先日放送されたNHKスペシャル「AIでよみがえる美空ひばり」の中で、神秘の歌声、七色の歌声などと評されるひばりさんの歌声の秘密が解き明かされました。歌声解析の研究者によって、ひばりさんの声に「高次倍音」と呼ばれる特殊な音が見つかりました。歌声の音の高さを示す周波数は、主に1,000Hz~5,000Hzの間で構成されます。これは他の歌手も同じ分布です。ところがひばりさんの声には7,000Hzを超える「高次倍音」が含まれていたのです。「高次倍音」とは基の音の周波数より何倍も高い音、つまり数オクターブ上のもう一つの音です。ひばりさんはこの複数の音を同時に出し、一人でハーモニーを奏でていたというのです。
この「高次倍音」が含まれる典型はモンゴルに伝わる伝統的歌唱法「ホーミー」です。舌を特殊な形で動かし、低いうなり声とかん高い音を同時に出し、そのハーモニーが幻想的な世界を創り出します。この「ホーミー」の日本における第一人者と目されるのが、馬頭琴・ホーミー奏者の岡林立哉(おかばやしたつや)さんです。日本各地でライブを行なっておられ、熊本にも度々訪れておられます。これまで4回ほどライブを拝見(聴)させていただきましたが、最初聴いた時は、どこから音が聞こえて来るのかキョロキョロ見回したほど異次元の世界が広がります。機会がありましたらぜひ一度ライブでお聴きいただくことをお勧めします。
岡林立哉さん
この「高次倍音」が含まれる典型はモンゴルに伝わる伝統的歌唱法「ホーミー」です。舌を特殊な形で動かし、低いうなり声とかん高い音を同時に出し、そのハーモニーが幻想的な世界を創り出します。この「ホーミー」の日本における第一人者と目されるのが、馬頭琴・ホーミー奏者の岡林立哉(おかばやしたつや)さんです。日本各地でライブを行なっておられ、熊本にも度々訪れておられます。これまで4回ほどライブを拝見(聴)させていただきましたが、最初聴いた時は、どこから音が聞こえて来るのかキョロキョロ見回したほど異次元の世界が広がります。機会がありましたらぜひ一度ライブでお聴きいただくことをお勧めします。
岡林立哉さん