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シリーズ新庁舎建設[4]スケジュールの遅れと対策

2021年12月13日 | 市政・議会・活動など

第4回目は、新庁舎建設スケジュールがなぜ遅れているのかについてと、遅れに対する市の対応についてです。

 

【1】建設計画がなぜ遅れたのか

草加市役所新庁舎の建設事業は、平成29年3月につくられた基本計画段階では令和3年度中の完成を予定していました。しかし、下表の通り、建設スケジュールが次第に遅れている状況にあります。

 

■スケジュールが遅れている主な要因は次の通りです

新庁舎建設工事の入札が、入札情報のミスにより1回中止となったことで、新庁舎建設工事の完成予定が令和4年8月から5年1月に遅れ。

基本計画に比べて基本設計のスケジュールが遅れた要因としては、本庁舎の建物利用の計画変更(本庁舎と第二庁舎に分散化していたものが、本庁舎に集約化へ変更)による建物規模の拡大により、施工期間が延長されたことによる遅れ。

 

【2】工期短縮に向けた対応

現在、土の掘削作業で古井戸の跡や石材、松杭などが見つかりその処理を行ったことや、想定よりも地盤が軟弱だったことから掘削部の土の改良やより慎重な対応が必要になったこと、伊豆山土砂災害の影響で処分土の受入先が制限されたことなどから、建設工事に約3.3カ月の遅延が生じています。

遅れに対して市では、①これまで休工としてきた土曜と祝日も稼働することで約2.2カ月の工期を短縮、②工事の作業方法を一部見直し約1.2カ月の工期短縮をはかる予定とのことです。これにより、予定通り令和5年5月(GW明け)の仮オープンに間に合わせることができるとしています。

 

なお、新庁舎建設にともない草加市役所では現在、民間ビルを借りる等により庁舎を分散化させています。そのため、事務室・会議室確保として民間ビル等9カ所を年約1億318万円で借りています。新型コロナ対策の特殊要因1カ所と本庁舎北側の駐輪場も加えると合計約1億1182万円の賃料を支払っています。市民サービス維持のために必要な経費ではありますが、新庁舎建設が遅れた分だけかかり続けてしまう費用です。(金額は令和3年度予算額)

 

 

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