小路永こずえさんのFacebookに、現在、山鹿市立博物館において行われている「大代寅次郎展」がシェアされていた。
大代寅次郎とは、山鹿に生まれ、小中学校の教職に携わるかたわら、山鹿の風景や民俗行事等を水彩画に残し、郷土史家としても活躍した方である。僕は以前、大代さんの心に残る山鹿の明治、大正、昭和の風景を描いた画集「水絵にのこす山鹿」(熊日新聞社刊)を見て感動した。今回の展覧会にもぜひ行ってみたいと思っている。僕が特に好きな絵2枚を大代さんの説明文とともに掲載してみた。
▼菊池川筋 大舟橋場近し
山鹿に集積された肥後米は、大橋際の米出し場から舟に積まれ、川を下り、高瀬から海路大阪へ運ばれた。菊池川は今日では想像もできない舟運の往還であった。帰りには黒砂糖や昆布などが積まれて、人力で山鹿まで遡行された。三つの瀬を越え大橋も近づくと自然掛声もはずんでくる。さんざめく橋の出迎えの人波には、妻子の顔も見えたに違いない。
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▼山鹿ちんこ芝居(少女歌舞伎)
大正のはじめ、木の香も新しい八千代座の人気芝居の一つに少女歌舞伎があった。人々はこれを「ちんこ芝居」と呼んだ。森峯吉一座の久丸、みどりという可憐な美女スターにあこがれて、町の若い衆がせっせと楽屋通いをしたという。舞台にはまだ電灯はなく、カーバイトの鼻をつくにおいがます席まで充満していた。
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肥後のちんこ芝居の伝統を受け継ぐ舞踊団花童
大代寅次郎とは、山鹿に生まれ、小中学校の教職に携わるかたわら、山鹿の風景や民俗行事等を水彩画に残し、郷土史家としても活躍した方である。僕は以前、大代さんの心に残る山鹿の明治、大正、昭和の風景を描いた画集「水絵にのこす山鹿」(熊日新聞社刊)を見て感動した。今回の展覧会にもぜひ行ってみたいと思っている。僕が特に好きな絵2枚を大代さんの説明文とともに掲載してみた。
▼菊池川筋 大舟橋場近し
山鹿に集積された肥後米は、大橋際の米出し場から舟に積まれ、川を下り、高瀬から海路大阪へ運ばれた。菊池川は今日では想像もできない舟運の往還であった。帰りには黒砂糖や昆布などが積まれて、人力で山鹿まで遡行された。三つの瀬を越え大橋も近づくと自然掛声もはずんでくる。さんざめく橋の出迎えの人波には、妻子の顔も見えたに違いない。
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▼山鹿ちんこ芝居(少女歌舞伎)
大正のはじめ、木の香も新しい八千代座の人気芝居の一つに少女歌舞伎があった。人々はこれを「ちんこ芝居」と呼んだ。森峯吉一座の久丸、みどりという可憐な美女スターにあこがれて、町の若い衆がせっせと楽屋通いをしたという。舞台にはまだ電灯はなく、カーバイトの鼻をつくにおいがます席まで充満していた。
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肥後のちんこ芝居の伝統を受け継ぐ舞踊団花童
山鹿の八千代座はこの絵と同じ状態で残っています。江戸様式を今に伝える芝居小屋として、時々、歌舞伎役者がやって来て公演をしています。もちろん今では電気のライティングが使われています。
江戸時代はカーバイトではなくろうそくの灯りなんですけどね。(^_^.)
帆掛け船って本物を見たことありますかね?
幼少の頃に、ひょっとしたら博多湾で見たかも知れません。
日本画を観ていた記憶でそう思ったのかも知れませが。
川を二人一組で遡行するなんて日本の歴史そのものですね。
山鹿ちんこ芝居の客席も正面に両脇とさらにその2階にまであるんですね。
西洋の歌劇場と同じような作りになっているのが興味深いです。
客席が満員なのもいいですね~。
ははは、カーバイトは昔の釣りに使っていたのかな?
いやー、日本の文化そのものの気がします。