今日から始まった「くまもと花博2024」をちょっと覗いてみようと雨降る中、バスで会場の花畑広場を目指した。ところが花畑広場には期待した花の姿は一切なく、「防災推進国民大会2024 in 熊本」というイベントが。広場一杯にテントが立ち並び、各ブースではワークショップのような催しが行われていた。防災も大事だが今日は短時間で切り上げようと思っていたので、辛島公園をはさんだ肥後銀行本店ビル1階の肥後の里山ギャラリーで行われている「令和の大造営記念 加藤神社錦絵展」を見に行った。歌舞伎を題材とした加藤清正を描いた錦絵が多く並ぶ中に、見慣れた川瀬巴水の「宇土櫓」が展示されていた。ネット上では散々見ていたが、木版画を刷ったB4サイズほどの実物を見るのは初めてでちょっと感動した。
実はこの絵は僕にとって「原風景」といってもいい。この絵が描かれたのは昭和23年だそうだが、昭和25、26年頃、幼稚園の通園でここを通っていた僕の想い出の風景である。老朽化した櫨方門の向こうに、当時は熊本城の代名詞だった宇土櫓が凛と聳えていた。熊本国体が行われた昭和35年頃、櫨方門は撤去され、昭和37年に加藤神社がここに遷座した。川瀬巴水がこの風景を描いてから76年。周囲の風景は激変し、地震の傷を癒した宇土櫓が再びその雄姿を現すのは10年後のことになる。
川瀬巴水 「熊本城 宇土櫓」
解体工事が始まる前の宇土櫓
現在はラッピングした素屋根に覆われ解体工事が進む宇土櫓
実はこの絵は僕にとって「原風景」といってもいい。この絵が描かれたのは昭和23年だそうだが、昭和25、26年頃、幼稚園の通園でここを通っていた僕の想い出の風景である。老朽化した櫨方門の向こうに、当時は熊本城の代名詞だった宇土櫓が凛と聳えていた。熊本国体が行われた昭和35年頃、櫨方門は撤去され、昭和37年に加藤神社がここに遷座した。川瀬巴水がこの風景を描いてから76年。周囲の風景は激変し、地震の傷を癒した宇土櫓が再びその雄姿を現すのは10年後のことになる。
川瀬巴水 「熊本城 宇土櫓」
解体工事が始まる前の宇土櫓
現在はラッピングした素屋根に覆われ解体工事が進む宇土櫓
歌の締めが「宇土櫓」という「五十四万石」(詩:野口雨情 曲:大村能章)
>ネット上では散々見ていたが、木版画を刷ったB4サイズほどの実物を見るのは初めてでちょっと感動した。
いやいや、初めて拝見する「熊本城 宇土櫓」に惹かれるものがありますね。
雨降り、傘に隠れたご婦人、樹木の間に顔を覗かせた宇土櫓などなど想像を駆り立てるものがある気がします。
FUSAさんは幼稚園通園児の「原風景」ですか!
思い出のアルバムですね。
ああ、そんなもののかけらも私には残っていませんのでとても羨ましく感じます。
>宇土櫓が再びその雄姿を現すのは10年後のことになる。
FUSAさんへにとって、最高の光景なんですね。
有難うございました。
刷った実物を見ると色味などがデジタル化された画像とは微妙に違うのがわかってとても興味深かったです。
描かれているのが雨の日というのが往時を思い出して余計印象深いです。
10年後に再建される宇土櫓を見ることができるかどうかわかりませんが、この絵に描かれた情景は遠い日の思い出として胸の中に大事にしまっておきます。
横なぐりの雨がまた良いですね☔九州をかんじました✨
独特の世界観を感じます。
数年前まで彼が「宇土櫓」を描いていることは知りませんでした。初めて見た時、なんだか懐かしさを覚えて、これどこ?と確認して「宇土櫓」とわかったとたん、幼稚園時代の思い出が甦りました。