望の富士山(blog版)

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h25.5.3 熊谷草を見に倉見山へ

2013-05-06 09:38:15 | 山歩き

今年のGW山行のスタートは倉見山で熊谷草を見に行くことにした。町のサイトで開花情報をチェックして、咲いていることを確認。

前日は平常通り仕事があったため、頑張っても22時にベッドへ、そのために当日は4時起床。GWの混雑を考えると早めに出たかったが、最低6時間は寝ないと動けないのだ。

5:15に出発。どうせ混んでいるであろう中央道に乗ることはそもそも考えの中に無かったが、これが正解。『中央道八王子~相模湖渋滞○km』と表示された電光掲示を見て、ニヤニヤしながら甲州街道を進んだ。大月まで比較的順調に行くことが出来、その後139号も比やや交通量が増えたものの較的流れ、ストレスを感じることは殆ど無かった。

倉見入口を左折すると最初の富士見ポイントへ

7:49 お、イイじゃん♪ こういうときに撮っておかないと後悔するのだ。デジイチタイム♪

 

7:57 西桂町町民グランド地図)に到着。3台が駐車していたが、登山目的のものかどうかは確認できなかった。

いつも水が流れているどいう不思議な形式のトイレを借りた。

 

車内でタイツと半パンに履き替え、やや寒いのでウィンドブレーカーを羽織って出発!(8:23)

あらかじめプリントアウトしておいたガイドをチェックし、熊谷草は後回し、厄神社経由を先に廻る時計回りのコースを進むことにした。

あちこちに立てられた指導標に従って進むと中央自動車道の脇に付けられた道にでて、陸橋で中央道を渡った。

 

足下の立壷菫をパチリ。ノンビリ行こう!

 

舗装道へ出たが、チェーンが架けられて許可の無い車は入れないようになっていた。

前方に男女二人の姿が見えるが、なかなか追いつかない。まあイイさ。ノンビリ行こう。

この舗装道の脇には紫色の花が目立つ。立壷は勿論多いし、紫華鬘(ムラサキケマン)も珍しくないが撮っておく。

んん、この間覚えたばかりの紫鷺苔じゃないか!こんな偶然ってあるんだね~

 

8:50 ようやく登山道か。そういえば厄神社ってどこにあったんだろう。ま、イイか

ペットボトルのお茶でのどを潤し、スパッツを着けて、ステッキとクマ鈴を出し準備OK!

登山道に入ると一人静が多い

枯れた沢の脇を登る。アブナイ所には柵が付けられている。割と最近整備された登山道だと感じた。

 

うわ、なんだこれ!この山域にとても多くあった。※ご存じの方は教えて下さい。

 

9:24 ベンチへ。先ほど後ろ姿が見えていた夫婦(60代後半~70代位)が休んでいた。彼らはGWの渋滞を避け横浜から三ツ峠駅。そこから歩いて来たこと、厄神社は先ほどの堰堤(画像無し)の左側にあったこと、ここはさすの平というポイントであることを聞いた。

自分は今回はグランドに車を置いてきたが、20年の3月は東桂駅からのルートを通って来たことを話すと、ダンナさんは「俺はこういうルートを歩いたんだよ」と10年程前に歩いた所を説明してくれた。いやいや結構なロングコースだった。彼らは相当な健脚だな。

また、彼らが持っていた06年版のエアリアには今回のコースは載っていないが、私の12年版には載っていることが分かった。なるほど、今回通ってきたコースは最近整備されたので、こんなに歩きやすかったって訳だ。

 

エアリアのCTでは山頂まで55分。挨拶して先に出発した。

デカイ破れ傘だな~

こんな感じで足下の写真を撮って(他にも数枚有るが載せていないだけ)いたら、先ほどの夫婦に抜かれた。お年を感じさせない健脚だ。

 

迷いそうな所にはロープが架けられた親切な登山道を進んだ。

 

途中からはジグザグに付けられた道で高度を稼いだ。

東桂駅からのルートと合流。5年前はこの指導標は無かったと思う。

 

この指導標からほんの数分で山頂へ。(10:14・ほぼCT通り)やはり富士はもう見えなくなっていた。今朝撮っておいて正解だった。

 

夫婦の分の記念撮影を引き受け、自分の分もお願いした。富士八景(ググってみた→こちら)とある新しい看板と山名標もぴかぴかのものが立てられていた。

※この時は気づいていなかった、ポケットに入っていたガイドには『富士八景29倉見山山頂・トレッキングしながら見る富士山』と書かれていた。

食事をしながらダンナさんが10数年前に歩いたときは熊谷草はこの付近の民家のそこかしこに咲いていたことを聞いた。それが今では保護しないと見られないほどに減ってしまうとはね・・・

 

このベテラン夫婦は軽食だけで出発していった。

私が片付けをしている頃、今度は夫婦(失礼ながら50代位?)が2組登ってきた。彼らはここ山頂では殆ど休まずに先へ。よほど急いでいるのだろうか?

 

その理由は数分後分かった。緩く下って登った先にベンチがあり、そこでは男性二人組がラーメンタイムの最中だった。この夫婦は去年のGWも同じコースを歩いたので、このポイントを覚えたことや、去年は躑躅と富士を楽しみながら贅沢なランチだったことを聞いた。

 

このベンチからほんの数十m移動すると、どか~んと開けたポイントに出た。

なるほど、『見晴台』と表示の通りだ。(この時は新鮮に感じられたが、5年前のレポに出ている。忘れるものだね~)

勿論デジイチタム!富士は見えないがPLが利いて雲が輝いている。

雲間から南アルプス・左は悪沢のようだが、右は?

 

富士急ハイランドは大混雑だろうな~。まあそれぞれのGWの楽しみがあるってことさね。

やせ尾根を進み、緩く登って相定ヶ峰へ(11:22)

  

20年の3月はここを向原峠方面に向かったが、今回は堂尾山公園・クマガイソウ群生地経由三ツ峠駅方面へ

 

ここにも三葉躑躅!莟が多いので、旬はもう少し先だと思う。

この尾根の両側はお花がいっぱい!

これは白いけど、葉は立壷に見える・・・色が薄いだけ?、右は丘菫に見えたが、茜菫かな

 

あちこちに立壷が群生!山頂までは北斜面だったので南斜面のこちらの方が生育がいいのだろうか。

 

この特徴的な十字型の葉は何だろう。見たことがあるような無いような・・・、三葉土栗はこれでもかっていうほど多かった。

 

むむ、背後に人の気配!

「驚かせて、ごめんなさ~い」トレランのご夫婦(?)だった。

せっかくこんなにお花が咲いているのに急いじゃ勿体ないよな~・・・な~んてね。人の価値観はそれぞれだよね。

こちらはマイペースで花撮り!これも茜菫

 

この白い花は・・・あ~、見たことあるけど、名前がでてこな~い

あ、そうそうこの尾根は富士がよく見える・・・望の富士山の筈なのだが、この日はすっかり脇役だね。もっとも、秋冬の展望の良い日にここを歩くと印象が違うかもしれないのだろうが

 

うはぁ、今度は筆竜胆(*⌒▽⌒*)!

 

蝮草だよね。

12:32 堂尾山公園着。東屋はボロボロ・・・

 

ここも富士の展望が良い。堂尾山公園は十字路になっているが、今回は勿論クマガイソウ群生地方面へ。

 

それまでの明るい道が一転し、薄暗い樹林帯へ入り、古い『→』に従って進んだ。ここは枯れた沢なのだろうか。『鉱山跡』を示す指導標もあった。

 

急に明るくなった。右側は金網、足下には紫鷺苔が群生!

 

瓦工場?の脇を通り、指導標に従い木橋を渡った。

 

中央高速の脇に付けられた道を進み、指導標に従って緩く登る。金網が見える。アレだな・・・

 

13:13 金網の脇には西桂町と書かれたテントが有り、係員が二人いた。挨拶すると、椅子にザックを置いてゆっくり見てほしいと案内された。

 

熊谷草は柵で仕切られていたが、手を伸ばせば届く位置にある株もあった。これはコンデジマクロで

 

勿論デジイチタイム!

 

 

以下はパンフレットから抜粋。

クマガイソウの説明

クマガイソウはラン科に属する多年草で高さは20~40cmほどになります。日本のランでは最も大きい花をつけます。

中略

花の形が鎌倉武士、熊谷直実が背負った「母衣」に似ていることから「クマガイソウ」の名がついたと言われています。

係員さんの情報では来週末が満開まで楽しめるとのこと。このブログをごらんの皆様、如何ですか?

撮影を十分に楽しんだ後はアンケートに協力し、西桂町のパンフと三ツ峠グリーンセンターの入浴割引券をもらった。

群生地からグランドへ戻った。グランドでは少年達が練習中・・・

「こんちわっす」

少年いや、中学生くらいの男の子達に大きな声で挨拶された。明らかに登山者で野球とは何の関係も無い私に向かって挨拶できるとは、指導者の教育が行き届いていると感じた。素晴らしいことだ。

車に戻り、今朝と同じ水の流れるトイレですっきりヾ(^v^)k

車内にあったお菓子や果物を食べ、ナビを使ってグリーンセンターへ。(14:27)

先ほどもらった割引券で600円が480円になり、三ツ峠の美味しい水ペットボトル500mlもサービス。こりゃあお得だ(*^o^*)

GWだが、まだ混雑する前のようで、比較的すいており、ノンビリ過ごすことが出来た。

入浴後は今夜の宿泊地、二十曲峠を目指して移動。富士吉田市内と忍野村付近は一気に車が増えた。さすがGWだ・・・

内野のセブンで青汁とサラダを購入。せっかくだから内野の畑に寄っていこう。

田んぼには水が張られているものの、まだ田植えの前なので眺めはイマイチ。カメさんも他には居ないようだった。

その後二十曲へ

GWなのでもっと混んでいるかと思ったが、3,4台が停まっていて、設置された三脚も一つだけだった。

あれ、なんだか随分色んなものが新しくなってる!ここにも富士八景の看板。

 

しかもバイオトイレが出来ていた。

1時間後にアラームをセットし、暗くなるまで一眠り・・・

17:50 この雲が色づくかな~

18:18 日の入りは南アルプス方面へ

最初は3,4人居たカメさんも徐々に帰り、長髪を束ねた男性だけが残った。彼は富士市にお住まいであちこちで富士を撮っているとのこと。少し話をして、明朝は石割山で撮ろうと考えていることなどを話し、望の富士山名刺を渡した。

18:57 この残照の時間が好きだ。

19:21 私のカメラとレンズではこの位が限界・・・(腕の問題?)

夕飯は山菜おこわのアルファ米、水加減を間違えて若干水気が多くなったがまあ良い。山の上で暖かいご飯にありつけるのだからね。

20:02 お休みなさ~い

 

 

 


6 コメント

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こんばんは (富士山ナンバー)
2013-05-06 22:38:50
二十曲峠の朝はどうでしたか。
帰宅後、「望の富士山」ブログ拝見させていただきました。見ていると、富士周辺にもよく来られているようなので、初期からすべて見させていただきました、その中で、浜石岳にも行っておられるのを見て懐かしくなり、翌日買い物に出たついでに車で浜石岳山頂付近まで行ってみました。天候は???でしたが・・・また時間を変えて浜石岳に行って見たいと思います。
のぞむさんの写真をこれからも楽しみにしています。
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こんなところにクマガイソウ! (ヨッシー)
2013-05-07 18:33:21
 全く知りませんでした。情報ありがとうございます。実は、この山の近くに保護されていない自生のクマガイソウの咲くところがあるらしいのですが、昨年は確認できず、今年はなんとか見てみたいと思ってます。
 ついでにもう1か所、ご存じかどうかは知りませんが、写真家栗林先生がお店の近くで栽培してます。だいぶ株が増えたそうです。
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長髪さん (のぞむ)
2013-05-07 19:11:11
そこまで読んでいただいたとはうれしいです。
これからもよろしくお願いいたします。
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ヨッシーさん (のぞむ)
2013-05-07 19:25:04
情報が役に立って良かったです。
ヨッシーさんのお蔭で花撮り山行も楽しんでます。
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こちらにも! (sanae)
2013-05-23 00:36:00
咲いていたのですね。
山梨にもあるらしいとは聞いていたのですが、
あとから調べてみようと思っていたところでした。
来年行けたら行ってみたいです。
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sanaeさん (のぞむ)
2013-05-23 06:39:26
その他のお花も多く、登山道も整備されて歩きやすい山でした。
何よりも富士がドカ~ンと見えるステキな山です。是非お越し下さい。
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