルバタケブキ)
黄色い苦菜は他のエリアでもよく見かけるけど、こっちは白花の苦菜かな?
紅輪花(コウリンカ、これこそ漢字表記にするとよく分かる(^^ ))
山苧環 (ヤマオダマキ)、このお花好きなんだ~
エアリアではこの付近が「賽の河原」、往復20分の水場があるはずなのだが、よく分からなかった。樹林帯へ
これは何だろう・・・→梅草と教えて頂きました。
9:43 川胡桃沢ノ頭の手前で、ステキな雲が出ていた。
ここは休みたいシチュエーションでは無いので、通過。
う~ん、この雲の様子もイイなぁ
なるほど、この付近が先程Eさんが倒木が多いと話していた所か。
テープを探しながら進むと・・・
10:22 黒岳山頂。ランチはこの先の白谷ヶ丸と決めていたので、ゼリードリンクをチュルチュルしただけで先へ。
下り坂でナイスな巨木をパチリ。
あ、また先程見かけたこれか。今度はコンデジマクロでも撮ってみた。→梅草と教えて頂きました。
これもステキだな~。この付近は広葉樹林とあるけど、画像は橅だよね。他に何があったのかな?
よし、この表示を過ぎれば白谷ヶ丸まであと少しだ!
10:43 白谷ヶ丸到着。
ランチは勿論、流水麺!今日はキツネ蕎麦にネギ、カイワレを入れてみた。うん、この歯ごたえはナイスヾ(^v^)k。
丁度日が差して麺類が美味しいシチュエーションになった。保冷バッグに凍らせたゼリードリンクを入れたのが昨日の17時過ぎ。さすがに15時間経過して、ゼリードリンクはすっかり溶けていたが、冷え冷えとはいかないまでも、温くなってはいなかった。コージツで○○円出した甲斐があったかな。
真上には太陽が出ているが、相変わらず雲が多い。でも、せっかく白谷ヶ丸に来たのだ。デジイチタイム!
南アルプスの山々にかかる雲がとれた瞬間を狙った。
甲斐駒?
鳳凰。パソコンで見るとオベリスクもちゃんと写っている。
富士の方向に掛かる雲はずっととれないままだった。このように見える筈なんだけどな~
足下に群生する薄雪草(ウスユキソウ)の撮影に切り替えた。このお花もお気に入りなのだ。
11:27 下山開始。
馬の足形、矢筈母子(ヤハズハハコ)
?
☆昨年7月のレポから引用。
シモツケソウとシモツケの見分け方・・・ネットで調べてみると『シモツケは先が細くとがった卵形、シモツケソウはモミジの形』とのこと。
左が下野、右は下野草ということ?
超急下り。慎重に下ったが、一度大コケしてしまった(T-T)
オオザレの脇を通過。
ここまで降りれば峠は直ぐそこだ。 12:00 湯ノ沢峠到着。虫取り愛好家の集団?
歩きながら計算していた。バスの発車時刻は15時。峠からのCTは約2時間程度。ということは約1時間の余裕があるってこと。
よ~し、大蔵高丸まで行っちゃぇ~
昨年7月はこの付近の道が大きく削れていたと思うが、改修されて歩きやすくなっていた。
んん、なんだこりゃ。鹿柵が出来ていた。今朝の石丸峠付近といい、地元の方の苦労が忍ばれる感じだ。鍵を開けて中へ。
入り口を開けてすぐ、若い夫婦のハイカーと出会った。花は咲いていたかと尋ねると、「ええ少しは」との微妙な返事・・・
彼らが話していた通り、期待していた割には花が少ない。昨年と一週間しか変わらないのだが、梅雨明けが早かったことなどが影響しているのか???
それでも、ロープが張られた散策路の両脇を丹念に見ながら進んだ。
野茨(ノイバラ)、甲斐風露
この付近(右奥に白谷が見えるアングル)まで来て、気が変わった。わざわざ大蔵高丸まで行っても富士は見えないし、バス時刻を気にしてダッシュする気力も無いだろう。昨年行ったし、大蔵高丸はもう良いか。スポドリを飲んで、引き返すことにした。
この付近は蝶々も多い。なかなか撮れなかったが、偶然止まった瞬間をパチリ。
ここにも山苧環。そういえば、去年もこの辺に咲いていた。
12:29 避難小屋へ。先程の虫取りの皆さんが談笑していた。CTより30分余裕がある。これなら問題ないだろう。
まずは小屋の直ぐ下にある水場へ。ここの水も冷たくて美味しかった。残りわずかになっていたペットボトルにたっぷり給水し、マジクールを冷やした。
特に指導標は無いが、たまに架かる木橋を渡りながら進んだ。
この朽ちたガードレールは記憶にある。
上に指導標が無いと書いたが、大分降りたところで最近できた指導標を発見。たしかにこのコースは普通登りにとるのかな。
沢を離れた。
13:14 舗装道へ。木陰を見つけてザックを置き、パンを食べて先程汲んだ水をぐいっと飲んだ。生き返った。
左にちらっと写る車の持ち主はゴツイカメラを持って、近づいてきた。丁度私のザックにキレイな蝶々が止まったので、撮りたいとのこと。
先程の虫取り集団の話をすると、ここは有名ポイントなのだと嬉しそうに話していた。
ステッキとスパッツをしまい、13:25リスタート。 エアリアのCTでは1:15だ。普通に歩けば大丈夫だろう。(大蔵高丸まで行かなくて正解だった。)
久米さんのおしゃべりを聴きながらひたすら舗装道を進んだ。今日のゲストは先月のコンフェデ杯の審判に走り方を教えたというNPO法人ニッポンランナーズの齋藤太郎さん(詳しくはこちら)、「骨盤を意識しながら走る」などの話は新鮮。でも、これは聴くだけですべてを理解するのは難しかった。画像や本が必要かな~
ブッブ~♪
え、
振り向くと白い乗用車。Eさん夫妻だ。そういえば小金沢山ピストンと話していたから、アノ後小一時間で引き返してきた訳だ。
「乗っていくかい?」→アノ時を思い出した。今日も救いの神がいらした!
N「え、イイんですか?ありがとうございます。でも、さっき、大ゴケしたので、ヨゴレていますよ。」
「大丈夫だよ。それなら・・・」と大きめのビニール袋を敷いてくれた。
エアコンの効いた車内は超快適。天目山温泉までほんの10分弱だったが楽をさせてもらった。車で10分弱ということは歩きなら・・・
これからお風呂に入る二人にお礼を言い、14:21バス停へ。久米さんのおしゃべりを聴きながらの~んびり・・・
この後、イヤなことがあったので、その件は書かない。
17時半頃 大菩薩の湯を出て、青梅街道へ。
18:04 柳沢峠で、ようやく富士を見ることが出来た。
青梅街道は交通量も少なく、ちょ~快適なドライブになった!
来月の山行の下見の為、奥多摩の某所へ。
その後、都内に入るとやや交通量は増えたものの順調に進み、21時丁度に帰宅。
※今回の山行はkomadoさんのレポに影響を受けました。ステキなレポです。是非ご覧下さい。
コウリンカも鮮やかでいいですね。
しかし、やはり暑さのせいか咲くのが早いなぁ。
紅輪花はしょぼいな~と思っていましたが、例年よりも早めなのですか。毎年のように歩いていないと比較できませんね。
似たルートを私も、昨年歩きました。
足が、錆びていなかったようで、安心しました~
いや~、ホントはこういうコースを歩きたいのですが、土日休みがなかなかとれなかったので・・・
でも、このコースは大分車で標高を稼いでいるので、booさんが歩いたルートに比べると楽なのです。
足が錆びないように頑張りま~す
いや~、念じたのですが、富士は見えませんでした。南アは透視よりもチラ見かな・・・