楽しみにしていた3連休だったが、関東地方は3日とも曇りと雨の予報を見て、タント寝で○○へという計画は諦めた。
6月からトレーニング登山を3回続けたが、そろそろキツさだけでなく、何か違う目的が欲しくなった。曇りで展望が無くても楽しめるなら花見。そして、夏に見たい花と言えばイワタバコ、(8月ならレンゲショウマ)だ。
蛇滝口辺りで探すのは物足りない。そこで、「イワタバコ 奥多摩 2016」で検索したところ、Hgさんが14日に登った情報がヒットし、「七代の滝:岩場にはイワタバコがベッタリ」とある。これなら今が旬だろう。こうして行き先をロックガーデンに決めた。そして、地図と過去の自分のレポを見ながらルートを検討し、最終的に古里駅から丹三郎尾根を登ることにした。
また、八代の滝をイメージするとイワタバコを撮るには三脚が必要だ。それに高い山で小屋泊し、暗いうちに写真を撮ることも考え、久々に三脚(やや軽い方)を担いで行くことにした。ふと気付くとこれもトレーニング・・・
金曜夜の仕事を終え、風呂に入ってベッドへ向かったのは23時過ぎ。国分寺6:08にあわせ、翌朝のアラームは4:30にセットした。
当日はアラーム一発で起床。準備をしている内にトイレ信号が鳴り、無事に出すモノを出して朝食を済ませた。
家を出ると薄曇りで涼しいほどで、夏らしさが全く感じられない。ついこの間までクソ暑かったのがウソみたいだ。三脚に2㍑ペットボトルとカモノハシ1㍑をほぼ満水にしたザックは半端なく重く、駅までが随分遠く感じられた。それでも駅には余裕を持って到着し、立川で奥多摩行きに乗り換えた。天気予報がイマイチのためか、ハイカー御用達列車はいつもよりも空いていた気がする。古里駅到着2分前にアラームをセットし、目を瞑った。
(-_-)zzz
目が覚めたのは、御獄駅。そこそこ多くの客が降りたような気がする。その2つ先、古里駅到着は7:28。一緒に降りたのは多分2人(だったかな)。ここを降りて何処かへ行こうとする人はあまり居ないようだ。
駅前のトイレで小用を済ませ、青梅街道のセブンで買い物をして、吉野街道を歩き出した。
画像の通りの曇り空。予報通りなのだが、気持ち良くは無かった。
今日も聴いていた堀尾さんの番組では大宅映子さんが先週亡くなった永六輔さん(ニュース)の想い出を話していた。
富士山を追いかけるようになって十数年経つが、土曜ワイドと子供電話相談室で、永さんの話しをラジオで聴くのは楽しみで、いつの間にか日常の一部になっていた。レポにも書いたが、それぞれの番組が終わるのは悲しく、受け入れるのに時間がかったことを思い出した。
土曜ワイドから月曜夕方に放送が移り、入院してなかなか声を聴けなくなった頃からひょっとしてと思っていたが、先週7日に亡くなっていたというネット記事を見て、ついにその時が来てしまったかと感じた。この喪失感は20数年前、手塚治虫が亡くなった時と同じくらいかもしれない。
また、先週、今週と数多くの永さんを忍ぶ様々な番組を聴いて、改めて永さんの功績の大きさと、ファンの方々から愛された方だったことを知った。
駅から十分ほどで登山口へ。体操をして、スパッツを履いて、クマ鈴をセット。
7:52 鹿避けのフェンスの鍵を開け、リスタート。ここから登るのは2年前の5月以来だ。
歩きやすいルートだが、この日はずっと曇がかかって薄暗く、目立つ花も見つけられず、ラジオ以外に気を紛らわすものは無かった。
見上げるとガスガス
今回も大久保ベンチで一休み。一つ目のパンを食べた。
林道を通過。あれ、一昨年は無かったぞ・・・
飯盛杉を通過。
蜘蛛の巣のアート
相変わらずガスガス。ひたすら進む。この時間に聴いていたナイツのゲストはデイキャッチでお馴染みの小西克哉さん。
大統領選挙の話しからアメリカ南部の州の人種、宗教に関する差別問題などに話しが膨らんだところで時間が来てしまった。この人の話はホントに面白い。
足下は昨日の大雨でグチャグチャ。スパッツが泥だらけになっていた。
直進して登ると広沢山だが、左の御岳山方面へ。
9:44 分岐のベンチ。丁度良い。ここでブランチにしよう。ようやくクソ重たいザックを軽く出来るよ。
前回までワサビ茶漬けだったが、今日は梅茶漬け。本物の梅干しをほぐして食べたがなかなか良いお味になった。余ったお湯でドリップコーヒー。
10:14 食後はビジターセンターへ。朝の古里駅前から誰にも会わなかったが、一気に大勢の人たちを見るようになった。
係員さんにイワタバコの話しを聞き、あわせて他のお花の話しも教えていただいた。ここの係員さんはとても親切で、有り難い。
御岳山の集落はお花がいっぱい。
観光客に混じってハイカーの姿も多く見られた。彼らはケーブルカーで来たのだろう。こんな日にわざわざ丹三郎尾根を歩いて来た奇特なヤツは少数派だった訳だ
今日も神社には寄らなかった。
10:41 長尾平周辺にも多くのハイカー、観光客が居た。
急階段は濡れていたので、こけないように慎重に降りた。
登山道の脇に沢山咲いていた白い花はこれまで見たこと無かったが、先ほど係員さんにもらったパンフを見て直ぐに分かった。
これがギンバイソウだ。パンフには「見頃はほんの少し。この花が終わると梅雨が明ける」と書いてあった。
11:12 七代の滝へ。
先客が7,8人。ここへは急階段を降りないと着かないのだが、観光名所と言えるのだろう。ハイカーに混じり、街着の観光客も居た。
イワタバコを探したが、直ぐには見つけられなかった。そこで、取り敢えず滝の前で記念撮影をする人たちの順番を待って三脚をセット。f10まで絞ると1/3sになった。せっかく担いできたのだ。使わないとね。
お目当てのイワタバコは付近を丁寧に探したところ、滝の水しぶきがかかる辺りに数株を発見できた。ただし、三脚をセットするのはとても難しい場所で、コンデジマクロで撮ろうと思っても、暗くて無理。
どうにか撮影出来たのがこれ。まだ開く前か。
少しひいて
上画像とは別の位置で。雫がイイ感じなのだが、ピンが甘いか。
このようなシチュエーションで撮っている。
滝壺から少し離れた所で数株を発見した。低いところにあったので三脚は無理。コンデジマクロでパチリ。雰囲気的に昨日の雨に打たれて下がってしまったのかもしれない。
離れた所にある株を狙ってみた。
撮影場所はあやふやだが、タマガワホトトギスに気付いた。大好きなお花なのだが、なんだか形が変・・・
帰る前にビジターセンターで尋ねたところ、花弁が落ちていると教えていただき、納得した。
このように結構長い時間撮影していて、その間に多くのハイカー、観光客が入れ替わり立ち替わりやって来たが、「何を撮っているのですか」などと話しかけてくる人は居なかった。高尾の蛇滝口ならば同好の士は居たと思うが、ここでも私は少数派だった訳だ。
※ 早くレポを作りたかったのですが、ネットにつながらず、だいぶ時間が経ってしまいました。原因はほんのちょっとしたことだったのですが、ようやくアップにこぎつけました。取り敢えず切りのいいところで区切りを付けて、続きは後ほどアップします。