下の文章は夏目漱石「草枕」7章の、主人公の画工が投宿先の浴場に入っている時、湯煙の中に「那美さん」が手拭いを下げて湯壺へ降りてくるくだりの一節。そして下の絵はその場面を描いた松岡映丘の「湯煙」。松岡映丘と一門の画家たちが描いた「草枕絵巻」の中の1枚である。
やまと絵の大家である松岡映丘の絵が大好きで「草枕絵巻」以外の絵も画集などで楽しんでいるが、実は恥ずかしいことに、つい最近まで彼が「日本民俗学」の創始者である柳田國男の実弟であることを知らなかった。これから何か新しい目で彼の絵を見ることができるような気がする。
松岡映丘筆「湯煙」
やまと絵の大家である松岡映丘の絵が大好きで「草枕絵巻」以外の絵も画集などで楽しんでいるが、実は恥ずかしいことに、つい最近まで彼が「日本民俗学」の創始者である柳田國男の実弟であることを知らなかった。これから何か新しい目で彼の絵を見ることができるような気がする。
松岡映丘筆「湯煙」
さすが漱石ですね。若い女性が湯船に入ってこられ、じっと息をひそめているしかない主人公の心理をたくみに描かれています。読んでいてどきどきはらはらしました。実は私は若い頃、これと似た経験をしたことがあります。混浴の湯船に男ふたりでつかっていると、若い女の人が入ってこられ、あたふたしたことです。思いだすたび、恥ずかしくなります。
福崎町には兄の柳田國男・松岡家記念館というのもありますね。行ったかどうかは忘れました。
「草枕絵巻」って奈良国立博物館にあるそうでいっそう親しみを持ちます。
↓
https://www.narahaku.go.jp/collection/1154-2.html
いやいや、FUSAさんのお陰でいろんな世界に接することができます。
ほんとテレビのワイドショーばかりを見ていると同じテーマをあらゆる放送局で、また時間をずらしてほじくりまわして、解説していますが、あれを高校の授業でも流したら暗記してしまっていいのですが(笑)
すみません、愚痴でした。
阿保になる前にFUSAさんのブログは貴重な存在な気がします。
有難うございました。
私は栃木の山の中の温泉旅館で混浴に入りましたら、若い女性が数人入って来まして、ドギマギした思い出があります。こんな場合、だいたい女性の方が堂々としてますよね(^^)/
私も知人と一緒でしたが、二人とも縮こまってしまって、男ってだらしないなぁとつくづく思いました。(笑)
松岡家は兵庫県でしたね。
「草枕絵巻」は図鑑でしか見ていませんので一度現物を見てみたいものです。
いつも拙いブログをお読みいただきありがとうございます。