徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

八景水谷

2020-02-20 22:36:56 | 歴史
 母の入院先に毎日通う道は八景水谷(はけのみや)公園の脇を通る。八景水谷は熊本市の水道を賄う水源地の一つでもあり観光スポットでもある。行き帰りに時々立ち寄るのだが、車が繁く行き交う通りを少し入ると豊かな自然が広がり心が安らぐ。幼稚園や小学校時代は遠足の定番でもあったし、小学校の春の大きな行事「園遊会」もここで行われていた懐かしい想い出の残る場所でもある。
 「八景水谷」の名前の由来は、江戸時代中期、熊本藩主の細川綱利公がここに御茶屋を造り、辺りの景観を近江八景や金沢八景などになぞらえて「八景水谷」と名付けたと伝えられる。もともと「ハケ」と呼ばれていた地名に八景をかけたものといわれる。「ブラタモリ 国分寺編」で「国分寺崖線」のことを地元の人たちは「ハケ」と呼ぶと紹介されたが、それと同じで台地のへりの崖から地下水が湧き出すことを意味していたらしい。また、ここは桜の名所でもあり、もうひと月ほどすると大勢の花見客で賑わうことだろう。


清らかな水辺にはコサギやカモなどの野鳥がやって来る


熊本市の水道を賄う水源地

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