劇場公開の時、見に行けなかったので、ビデオリリースを待っていたが、やっと昨日からリリースということでさっそくレンタルしてきた。
最近の映画の刺激の強さには辟易して、もう数年映画館には行っていない。そんな中でこの「海街 diary」を見てみたいと思ったのは、まず是枝裕和監督のこれまでの作品がわりと好きだということが一つ。それからこの作品には僕の好きな女優、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆が揃って出演していること、この二つである。
見てまず感じたことは、行定勲監督などもよく口にされるように、是枝監督も小津安二郎や成瀬巳喜男など、日本映画が世界に誇る巨匠たちへの憧憬が強いのだなぁということだ。画面を見ながら、すぐに連想したのは成瀬監督の「稲妻」。63年も前の作品だが、空気感が似ている気がした。小津作品や成瀬作品へのオマージュという意味もあったのかもしれないが、是枝監督のこの作品にとって、古びたあの家、そして舞台の鎌倉は絶対はずせなかったのだろうなということがしみじみと理解できる。菅野よう子の音楽も印象的で良いし、画面の抑えた色のトーンも良い。間違いなく秀作。
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最近の映画の刺激の強さには辟易して、もう数年映画館には行っていない。そんな中でこの「海街 diary」を見てみたいと思ったのは、まず是枝裕和監督のこれまでの作品がわりと好きだということが一つ。それからこの作品には僕の好きな女優、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆が揃って出演していること、この二つである。
見てまず感じたことは、行定勲監督などもよく口にされるように、是枝監督も小津安二郎や成瀬巳喜男など、日本映画が世界に誇る巨匠たちへの憧憬が強いのだなぁということだ。画面を見ながら、すぐに連想したのは成瀬監督の「稲妻」。63年も前の作品だが、空気感が似ている気がした。小津作品や成瀬作品へのオマージュという意味もあったのかもしれないが、是枝監督のこの作品にとって、古びたあの家、そして舞台の鎌倉は絶対はずせなかったのだろうなということがしみじみと理解できる。菅野よう子の音楽も印象的で良いし、画面の抑えた色のトーンも良い。間違いなく秀作。
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